安倍の「式典」出席阻止の情宣とデモ
 ８月６日、８・６広島反戦集会実行委員会は、首相・安倍の「平和記念式典」出席阻止、日帝の核武装化阻止、朝鮮反革命戦争粉砕を掲げ８・６広島反戦闘争を闘いぬいた。
午前８時から開始される「記念式典」を前に、実行委員会の青ヘル部隊は、改憲―核武装で本格的戦争に突き進む安倍の「式典」出席を阻止すべく、情宣戦に決起した。早朝、原爆ドーム前に布陣し情宣を開始する。平和公園に集まる労働者人民、被爆者（２世・３世）に、「首相・安倍の『記念式典』出席を阻止しよう」「原爆犠牲者の『英霊』化を許すな」「革命的反戦闘争をともに闘おう」と呼びかける。力強いアジテーションが平和公園にひびき渡る。被爆者をはじめ労働者人民にビラがすいこまれていく。途中、われわれの闘いを妨害すべく反共ファシストが、ドーム前に登場した。私服警官が、少しでも付け入る隙があれば弾圧を加えようと狙っている。ファシスト共は、「核武装推進」「反日左翼は出て行け」などと口汚くがなり立ててきたが、青ヘル部隊は、権力に一切の弾圧の隙を与えることなく、このファシストどもの敵対を木端微塵に粉砕した。情宣終了後、部隊は、ただちに戦闘的デモへと撃って出る。「安倍の『式典』出席を許さないぞ」「『共謀罪』粉砕」「戦争責任・被爆責任居直りを許さないぞ」「改憲―核武装突撃の安倍政府打倒」。「式典」会場である平和公園へとシュプレヒコールを叩きつける。部隊は、道行く労働者人民の注目を集めつつ、デモを貫徹した。
袋町公園で反戦集会
寄せられた連帯メッセージ
午前９時からは、袋町公園で反戦集会が開催された。
司会の全国反戦の仲間からの「右翼ファシストの敵対を粉砕し、安倍の『式典』出席阻止の戦闘的デモを闘いぬいた。安倍の本格的戦争突撃と対決する闘いを、われわれこそが最先頭で闘おう。反戦集会も戦闘的に断固かちとっていこう」という開会宣言で集会が開始される。続いて、本集会に寄せられた連帯メッセージの司会による代読だ。元原発労働者であり原発労働裁判原告の梅田隆亮氏からは、「当時の最高責任者である天皇ヒロヒトが、もっと早く戦争を終結させていれば、原爆は落とされないで済んだのです。沖縄で『内地』の防波堤みたいになって、現地の人がゴロゴロ死なないでも済んだのです。放射能の恐さは、私も身に染みて知っています。戦争がなかったらどれほどの人が苦しまないで済んだのか、私の人生も今とは違ったものになっていたんだといつも思います。安倍の奴が憲法九条を変えようとしているけど、とんでもないことです。絶対に許さないで、みなさんとともに闘います」。次に、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会よりのメッセージだ。「沖縄では、名護新基地建設に向けた安倍政府―沖縄防衛局の攻撃が激しさを増しています。労働者人民への暴虐と辺野古の海の無残な破壊が日々くり返されています。現地では連日の猛暑の中、工事を阻止すべく、労働者人民の熾烈な闘いが打ちぬかれています。安倍内閣の支持率暴落という今日の事態は、本格的戦争突撃の凶暴な安倍政府に対する怒りが押しとどめようもなく拡大し、労働者人民の公然たる反乱が始まろうとしていることを示しています。この怒りを、政府打倒・日帝国家権力解体の実力・武装の闘いへと組織すること。それが私たちの仕事です。われわれも沖縄の地で奮闘します。ともに闘おう」。
被爆者２世が基調提起
実行委員会に結集する被爆者２世から、基調提起を受ける。基調提起に先立ち、「安倍は、戦争責任・被爆責任の一切を居直り、本格的戦争突撃へと向かおうとしています。改憲―核武装を狙う安倍政府は絶対に許せない。被爆者２世として反戦闘争を闘いぬく」と決意が明らかにされる。基調は、「安倍の『式典』出席の目的は、戦争責任・被爆責任を追及する被爆者の闘いを圧殺し、原爆犠牲者を『お国のために死んだ英霊』として祀り上げ、核武装と新たな本格的戦争に突き進むことだ。安倍は、２００２年には『核兵器や大陸間弾道弾も憲法上問題ではない。小型であればよい』と言い放った核武装論者だ。『集団的自衛権』を『行使』して、海外で戦争をやりたがっている『戦争屋』だ。こんな奴の出席を許してはならない」「『戦争屋』の安倍を引き入れ、原発再稼働をテコとした核武装化や、歴史を画する戦争準備を黙認し、ただ『平和』を唱える『式典』が行なわれようとしているのだ。原爆犠牲者の『英霊化』と戦争翼賛の『式典』なぞ粉砕あるのみだ」「『福島第１原発事故』による大惨事を起こそうが、労働者人民が被曝しようが日帝が原子力政策を推進するのは、すべて核武装のためだ」「中国電力は、６月から上関原発建設（山口県）の建設に向け、原発建設予定地のボーリング調査を開始している。今後狙われている九州電力・玄海原発３、４号機（佐賀県）をはじめとした全国の原発再稼働と新（増）設を許してはならない。原発再稼働を現地実力闘争の爆発で阻止しよう。上関原発建設を阻止しよう。大間原発の建設を阻止し、日帝の核武装を阻止しよう。沖縄・名護新基地建設を阻止しよう。改憲攻撃を粉砕しよう。朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を爆発させよう」。全体が熱い拍手で応えた。
参加団体が熱い決意を表明
集会の最後は、参加団体からの決意表明だ。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「核武装と戦争を推進する首相・安倍の『記念式典』出席を徹底的に弾劾しよう」「われわれは、５月、６月に、福井県の高浜原発再稼働阻止の現地闘争を闘った。今後も、原発再稼働阻止の現地闘争を進めていく」「安倍の憲法改悪や労働法制改悪を阻止すべく、『反戦・仕事よこせ』の闘いを今後も粘り強く続けていく決意だ」。「広島・『障害者』解放を進める会」は、「安倍政府のやろうとしている戦争には絶対に反対です。原発の再稼働にも絶対反対です。ともに頑張りましょう」。全学連中央執行委員会は、「安倍極右政府打倒の闘いの最先頭で闘いぬく。安倍政府は、『共謀罪』を強行成立させた。国会は、安倍の暴走を追認する機関になりはてている。労働者人民の実力闘争こそが唯一、安倍の本格的戦争突撃を粉砕することができるのだ。全学連は闘う場を求めている学生を１人残らず全学連の旗のもとに組織し切り、全学連運動の飛躍をかちとる。今夏から今秋の闘いをともに闘おう」。
実行委員会の青ヘル部隊は、各団体の決意を全体で共有し、今夏―今秋の闘いに一丸となって撃って出ることを確認して、この日の闘争を終えた。
首相・安倍は、「記念式典」で「惨劇を２度と繰り返してはならない」「非核３原を堅持し、核兵器のない世界の実現に向け努力する」と多くの被爆者の前で言い放っている。安倍は、多くの労働者人民の反対を押し切り、核武装化のために原子力政策を推進し、沖縄名護新基地建設を進めるなど、本格的戦争突撃を凶暴に推し進めている。革命的反戦闘争の大爆発で、安倍の本格的戦争突撃を粉砕しよう。
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