須崎公園・野外音楽堂で決起集会
反帝―国際連帯全国統一行動の福岡での闘いは、10月23日、市内中央区の須崎公園・野外音楽堂での決起集会と、福岡市の中心部・天神を制圧する戦闘的なデモとして闘われた。
集会場の須崎公園・野外音楽堂の周辺には、集合時間の正午の1時間前から闘いの決意に燃えた労働者が続々と結集してくる。佐世保、日出生台、築城などでの革命的反戦闘争を担ってきた労働者たちだ。前日まで吹き荒れた台風21号の風もおさまり、一転して集会びよりとなった。主催する10・21闘争実行委員会が到着すると、結集していた労働者が協力して横断幕や赤旗が設置され、青ヘル、青ゼッケンを装着した労働者が座席を埋め、闘いの熱気は一気に高まる。弾圧の機を窺い、音楽堂の外側に配置された福岡県警の公安デカは、熱気に圧され、何一つ手出しはできない。
司会を務める「広島・『障害者』解放を進める会」の仲間が登壇して、一帯に響くシュプレヒコールで集会が開始される。
最初に、集会に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージが司会より代読される。参加者はすべてのメッセージに熱心に聞き入り、「異議ナシ!」「ヨシ!」の声を上げ、全国の闘いと連帯・結合して闘う決意を打ち固めていく。
続いて、連帯あいさつだ。
はじめに、連帯メッセージも寄せてくれた元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏の発言だ。梅田氏は、「私は、他人が放射線管理手帳に勝手に記入した『8・6ミリシーベルト』という数字によって、原発での被曝労働と心筋梗塞の発症との因果関係を否定されました。12月4日の控訴審判決は、『控訴を棄却する』という数秒のセリフで終わると思いますが、あくまで国や電力会社の責任を追及する決意には、1ミリも揺らぎはありません。最近、新聞記者が来て、『もう、裁判をやめたらどうか?』と聞いてきましたが、私は、キッパリと『やります』と答えました。原発の定期点検などの危険な作業には、沖縄から来た労働者が多くいました。沖縄の労働者は、米軍に土地を奪われ、土地代で生きて行くか、基地で働くか、原発で働くしかないんだなと思いました。労働者を犠牲にする基地建設も、原発の再稼働も、新設も、1日も早く止めさせなければなりません。今日の闘いに結集した皆さんたちが、犠牲を強制される労働者の命を守っているんだと思います。私は死ぬまで闘いぬきます。勝利するために、皆さんの力を貸してください。共に闘いましょう」と、命がけで闘う決意を表明した。
天神中央公園までの戦闘的デモ
続いて、全国反戦からのあいさつだ。全国反戦は、「昨日、投・開票された衆院選に『圧勝』したことで、『安倍が政権を続投する』と報道されています。安倍は、衆院解散を『国難突破解散』と称し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対するあらん限りの『国難』『脅威』キャンペーンを張り、朝鮮反革命戦争への突入を煽動してきました。国会で、『改憲の発議』を強行する情勢に突入します。『戦争屋』・安倍を1日も早く打倒するために、『改憲攻撃粉砕』『反革命翼賛国会粉砕』を掲げた労働者階級の実力・武装の闘いが決定的に重要です。全国反戦は、その闘いの先頭に起ちます。共に闘いましょう」という決意に満ちたあいさつを行なった。
次は、全学連中央執行委員会のあいさつだ。全学連中央執行委員会は、「衆院選で自・公が3分の2を占めたが、投票率は、戦後2番目に低い53パーセントだ。それでも安倍は、『信任を得た』と強弁して改憲攻撃を激化させる魂胆だ。これを打ち砕く闘いをやりぬくことがわれわれの任務だ。全学連は、ベトナム反戦闘争を闘い、『10・8羽田』の闘いで、ヘルメット、ゲバ棒で武装し、階級攻防を最先頭で担いぬいた。安倍は、戦前のような『大政翼賛会』を作ろうとしている。全学連は、『反革命翼賛国会粉砕』を掲げて闘いぬいてきた地平をさらに拡大・前進させ、実力・武装の革命的反戦闘争、安倍極右政府打倒を最先頭で闘いぬきます」と、力強いあいさつを行なった。
実行委から基調が提起され、全体がこれを確認し、闘いの決意を打ち固める。
集会の最後は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の決意表明だ。「衆院選によって、憲法を改悪する動きがますます強くなろうとしています。1日も早く、安倍政府を倒さなければ、本当に、朝鮮半島で戦争が始り、『戦争に協力しろ』という世の中になってしまう、そういう緊張感をもって今日の闘いをやりぬこうではありませんか」「選挙では、自民党が300以上の議席を取ると予想されていました。これは、労働者の『生きて行けない』『食っていけない』という怒りと結びつき、本気で闘う政党がないからです。『国会議員のイス』を欲しがるだけの議員しかいないからです。2000万人を越える『非正規雇用』労働者に絶望しか与えない労働組合しかないからです」「『議員のイス』が目当ての連中には、戦争を止める気持ちも力もありません。『反戦・反失業』を闘ってきたわれわれこそが、正義を貫き、労働者を犠牲にする戦争を阻止する闘いの先頭に起ち、闘いましょう。福日労は、その闘いの、最先頭で闘います」と決意を述べた。これに圧倒的な拍手が応えた。
集会を終え、実行委員会の青ヘル部隊は、断固たるデモに撃って出る。福岡一の繁華街に、「反帝―国際連帯を闘うぞ」「改憲攻撃粉砕」「翼賛国会粉砕」「朝鮮反革命戦争粉砕」「安倍極右政府を打倒するぞ」のシュプレヒコールが轟きわたる。沿道の労働者人民から圧倒的な注目が集まる。権力の弾圧もファシストの敵対も許すことなく、デモ隊は天神中央公園までの戦闘的なデモを貫徹し、闘いを終えていった。
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