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8・20「暑気払い団結交流会」を開催〈沖縄・首里〉(1239号8面)

  8月20日午後6時から、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)は、首里の寄せ場にほど近い首里・寒川緑地において、「沖縄日雇い・暑気払い団結交流会」を開催した。この催しに、首里の寄せ場労働者をはじめ、多くの日雇い労働者が参加した。都合で参加できない労働者たちからは、泡盛一升や資金のカンパも寄せられた。毎年恒例のこの取り組みは、ますます広がりをもつに至っている。寒川緑地に沖日労の赤旗が掲げられ、「反戦・反失業を闘うぞ」、「沖日労は闘うぞ」というシュプレヒコールが響く中、「暑気払い団結交流会」は開始された。

 最初に、全国の寄せ場から寄せられた連帯メッセージが紹介される。東京・山谷日雇労働組合からは、「山谷でも8月13、14、15日の3日間、玉姫公園を会場にして山谷夏祭りを開催し、大成功をかちとった。『1人の野垂れ死にも許さない』、『やられたらやり返せ」、『反戦・反失業』を基調にした俺たちの闘いを爆発させ、寄せ場―日雇い労働者が、安倍政府を打ち倒す闘いの最先頭に起とう」というメッセージが寄せられた。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「俺たちは、全国の寄せ場で闘われる夏祭りと連帯し、8月12日に『夏祭り上映集会』を開催した。釜ヶ崎では、センターの老朽化を口実に、センターの縮小を狙った仮移転の工事が4月から進められている。釜ヶ崎からの労働者の排除を許さず、『反戦・仕事よこせ』の闘いを、今後も粘り強く続けていく決意だ。ともに闘おう」というメッセージを送ってくれた。福岡・築港日雇労働組合からのメッセージは、「8月13日から15日まで、天神近くの須崎公園において、福岡日雇い団結夏祭りを行なった。失業も野宿も戦争もない世界の実現のために、ともに団結を打ち固め、秋の闘いに突き進んでいこう」と訴えるものだ。「よーし」の声と拍手がこれに応える。

 続いて、執行部の仲間が、「この夏、全国の寄せ場の仲間たちは夏祭りに取り組んだ。これに呼応し、ここ首里でも、寄せ場―日雇い労働者同士の団結を固めるために、今日の『交流会』をもっている。今日は、腹いっぱい焼肉を食って英気を養い、秋からの『反戦・仕事寄こせ』の闘いをやりぬこう。闘って、仕事をかちとろう。1人の野垂れ死にも許さないために、那覇市内・与儀公園での炊き出しをやりぬこう。名護新基地建設への日雇い労働者の動員を許さず、日雇い労働者が新基地建設阻止の闘いの先頭に起とう。沖日労の旗のもとに闘おう」と提起した。

 これを圧倒的な拍手で確認した参加者たちは、ビールで乾杯を行ない、沖日労が用意した焼肉を頬張りながらの交流会に移る。若い日雇労働者が自己紹介をし、「これから沖日労の仲間に入れてください」と言うと、盛大な歓迎の拍手が沸き起こる。「首里では仕事がめっきり減った。仕事がしたい、仕事をよこせという声を、組合は強く上げていってもらいたい」という意見が出される。「辺野古のことはいつも気になっているが、なかなか行く機会がなかった。今度、一緒に連れて行ってほしい」と発言する労働者には、「じゃあ、さっそく明日行こうか」というヤジが飛ぶ。また、高齢の仲間に対し「来る日も来る日も首里の寄せ場に立って、もう十分に頑張った。そろそろ生活保護を考えたらどうか」と語りかける仲間もいる。「二見情話」の琉歌も飛び出し、全員が聴き入る。和気あいあいとした交流会は、暗くなるまで続けられた。

 「暑気払い団結交流会」は、その名のとおり、日雇い労働者の闘う団結をより強固に打ち固めるものとなった。沖日労は、その力をもって、秋の「反戦・反失業」の闘いに、猛然と打って出る決意である。