新宿・柏木公園で集会とデモ
10月15日、「差別・排外主義に反対する連絡会」、「移住労働者労働組合(APFS労組)」、「直接行動」の3者が主催する、「差別・排外主義を許すな! 10・15ACTION」が、新宿の柏木公園での集会と新宿〜大久保デモとして闘われた。
この行動は、2009年、埼玉県在住のフィリピン人一家の「追放」を叫び、差別主義・排外主義を煽動した極悪のファシスト・「在特会」との闘いを出発点として、2011年から開始され今回で7度目だ。この行動に、東京・山谷日雇労働組合、東部朝鮮史研究会も参加して闘いぬいた。
真冬なみの気温となり、冷たい雨が降りしきる中で、集会が開始される。
司会の「直接行動」の仲間が、「政府、民間を問わず、差別主義・排外主義的な動きが強まっている。あらゆる戦線でこれと闘わなければならない」と発言し、主催者あいさつが、「APFS労組」から行なわれる。「排外主義の嵐が吹き荒れている。白人至上主義者のトランプをはじめ、移民、難民の排斥、極右勢力の台頭が世界中で起きている」「関東大震災時の朝鮮人虐殺という歴史的事実を、無視し覆い隠す都知事・小池をはじめとしたファシスト、レイシストの動きもある」「これに対決し、国境、国籍を超えて多民族共生社会を作っていこう」。
連帯あいさつが、「反天皇制連絡会議」、「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」、東京MXテレビを追及する「沖縄への偏見をあおる放送をゆるさない市民有志」、「部落地名総艦の原点」である「全国部落調査・復刻版」出版差別事件と闘う部落解放同盟東京都連国立支部、「怒っているぞ! 障害者切り捨て―全国ネットワーク」から行なわれた。
集会を終え、降りしきる雨の中をデモに撃って出る。「差別・排外主義を許すな! 10・15ACTION」の横断幕を先頭にしたデモは、「差別・排外主義を許さないぞ!」「レイシズムを許さないぞ!」「外国人差別をやめろ!」「難民排斥を許さないぞ!」「ヘイト・スピーチを許さないぞ!」「国境を超えて連帯しよう!」などのシュプレヒコールで、新宿の街を席巻する。デモは、新宿駅西口、南口、明治通りを通り、区役所通りから在日朝鮮人・韓国人、在日外国人が多くの店舗を構え、居住する大久保地区の職安通りを通過するコースで闘われた。大久保地区では、「差別に反対しよう!」「生きる権利に国境はない!」「私たちの仲間に手を出すな!」というシュプレヒコールを日本語と韓国語でくり返し、柏木公園に戻ってくる。
柏木公園で、連帯あいさつの続きを「中部地区交流会」、「トランプ・安倍戦争会談反対! 新宿共同デモ実行委員会」が行ない、最後に「差別・排外主義を許さないぞ!」「レイシズムを許さないぞ!」「ヘイトを許さないぞ!」「トランプ来日反対!」「レイシスト・トランプを許さないぞ!」のシュプレヒコールで、この日の闘争が締めくくられた。
差別主義・排外主義攻撃と対決しファシストを撃滅しよう
「在特会」らの「ヘイト・デモ」は、一時期の勢いをなくしている。何よりも、労働者人民の「カウンター行動」などの力が押し込んできたのだ。しかし、インターネット上では、日常的に差別主義・排外主義煽動がくり返されている。民間極右の突出、安倍極右政府の突出という中で、差別主義・排外主義煽動がいたるところから噴き出している。
「在特会」は、東京、大阪、京都などで「ヘイト・デモ」を繰り返し強行している。「日の丸」と「旭日旗」を手にした差別・排外・虐殺煽動デモを絶対に許すことはできない。沖縄でも「在特会」などファシストが、反戦闘争の前進に恐怖し、辺野古、高江の闘いを襲撃、敵対している。広島でも、8・6広島反戦闘争に敵対し、「核武装推進デモ」を展開している。朝鮮反革命戦争突撃下で極悪の差別主義・排外主義を煽り虐殺を煽動し、階級闘争の破壊へと手を染めるファシストを撃滅しよう。
安倍極右政府は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「核・ミサイル開発」に対し、「北朝鮮の脅威」を最大限に煽り立て、朝鮮反革命戦争突入の衝動をますます強め、反北朝鮮・反中国―反共・排外主義攻撃を激化させている。北朝鮮の「ミサイル発射」に対して、「Jアラート」を鳴らして危機感、恐怖心を煽っている。ナショナリズムを徹底して煽り、朝鮮反革命戦争遂行のための国家総動員体制形成へと突撃している。北朝鮮への輸出入禁止、朝鮮総連幹部の渡航禁止など「人、物、金」の移動を制限する「経済制裁」を激化させている。
こうした中で、副総理の麻生太郎にいたっては、9月23日、宇都宮市内での講演で、朝鮮半島から大量の難民が日本に押し寄せる可能性に触れたうえで、「武装難民かもしれない。警察で対応するのか。自衛隊、防衛出動か。射殺ですか。真剣に考えなければならない」と言い放った。安倍極右政府にとっての「難民対策」とは、射殺である、難民は殺してしまえと平然と語ったのだ。
また、ファシストどもは、9月9日、「TBS偏向報道糾弾大会・デモ」と称して、多数の「日の丸」を林立させて、約500人がTBS本社に対し「抗議デモ」を行なっている。これは、単なる「イヤガラセ」ではない。まさに、ファシズム大衆運動による「国民総動員」体制下の報道規制、「アカ狩り」である。こんなことを断じて許してはならない。
一触即発の朝鮮反革命戦争突入の危機という時代は、差別主義・排外主義攻撃が吹き荒れ、また、天皇制攻撃が激化する時代でもある。こうした中で、革命的反戦闘争の爆発、差別主義・排外主義攻撃との対決、ファシスト撃滅戦の炸裂、反天皇闘争の爆発を闘いぬいていこう。
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