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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・12 「夏祭り上映集会」を開催 〈大阪・釜ヶ崎〉
(1239号6面)

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、8月12日、全国の寄せ場で闘われる夏祭りと連帯し、「夏祭り上映集会」を開催した。

 「夏祭り上映集会」は、午後12時30分から西成市民館で開催された。すでに、開場時間より前に多くの労働者が会場前に集まっている。初めに司会が開会宣言を行なう。「アブレの押しつけを許さんぞ!」「戦争に反対し闘うぞ!」「『仕事よこせ』を闘うぞ!」「『センター縮小・移転』攻撃を粉砕するぞ!」「釜ヶ崎解体攻撃を粉砕するぞ!」「団結して闘うぞ!」とシュプレヒコールが、力強く行なわれる。次に、連帯メッセージの紹介にはいる。東京・山谷日雇労働組合は、「夏祭りの成功を力に、安倍が秋の臨時国会で狙う改憲案の提案や、労働法制の改悪、「精神保健福祉法」改悪を粉砕し、本格的戦争突撃を打ち砕く闘いを爆発させよう。寄せ場―日雇い労働者が安倍政府を打ち倒す闘いの最先頭に起とう」、福岡・築港日雇労働組合は、「失業も野宿も戦争もない世界の実現のために、夏祭りで団結を打ち固めましょう。おれたちに失業を押しつけ、野宿を押しつけ、野垂れ死にを押しつけ、戦争まで押しつける、資本家どもにやりかえしていこう」、沖縄・首里日雇労働組合からは、「沖縄では、名護新基地建設に向けた安倍政府―沖縄防衛局の攻撃が激しさを増しています。現地では工事を阻止すべく、労働者人民の懸命の闘いがうちぬかれています。沖日労も、全力で現地に集中し、この攻防をともに闘っています」。全国の寄せ場からのメッセージが紹介され、全体の拍手を受ける。

 続いて、基調提起に入る。「釜ヶ崎では、4月から『社会保険未加入』を理由とした、労働者の建設現場からの排除が強まり、仕事が減った労働者が増えている。行政は、労働者に追い打ちをかける一方だ。大阪市は、警察と一体となり公園で野宿をする労働者の排除を進め、4月から「廃品の持ち去り厳罰化」の条例を施行して、廃品で収入を得ている労働者の生活を破壊しようとしている。さらには、センターの老朽化を口実に、センターの縮小を狙った仮移転の工事が始まっている。『西成特区構想』の下、釜ヶ崎から日雇い労働運動を無くすこと、労働者を追い出し、資本家の儲け優先でホテルなどの商業施設を建設していくのが狙いだ。われわれ労働者を必要な時だけ使い、用済みになれば追い出していく国や大阪行政の攻撃を許すわけにはいかない。行政・警察による釜ヶ崎からの労働者の排除を許さず、『反戦・仕事よこせ』の闘いをともに闘おう。『センター縮小・移転』=寄せ場・釜ヶ崎解体攻撃を団結して粉砕しよう!」「 安倍極右政府は、『残業代ゼロ化』法案をはじめとした『労働法制改悪』で、『8時間労働制』など、これまで労働者がかちとってきた成果を葬り去り、労働者を無権利状態に叩き込もうとしている。資本家の都合のいいように労働者を使い、いつでも首切りが出来る仕組み作りこそ、安倍の目指しているものだ」「『連合』を突破し、『労働法制改悪』の攻撃を粉砕する闘いをうちぬこう。安倍は、政府打倒へと向かう労働運動を潰すため、6月に、『共謀罪』=『テロ等準備罪』を強行成立させた。『安保法制関連法』や『共謀罪』の次として、9月の国会で憲法改悪が狙われている。安倍政府の本格的戦争突撃を許してはならない。政府は『敵基地攻撃能力の保持』を掲げ軍備増強を狙い、沖縄での名護新基地建設を、沖縄労働者人民の反対を無視して進めている。本格的戦争突撃粉砕を闘おう」。基調が、参加者の圧倒的な拍手で確認される。

 いよいよ、映画上映だ。最初、「ひめゆりの塔」(1953年)が上映される。1945年3月、天皇・ヒロヒトは、「捨て石」作戦・沖縄戦を強行する。卒業を間近に控えた239人の女生徒たちに従軍命令が下される。夢と未来のある乙女たちが次々に殺されていく。上映後、参加した労働者の中には、涙を流す人や、「絶対に戦争ダメだ」と発言する人がいた。2本目は、「男はつらいよ」を上映した。上映終了後、司会から「行政や警察による労働者叩き出しや、今進められている『センター縮小・移転』攻撃を粉砕しよう。この秋からの闘いを共に闘おう」との発言を受け、最後は、「団結ガンバロー」で集会を締めくくった。