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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・24 青ヘル部隊が国際通りを席捲する戦闘的デモ 〈沖縄〉 (1245号5面)

那覇・与儀公園で決起集会

 沖縄では10月24日、那覇市内の与儀公園において、反帝―国際連帯闘争が取り組まれた。台風一過の清々しいデモびよりだ。集会開始時刻の正午を前に、会場の野外ステージ周辺には、労働者たちが続々と結集してくる。各団体の旗が澄んだ青空に翻る。

 正午、10・21闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間が司会に起ち、「実行委員会は、10月21日―東京、22日―大阪、23日―福岡でも、反帝―国際連帯闘争に取り組んだ。全国の仲間たちの決起に連帯・呼応し、今日の沖縄の闘いを全力でやりぬこう」と提起して、集会を開始する。

 まずは、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)による連帯挨拶だ。沖縄青年実の同志は、「沖縄では、全4選挙区のうち、第4選挙区で自民党候補が勝利し、新基地建設に反対する『オール沖縄』の議席独占が崩れる形となった。安倍・自民党は、その一勝をとらえて、『新基地反対は、沖縄の民意ではない』と言いなし、新基地建設の攻撃に拍車をかけてくるだろう。しかし、動じることはない。議会主義にも議会そのものにも、期待するものは何もない。新基地建設を阻む力は、現地の闘いの中にこそある。勝利のカギは実力・武装の闘いにこそある」、「政府―沖縄防衛局は、この10月にも、『K1護岸』『N5護岸』と呼ばれる箇所で、本格的な護岸工事に踏み込もうとしている。絶対に許すわけにはいかない。現地集中を強化し、工事を止めよう。われわれこそが新基地建設阻止の最先頭に起とう」、「総選挙における『自民党大勝』をテコに、必ず安倍は、改憲―戦時体制形成に、朝鮮反革命戦争に突撃してくる。今こそ、われわれ革命派が力を発揮すべき時だ。全国の内戦勢力と連帯・共同し、安倍政府打倒、日米安保粉砕、基地解体、沖縄解放に突き進もう。本日は、機動隊を押しまくる戦闘的デモで、国際通りを席捲しよう」と訴えた。

 続いて連帯メッセージの紹介だ。メッセージは、日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、部落解放運動活動家、闘う部落民 野田和美氏、在日朝鮮人活動家、原発労働裁判原告・元原発労働者 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者から寄せられ、沖日労の仲間の代読で、全文が紹介された。全国各地の闘いの現場からの熱い連帯のメッセージに、共感の拍手が沸き起こる。

「安保粉砕」「政府打倒」「沖縄解放」の声高く戦闘的デモを闘う

 集会は、全国学生社会思想研究会連合の仲間による基調報告に移る。基調報告は、勝利の方針を鮮明に提起した。安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の巨大な台頭を実現していく闘志と決意が、会場全体にみなぎる。

 集会の最後は決意表明だ。沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)の代表が登壇し、「10月11日、東村・高江に米軍のヘリが墜落・炎上したが、『事故原因の究明』もされないまま、さっそく1週間後の18日には、同型機の飛行再開が強行された。沖縄労働者人民の命を命とも思わぬこの行為に、怒り心頭だ。もう沖縄からの全基地撤去、全軍隊撤退しかない」、「いま辺野古では、力ずくの新基地建設が強行されている。沖日労も、毎週2回〜3回くらいのペースで、交代で辺野古現地に行って、ゲート前の座り込みを中心に、阻止闘争に取り組んでいる。機動隊や海保による力と弾圧が激しさを増しているが、諦める者はいない。絶対に工事を止めてやる。行けば行くほど、その気持ちが強くなる。ともに現地に結集し闘いぬこう」、「総選挙は、残念ながら自民党の大勝に終わり、ますます厳しい時代を迎えようとしているが、われわれは絶対に屈しない。日雇い労働者が、新基地建設阻止、安倍政府打倒の闘いの先頭に起とう。基地も失業もない沖縄を目指して、ともにがんばろう」と熱い決意を表明した。

 集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「沖縄解放」の声高く、デモにうって出る。「革命的反戦闘争を闘うぞ」、「新基地建設を阻止するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」、「改憲攻撃粉砕」、「沖縄解放まで闘うぞ」というシュプレヒコールが、ひめゆり通り、そして国際通りに轟く。沿道の労働者・市民から、各所で大きな声援と拍手が寄せられる。二階の窓から身を乗り出し、両手を大きく振って「がんばれー」と声をかけてくれる人もいる。闘う者に対する沖縄労働者人民の共感と支持は、熱烈かつ圧倒的だ。途中、宣伝カーに乗った右翼がおっかなびっくり敵対を試みるが、その反共アジテーションも軍歌も、青ヘル部隊の熱いコールにかき消され、何の妨害らしい妨害もできずに、すごすごと逃げ去った。部隊は、労働者人民の熱い注目と声援を一身に浴びつつ、権力の弾圧、反革命革マルや右翼ファシストの敵対を寄せ付けずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。