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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・7沖縄・名護新基地建設阻止!対防衛省行動が闘われる
〈東京〉
(1238号2面)

 8月7日、午後6時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」主催による、対防衛省行動が取り組まれた。当日は、突然の土砂降りの雨の中での行動となったが、この取り組みに、首都圏などから約100人の仲間が結集した。

 米軍・普天間基地に配備されている垂直離着陸輸送機・MV22オスプレイが、昨年12月の名護市安部海岸での墜落事故に続き、8月5日にオーストラリアでも墜落事故を引き起こした。米帝とオーストラリアとの合同演習・「タリスマン・セーバー」に参加していたオスプレイが、オーストラリア東部・クイーンズランド州沖合の海上に墜落したのだ。繰り返されるオスプレイ墜落に対する、沖縄労働者人民の怒りが噴出する最中で、この日の対防衛省行動を迎えた。冒頭、司会が、オスプレイ墜落弾劾を強調してから、参加者全体での闘争歌・「沖縄 今こそ起ちあがろう」の斉唱に続き、防衛省への怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「辺野古に基地を作るな」「高江の工事をやめろ」「オスプレイを飛ばすな」「南西諸島に自衛隊を配備するな」。

 発言に起った「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間は、「オスプレイが堕ちてしまった。米海兵隊は、『安全を確保するまで飛ばさない』と言うが、本当にそうか。注視する必要がある」「安倍政権を許さない闘いを」と強調した。次に、7月25日に辺野古現地で闘われた、辺野古沖でのカヌーデモの参加者が、報告を行なう。「71隻のカヌー隊と抗議船8隻、全部で150人が集結し、プラカードなどを手に、『辺野古基地建設を許さない』と意志表示した。陸上では300人くらいが辺野古の浜に集まった」「全国によびかけ、多くの仲間が集まることで、日頃は少人数になりがちなカヌー隊の力になることができた」とした。同日、キャンプ・シュワブゲート前での行動に参加した仲間は、「40人くらいだと、工事車両を止めるのは難しいが、300人以上集まれば、止めることができる。いかに人数を集めるかが大事、と痛感した」とし、辺野古現地への結集を呼びかけた。

 沖縄現地から、携帯電話越しの発言を受ける。この日、発言に起ったのは、「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩氏だ。「墜落と胴体着陸を繰り返すオスプレイが、欠陥機でなくて、何なのか」「オスプレイ使用訓練の中止を申し入れない日本政府とは何なのか。沖縄だけでなく、新潟、長野、北海道にもオスプレイが飛ぶ。危険は全国に及ぶ」「日本政府が『自粛を要請』とするが、今日、高江から普天間方向にオスプレイが飛んでいる。米軍は、日本政府の『要請』を無視している。これが『日米合意』の実態だ」「防衛省が、沖縄の民意を無視して、高江と辺野古の基地建設に手を貸すことを許してはならない」「私たち沖縄と、首都圏のみなさんで、連帯しよう。勝利にむけて闘いぬこう」。

 対防衛省行動に結集する仲間が、次々に発言に起つ。辺野古への土砂搬出反対運動に取り組む「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」の仲間からの報告、キャンプ・シュワブゲート前で闘いぬく「反戦おばぁ」と呼ばれる島袋文子さんを迎えての院内集会の呼びかけ、「沖縄ヘイト番組」を放映した東京MXテレビへの追及を闘う仲間からの報告、警視庁機動隊の高江への派遣をめぐった住民訴訟を闘う仲間の報告が、行なわれた。

 防衛省に対する「申し入れ行動」では、1団体と1個人が、防衛省に対して「抗議文」を読み上げ、「辺野古の埋め立て工事の中止」「高江ヘリパッドの撤去」「オスプレイ飛行の中止」「オスプレイ配備撤回」をつきつけていった。

 集会の最後に、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、今後の首都圏での取り組みを紹介すると共に、沖縄現地での闘いに呼応した闘いの強化を呼びかけた。参加者全体で、防衛省に再度シュプレヒコールを叩きつけ、この日の行動を終了した。