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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 8・9長崎反戦闘争を闘う (1238号3面)

デモで「式典」会場に肉迫

 8・9長崎反戦集会実行委員会に結集する労働者・学生は、8月9日、長崎現地において集会とデモに取り組んだ。

 原爆投下から72ヵ年を迎え、長崎反戦闘争実行委員会は、第1に、核武装論者にして「戦争屋」である首相・安倍の「平和祈念式典」出席を阻止し、日帝の被爆責任・戦争責任の居直りと原爆犠牲者の「英霊」化を許さない闘いとして、第2に、九州電力・玄海原発3、4号機(佐賀県)の今年度中再稼働が目論まれる、日帝による原発の再稼働と新(増)設の強行―原子力政策のゴリ押し的推進を通した核武装化を阻止する闘いとして、第3に、帝国主義の国際反革命戦争の拡大・激化と核使用の衝動の強まりに対決し、とりわけ日帝・安倍による「安保法制関連法」を盾にした自衛隊の実戦軍化、憲法改悪に徹底対決し、本格的戦争突撃を粉砕する革命的反戦闘争として、8・9闘争に取り組んだ。

 10時50分、「首相・安倍の『式典』出席を阻止するぞ」、「被爆者の『英霊』化を許さないぞ」、「日帝の核武装化を阻止するぞ」、「長崎反戦闘争を闘うぞ」と、断固たるシュプレヒコールをとどろかせ、青ヘルメット・竹竿の部隊が、天主公園から「式典」会場である平和公園に向け、デモに撃って出る。「『式典』粉砕」、「核武装阻止」、「政府打倒」のコールに、沿道の労働者・市民から熱い注目が寄せられ、声援の手が振られ、共に声が上げられる。平和公園脇の地点では、ひときわ高いシュプレヒコールを会場に向けて叩きつけていく。部隊は、権力の反革命弾圧、右翼ファシストの敵対を完封して、戦闘的デモを貫徹した。

熱気溢れる反戦集会を開催

連帯メッセージの紹介
 昼食をはさんで、午後からは、長崎教育文化会館で反戦集会が開催された。司会の仲間が、「午前中の闘いで、われわれの怒りを、安倍に、『式典』会場に叩きつけた。この熱気をもって、長崎反戦集会の成功をかちとろう」と呼びかける。

 続いて、司会より連帯のメッセージが読み上げられる。

 元原発労働者であり原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「原爆投下の8月6日と9日の間の7日に、福岡高裁で私の控訴審裁判の第4回口頭弁論が行なわれます。1審の判決では、私が島根原発と敦賀原発で働いた直後の原因不明の腹痛、突然の鼻出血、吐き気、めまい、耳鳴り、動悸、『原爆ぶらぶら病』のような全身倦怠感といった急性症状や、その後の心筋梗塞の発症についても、放射能との関係が否定されました。私の労災請求時の調査を担当し、控訴審の途中まで被告席に座っていた、厚生労働事務官である土江らの証人申請をしていました。しかし、控訴審の裁判長である須田は、証人申請をすべて『却下』しました。こんな裁判官は忌避してでも、徹底して争います」「そもそも裁判という『紙の上の戦争』じゃ、向こうだけがパイを持っているので、勝ち目がありません。こちらは、裁判を通して、原発労働の実態を世間に知らしめることで、‥‥五分の争いに持ち込むことだと思うんです。向こうからすりゃ、おれをぶち殺したいだろうなあと思うけど、中で働いた人間が、あの中はどうかということを暴露することが一番だと思っています。この一発にいのちをかけるわなという気持ちです」というメッセージを寄せた。

 天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は、「沖縄では、名護新基地建設に向けた安倍政府―沖縄防衛局の攻撃が激しさを増しています。労働者人民への暴虐と辺野古の海の無惨な破壊が日々くり返されています。『K9護岸』の建設工事に加え、6月26日からは、新たに『K1護岸』建設のための事前作業が、さらに7月25日からは、『N5護岸』建設のための事前作業が強行されています。しかし、闘いを諦める者は1人もいません。権力の暴力と弾圧に音を上げる者は誰1人いません」「現地では連日の猛暑のなか、工事を阻止すべく、労働者人民の熾烈な闘いが打ちぬかれています。沖縄青年実も、沖日労に結集する労働者の仲間たちとともに、現地に集中し、この攻防を闘っています。労働者人民の現地総結集と実力闘争の爆発で、必ずや新基地建設を阻止する決意です」という、熱いメッセージを寄せた。

