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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 10・21 首都中枢を席捲する反帝−国際連帯全国統一行動の爆発かちとる 〈東京〉 (1245号2面)

連帯アピール、連帯あいさつ

 10・21闘争実行委員会の下に結集する仲間たちは、10月21日、正午より芝公園23号地で、首都・東京における反帝―国際連帯全国統一行動に起ち上がった。雨を突いて芝公園に結集した内戦勢力の仲間たちは、ヘルメットとゼッケンを装着して態勢を整え、戦闘的な集会をかちとった。

 「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間が司会にたち、「全国で反帝―国際連帯全国統一行動が闘われるが、その最初の集会としての東京での闘いを、最後まで闘いぬいていくことを、集会開始にあたって、訴えていきたい」と、集会開始を宣言する。「中東反革命戦争を粉砕するぞ!」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ!」「原発再稼働を阻止するぞ!」「沖縄・名護新基地建設を阻止するぞ!」「反革命翼賛国会を粉砕するぞ!」「戦争遂行の安倍極右政府を打倒するぞ!」とシュプレヒコールが響き渡る。

 そして、全国で闘う諸人士・団体が10・21闘争に寄せた連帯メッセージ(別掲)を、司会の仲間が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、部落解放運動活動家、在日朝鮮人活動家、元原発労働者・原発労働裁判原告 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者の連帯アピールが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。

 次に、結集している団体からの連帯あいさつだ。

 全国反戦は、「本日の悪天候を跳ね返し、集会とデモを最後まで闘いぬいていこう」「首相・安倍が臨時国会冒頭での解散を行ない、衆院選で多数の改憲勢力を確保し、一挙に戦争に突入しようとしている。絶対に許してはならない」「実力闘争・武装闘争で労働者人民が決起していく、その闘いを、内戦勢力として構築し、牽引していかなければならない」「安倍政府が突出して突入しようとする朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろう。安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体に進撃しよう」「差別主義・排外主義煽動を打ち破り、反共ファシストを撃滅しよう」「全国反戦は、内戦勢力の先頭に起って、国際連帯の闘いの先頭に起つ」。全学連は、「実力闘争・武装闘争こそが、未来の展望を切り拓いていく。全学連は、『国際反戦デー』の実力・武装の闘いを引き継ぎ、先頭に起って闘いぬく」「50年前の1967年10・8羽田闘争において、全学連はヘルメットと角材による実力闘争の道を切り拓いて、国家権力との死闘決起を闘いぬいた。こうした実力・武装の闘いを引き継ぎ、闘いぬいていきたい」「衆院解散―総選挙を通して新たな『大政翼賛会』が形成されることはハッキリしており、改憲―核武装の攻撃を打ち破る闘いの大爆発をかちとろう」「反革命翼賛国会を粉砕し、安倍極右政府を打倒する革命的反戦闘争の爆発をかちとろう。全学連は、その闘いの先頭に起つ」。

