11月6日、午後6時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」主催による、対防衛省行動が取り組まれた。
まず、「日音協」の音頭の下、闘争歌である「沖縄 今こそ起ちあがろう」「座り込め ここへ」を斉唱する。その後、参加者全体で、防衛省への怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「辺野古に基地を作らせないぞ」「沖縄の闘いと連帯して闘うぞ」「沖縄に基地はいらない」「オスプレイを撤去しろ」。
対防衛省行動に結集する仲間たちが、次々に発言を行なう。「日韓民衆連帯全国ネットワーク」の仲間は、「辺野古現地での新たな動きとして、11月6日の沖縄防衛局による『K1護岸』と『K5護岸』の埋め立て工事着工が言われている。これを弾劾する」「沖縄『県』がサンゴ保護のために工事をやめるよう申し入れたことすら無視した沖縄防衛局の暴挙は、沖縄への新たな挑発である。新たな暴挙を許してはならない」「トランプのアジア歴訪の目的は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への『制裁』強化にある。『北朝鮮危機』を煽り、改憲を進め、『戦争のできる国』づくりを狙うものだ」「B―1B爆撃機が沖縄を拠点に展開している。沖縄が戦争の拠点として存在していることを許さず、沖縄の闘いと連帯していく」と決意を表明した。警視庁機動隊の高江への派遣をめぐった住民訴訟を闘う仲間の報告の後、宮古島現地と携帯電話でつなぎ、宮古島現地で自衛隊基地建設阻止を闘う仲間の発言を受けた。宮古島では、陸上自衛隊の配備を阻止する闘いが続いている。11月6日、住民たちが陸自基地の建設予定地前に結集し、資材搬入阻止闘争を闘いぬいている。発言に起った宮古島現地で闘う仲間は、「ゴルフ場跡地で自衛隊基地の建設工事が開始された。搬入阻止の闘いに対し、警察が『威力業務妨害』をちらつかせてきたが、少ない人数でがんばり、半日間、工事を阻止することができた」「ゲート前での闘いが始まった。連帯してほしい」と、集会参加者に、宮古島の闘いへの連帯と支援を呼びかけた。
防衛省に対する「申し入れ行動」では、今回、「平和を実現するキリスト者ネット」の仲間が、防衛省に対して「抗議文」を読み上げる。「今や日本こそ、大変になっている。戦争のための法律が次々に作られている。皆で考え、行動しなければならない。沖縄を利用して、戦争に突き進むのをやめてほしい」と訴えた。
集会の最後に、結集する仲間たちが、首都圏での闘いを次々に提起する。「辺野古リレー」の仲間は、機動隊の沖縄派遣を進め、MXテレビの大株主でもある東京都に対する闘いの呼びかける。「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間は、11月6日から開始された辺野古での新たな護岸工事に対して、怒りを表明した。続いて、今年4月29日に「沖縄の元海兵隊員による性暴力・殺害から1年 基地・軍隊はいらない!
4・29集会」を組織した仲間が、来年も、沖縄女性虐殺2ヵ年弾劾の取り組みにむけて準備していることを紹介するとともに、下手人である元米兵・米軍属の裁判が、沖縄でようやく開始されたことを紹介する。裁判員裁判のため、裁判はあっという間に進み、12月1日に判決を迎えることを明らかにし、「日・米政府は、『個人の資質』で片付けようとしている。『日米地位協定』の壁があり、真相究明が進まないままに、判決が下されようとしている。公判に注目をしてほしい」と訴えた。最後に、「辺野古実」の仲間が、今後の首都圏での取り組みを紹介するとともに「安倍は、『沖縄に寄り添う』と言っているが、米軍機が墜落しても、首脳会談の場でトランプに、抗議のポーズすら示そうとしない。そんな安倍政権への抗議の意思を示したい」とした。
「日音協」の仲間の音頭で、参加者全体で、闘争歌・「沖縄をかえせ」を斉唱した後、防衛省に再度シュプレヒコールを叩きつけ、この日の行動を終了した。
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