日比谷野外音楽堂で集会
10月4日午後6時30分から、東京・日比谷野外音楽堂で、「翁長知事の工事差し止め訴訟支援! オスプレイ配備撤回! 辺野古新基地建設を許さない10・4集会」が、2000人の結集の中で開催され、集会後には、銀座デモが闘われた。主催は、「基地の県内移設に反対する県民会議」と「止めよう!
辺野古埋め立て国会包囲実行委員会」(「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」らが軸)、「戦争させない・九条壊すな! 総がかり行動実行委員会」の3者共催であった。この取り組みに、東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も参加した。
午後6時30分、開会宣言の後、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「辺野古新基地建設反対!」「高江の工事を今すぐやめろ!」「オスプレイを飛ばすな!」「南西諸島に自衛隊はいらない!」。主催者あいさつに起った「国会包囲実行委員会」の野平晋作氏は、知事・翁長が辺野古新基地建設を「違法工事」として、「差止訴訟」を開始したことを踏まえ、「10月10日は、かつて那覇大空襲が行なわれた日だ。その同じ日に、『辺野古差止訴訟』の第1回公判が行なわれる。不当な判決を出させない世論を作るために、今日の集会・デモを開催することにした」「衆院選もまた、10月10日が公示日だが、『本土』では、沖縄は総選挙の争点になっていない。自民党・公明党か『希望の党』かの選択を迫る選挙は、沖縄から見ると、まったく意味をなさない。自民党・公明党と『希望の党』が束になって沖縄に襲い掛かることを、許すことができない」とし、沖縄の闘いと結びついて共に闘いぬく決意を示した。
大城悟氏が「沖縄からの訴え」
「総がかり行動実行委員会」の藤本泰成氏の主催者あいさつの後、「沖縄からの訴え」として、沖縄現地から「基地の県内移設に反対する県民会議」事務局長の大城悟氏が駆けつけ、発言に起つ。大城氏は、「今月からの辺野古崎南側の『護岸工事』への着手が報道されている。しかし、工事は計画通りに進まず、既に3年遅れている。辺野古現地の連日の座り込みで、何とか工事を遅らせて、工事を中止に追い込みたい」「土砂・砕石の海上からの搬入が検討されている。大浦湾には活断層が走っており、辺野古の地質も脆弱と言われている。工事の再検討がなされているとされており、工事ができない状態が続き、焦っているのは日本政府だ」「7月24日、『違法工事』を続けている国を、翁長知事が提訴した。『岩礁破壊』を勝手に解釈する国のやり方を許してはならない。10月10日に初公判があり、翁長知事の意見陳述が予定されている」「かつて、1950年代に、米軍は、1300発もの核爆弾を沖縄に配備していた。その頃の隠蔽体質は、まだある。力を結集して、共に闘おう」と訴えた。
銀座デモを闘う
集会に集まった国会議員の紹介の後、特別アピールとして、全港湾労働組合連合会中央執行委員長の糸谷欽一郎氏が、港湾労働者を動員した辺野古への土砂搬出阻止を闘う決意を表明した。そして、国際環境団体の「FOEジャパン」、アメリカでのジュゴン訴訟を取り組む「ジュゴン保護キャンペーンセンター」、住民訴訟に取り組む「警視庁機動隊派遣中止住民監査請求実行委員会」、「オスプレイと飛行訓練に反対する東日本連絡会」、全日本水道労働組合の菖蒲谷書記次長が、次々と辺野古新基地建設阻止を闘う決意を表明した。
集会アピールが参加者全体の拍手で確認された後、シュプレヒコールの音頭をとる仲間が、「先日、小池東京都知事が、大村愛知県知事、松井大阪府知事と会談し、選挙向けに『地方分権』をアピールしました。しかし、この知事たちは、闘う人々を弾圧する機動隊を沖縄に派遣しています。『土人』発言した機動隊員をねぎらった大阪府・松井知事も、小池知事も、安倍政権の手先でしかないのです! 沖縄の人とともに、一緒にこの行動を闘いぬいていきましょう」と力強く檄を飛ばした後、参加者全体で再度シュプレヒコールをあげる。
閉会あいさつの後、2000人の集会参加者たちが、銀座を席捲するデモを闘いぬいた。集会後、参加者全体が、日比谷公園を出発し、銀座一帯をデモ行進する。デモ隊は、行く先々で、シュプレヒコールをあげる。夜の銀座の繁華街を席巻するデモは、道行く労働者人民の注目を大いに集めた。この日の集会・デモは、分厚く包囲する制服警官や私服刑事による一切の弾圧を許さず、熱気のうちに終了した。
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