 全体の拍手がこれらのメッセージに応える。
基調の提起
 実行委員会の仲間から基調が提起される。「日帝・厚労省は、現在も、『原爆症認定制度』で、原爆による病苦で苦しむ被爆者の実情を無視し、『医療特別手当』の申請を却下し続けている。この原爆症認定で『原爆症』と認められ、『医療特別手当』を受けている被爆者は、全国で8169人に留まり(2017年3月末時点)、その数は、全国の被爆者約16万5000人に対し5パーセントだけだ。残留放射能や内部被爆を考慮せずに爆心地からの距離だけを重視し、被爆者を切り捨てる『認定制度』に、被爆者は『認定制度』を廃止し、全ての被爆者に『手当』を支給し、『障害』の程度に応じて加算すべきだと、厚労省に訴えている。しかし、厚労省は、被爆者の訴えを無視したままだ。こうした政府・厚労省の被爆者切り捨てに対し、被爆者が全国の地裁や高裁で集団訴訟を闘っている。『在朝被爆者』に対しては、国交がないとして放置したままだ」「九州電力・玄海原発3・4号機(佐賀県)をはじめとした全国の原発再稼働と新(増)設を許してはならない。『福島第1原発事故』のような大惨事を起こそうが、労働者人民が被曝しようが、おかまいなしで日帝が原子力政策を推進するのは、すべて核武装のためだ」「安倍極右政府は、『安保法制関連法』に続き、『現代版の治安維持法』である『テロ等準備罪』=『共謀罪』を強行成立させた。反戦闘争を根絶やしにして、朝鮮反革命戦争に突入するためだ」「改憲―核武装攻撃を粉砕し、朝鮮反革命戦争突撃を粉砕しよう。『戦争のための基地はどこにもいらない』と闘う沖縄労働者人民と連帯し、名護新基地建設阻止を闘おう。闘う全世界の労働者人民と連帯し、革命的反戦闘争を大爆発させ、安倍極右政府打倒に突き進もう。8・9長崎反戦闘争を共に闘おう!」と提起した。基調は、圧倒的な拍手で確認された。
参加団体が闘う決意を表明
 集会の最後は、決意表明だ。

 全学連の同志は、「安倍の『式典』出席を徹底弾劾し、最後まで戦闘的なデモをやりぬいたことを確認しようではありませんか。闘う勢力がうって一丸となって、『共謀罪』を粉砕し、朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争の大爆発をかちとろうではありませんか。8月3日の『内閣改造』で防衛相に就任した小野寺は、『北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核・ミサイル開発が想定以上のペースで進んでいることに対応する』として、『防衛大綱』見直しに言及している。『敵基地攻撃能力』の保有を推し進めるとしている。こんなことを許してはならない。原発のドミノ倒しのような新(増)設を粉砕しよう。日帝の核武装を粉砕しよう。この秋の全学連全国大会の成功をかちとり、全学連は日本階級闘争の最前線に打って出ることを決意して、全学連よりの決意の表明とします」と決意を表明した。

 反戦青年委員会の同志は、「われわれは8・6広島に続き8・9長崎を闘いぬいた。安倍の『式典』出席を弾劾し、『式典』会場に肉迫するデモを打ちぬいた。実力で反革命戦争突撃を打ち砕く闘いこそが重要だ。敵がなりふりかまわず本格的戦争に突撃するこの時に、われわれは手をこまねいているわけにはいかない。実力・武装の闘いで、朝鮮反革命戦争突撃と真正面から対決する革命的反戦闘争の大爆発をかちとろうではありませんか。改憲攻撃を実力で粉砕しよう。8・9長崎反戦闘争を闘いぬいたすべての皆さんが、全国反戦集会に結集することを呼びかけます」と訴えた。

 福岡・築港日雇労働組合(福日労)からは、「天皇を担ぎ出し、再び戦争をするために、核武装をしようとしているのが安倍です。こんな輩が長崎の地に土足で踏み込むことなぞ、どうして許せましょうか。今なお原爆で苦しんでいる人々を踏みにじることを、どうして見過ごしにできるでしょうか。本日の闘いをこんな気持ちで、全ての皆さんとともにやりぬいたことを力に、夏祭りに向けて猛烈ダッシュでがんばります。夏祭りの成功をかちとります。たくさんの仲間の結集をかちとります。失業と野宿の押し付けをはね返してがんばります。『仕事よこせ』の闘いをがんばります。打ち固めた団結で、安倍政府と資本家どもをぶっ倒して、戦争も失業もない世界をかちとるために、がんばります。ともに闘いましょう」と発言した。
 すべての闘志あふれる決意表明に、参加者からは圧倒的な拍手が沸き起こる。全体で長崎反戦集会の成功と明日からの闘いへの決起を確認し、集会を終えていった。