全国学生社会思想研究会連合が基調を提起

 全国学生社会思想研究会連合の仲間が、反帝―国際連帯全国統一行動の基調を提起する。

 「1966年10月21日、ベトナム戦争に反対して全国政治ストライキが爆発しました。それ以降、この日は、『国際反戦デー』として継承され、毎年、全国で、全世界で、反戦の闘いが取り組まれてきた。われわれの先輩たちは、この闘いを、帝国主義の戦争と抑圧に起ち向かう全世界労働者人民の決起と連帯し、自国帝国主義打倒をめざす闘い―『反帝―国際連帯闘争』として革命的に発展させ、日帝足下の権力闘争の飛躍をかちとるべく奮闘してきた」「われわれは、現代に生きる者の責務として、先輩たちの闘いを引き継ぎ、闘う全世界労働者人民と結びついた反帝―国際連帯の闘いを、いっそう強めなければならない。10・21闘争の大爆発を実現しよう。安保強化と改憲、本格的戦争突撃に実力・武装で対決し、安倍政府打倒へと向かう強力な闘いをまき起こしていこう」「課題の第1は、中東反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を大爆発させることだ。日帝の中東反革命戦争への本格参戦の策動を粉砕しよう。武装を堅持し不屈の解放闘争を継続するパレスチナ労働者人民と連帯し、イスラエル・シオニストと米帝―帝国主義による解放闘争の暴力的圧殺策動を粉砕しよう」「課題の第2は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ。朝鮮反革命戦争の危機は、一触即発の状況にある。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による『核・ミサイルの脅威』を叫んで、日・米・韓は、北朝鮮への『経済制裁』を強化するとともに、北朝鮮への戦争挑発、戦争恫喝をエスカレートさせている」「朝鮮反革命戦争への突入時は、日本階級闘争の決戦期に他ならない。その時がいよいよ接近している。韓国労働者人民の決起と連帯し、日帝足下労働者階級の責務にかけて、反北朝鮮―反共・排外主義煽動を切り裂き、朝鮮反革命戦争を粉砕する革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」「課題の第3は、『新たな大政翼賛会』の形成を許さず、反革命翼賛国会を粉砕し、安倍政府による改憲を総仕上げとする戦時国家体制形成を打ち砕くことだ」「総選挙後には、一気に改憲攻撃が激化することは明らかだ。労働者人民の怒りと闘いの議会内的集約を許さず、実力・武装で安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体を切り拓く日本階級闘争の渾身の飛躍が、待ったなしに求められている」「労働者人民の総決起で、戦争遂行の安倍政府を打倒しよう。反革命翼賛国会を粉砕し、改憲攻撃を粉砕しよう」「課題の第4は、沖縄・名護新基地建設を阻止し、〈基地・沖縄〉の再編・強化を粉砕する闘いの爆発を切り拓くことだ」「在沖米軍基地・自衛隊基地を解体しよう。日米安保粉砕、沖縄人民解放に向け闘いぬこう」「課題の第5は、原発の再稼働・新(増)設阻止を闘い、日帝の核武装を阻止することだ。現地実力闘争の爆発で、全国原発の再稼働を阻止しよう。日帝の核武装化に対決し、反原発・反核燃闘争の大爆発をかちとろう」「原発再稼働の攻撃も加速している。安倍政府は、九州電力・川内原発(鹿児島)を皮切りに、次々に原発再稼働に突進している。さらに、大間原発(青森県)の建設や六ヶ所・再処理工場(青森県)の建設が強行されている。現地実力闘争の爆発が求められている」「闘うアジア―全世界労働者人民と連帯し、反共ファシストを撃滅しよう」「全国の内戦勢力の総決起で、一丸となって今秋期の激闘に進撃しよう」。

 10・21闘争の基調が読み上げられると、仲間たちの拍手とかけ声によって闘いの基調が確認された。

各団体が決意を打ち固め、首都を席捲するデモを貫徹

 最後に、実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。

 まず、東京・山谷日雇労働組合の仲間が、「かつて、『大政翼賛会』が作られる中で、労働運動は、『産業報国会』として再編された。安倍政府による新たな『大政翼賛会』形成を許してはならない。日雇い労働者を戦争に動員するために登場した金町一家解体の闘いを先頭で担ってきたことを踏まえ、安倍政府の攻撃と闘いぬく」。

 つぎに、部落解放運動を闘う仲間が、闘う部落民・野田和美氏の連帯メッセージ(別掲)を代読した上で、「10・31狭山中央闘争が闘われる。寺尾反革命差別判決43ヵ年を糾弾する闘いだ。石川一雄氏の決意に応え、全国の部落大衆とともに、狭山中央闘争を闘おう」。

 「刑法改悪阻止関東活動者会議」は、「『精神病者』『障害者』に対する隔離・抹殺攻撃が激化している。安倍政府は、『相模原殺傷事件』を口実に、『精神保健福祉法』改悪を強行しようとしている」「『戦争には役に立たない』として、『精神病者』『障害者』が殺されてきた歴史を忘れてはならない。戦時『障害者』抹殺攻撃を粉砕しよう」。

 東部朝鮮史研究会は、「一触即発の朝鮮反革命戦争の危機の中にある。この10月には、米・韓合同軍事演習が、北朝鮮の目と鼻の先で行なわれている。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への戦争挑発を許すことはできない」「11月、米帝・トランプが来日しようとしていることを許すな」「副首相・麻生は、『朝鮮半島から難民が来たら射殺せよ』と主張している。ファシストも動きを激化している。差別主義・排外主義の激化を許すな」「闘う韓国労働者人民と連帯した、国際連帯の闘いをやりぬこう」。

 反安保労研全国センターの仲間は、「『非正規雇用』労働者の数は2000万人を超えているが、しっかりと要求に応える組織がない。われわれこそが、『正規』『非正規』貫く日本の労働者を牽引する闘いをやりぬかなければならない」「神戸製鋼や日産自動車で『不正』が発覚しているが、労働運動がしっかりしていないからこそ、『不正』を許容する事態が起こる。こんなことを許してはならない」「安倍政府による、総選挙を通した総翼賛化攻撃を粉砕しよう。革命的労働運動の飛躍をかちとろう」。

 司会の仲間が集会を締めくくり、力強いシュプレヒコールをあげて、東京集会は終了した。そして、隊列を整え、仲間たちは雨を突いて、首都を席巻するデモへと進撃を開始する。宣伝カーを先頭に横断幕、赤旗を押したてた青ヘルメットの戦闘的なデモが、霞ヶ関一帯を席巻していった。その後、日比谷公園へと歩を進めた仲間たちは、国家権力の規制もはねのけて、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。解散地点では全国学生社会思想研究会連合の仲間が、集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。