「辺野古実」が行動提起
9月24日午後2時から、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の主催による、「辺野古新基地建設反対 9・24新宿デモ」が闘いぬかれた。
新宿アルタ前広場では、集会前から、「日音協」の仲間たちが闘争歌の合唱を行ない、場を盛り上げていた。午後2時、司会が集会開始を宣言する。
主催者を代表して「辺野古実」の代表が、この日の行動の位置づけについて、「1つは、辺野古の埋め立てをやめろ、ということ。2つは、オスプレイを飛ばすな、ということ。3つは、南西諸島の自衛隊配備をやめろ、ということ」と簡潔に提示し、そして「4月から開始された辺野古の新基地建設は、現在、ストップしたままであり、『護岸工事』自身も実は仮設工事でしかないことが明らかになった」「辺野古沖の海底の基盤は脆弱であり、工事に耐えられないことも明らかになった」「しかし、政府―防衛省は、工事継続の姿勢を示しており、キャンプ・シュワブゲート前では、100台〜200台の車両が資材を搬入している。座り込みを闘う仲間に対する暴力的排除、逮捕が頻発している」「辺野古沖の南側の『K1』『K5』の『護岸工事』に向けた仮設道路建設が強行されている」「『どんどん工事が進んでいる』と宣伝することで、あきらめさせるのが、政府の目論みだが、現場では仲間たちが座り込みを闘いぬいており、私たちも連帯しなければならない」「オスプレイの墜落・不時着事故が相次いでいる。それでも、普天間配備のオスプレイが沖縄で訓練をし、さらに全国でも訓練を行なっているのが現状だ。オスプレイ配備の撤去を訴えていきたい」と提起した。
沖縄現地から携帯電話越しの発言
沖縄現地からの携帯電話越しの発言を、受ける。発言に起った「沖縄・平和運動センター」・事務局長の大城悟氏は、「沖縄現地では、誰もあきらめてはいない」「工事も、進んでおらず、『できるところから進める』というものでしかない。体を張って、必ず工事を止めていきたい」「先日のNHKの番組で、1950年代に米軍が秘密裡に核ミサイルを沖縄に配備していたこと、当時の日本政府が、そのことをうやむやにしたことが明らかになった。そんな沖縄に対する姿勢を引き継ぐ、今の政府の責任を追及したいと思う」「自衛隊の沖縄配備が進められており、止めていかなければならない」「沖縄に対する差別と弾圧を続ける安倍政権を倒さなければならない。私たちは、沖縄での闘いを全国に発信していきたい。全国のみなさん、東京のみなさんも、共に闘っていこう」と訴えた。
新宿一周デモを闘う
司会がカンパアピールを行なった後、結集する仲間たちが次々に発言に起つ。「国際環境非政府組織」(NGO)の「FOE ジャパン」、警視庁機動隊の高江への派遣をめぐった住民訴訟を闘う仲間、「共謀罪」粉砕を闘う仲間、東京MXテレビへの抗議行動を闘う仲間が、活動紹介と決意表明を行なった。そして、発言の最後に、「在日韓国青年同盟」の仲間が発言に起つ。「米・トランプ政権の敵対政策によって、極度の緊張状態が作られており、戦争を煽る暴言に加え、韓国では高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)が配備されたり、軍事演習が強行されている」「安倍政権の暴走も目を覆うばかりだ。『共謀罪』を成立させ、『Jアラート』をバンバン鳴らしている。そうやって『戦争のできる国づくり』を進めている」「アジア各地に配備される米軍の存在が、戦争の危機を作り出している。戦争を止める最前線の闘いとして、辺野古新基地建設反対の闘いを、共にやりぬいていきたい」と決意を表明した。
最後に、辺野古実の仲間が、今後の行動を提起した後、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「辺野古の海を埋め立てるな」「辺野古に米軍基地を作るな」「普天間基地を無条件で返還しろ」。
集会を閉じ、新宿を一周するデモに出発する。デモ隊は、大成建設脇を通過してから新宿駅西口、新宿駅南口を通過して、明治通りを北上し、新宿3丁目から伊勢丹前に至るコースを進んだ。大成建設脇を通過する際に、デモ隊は、大成建設に向けて、怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。新宿一周デモは、日曜の新宿を行きかう多くの人々の注目と声援を受ける中、成功裡のうちに闘いぬかれた。
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