7月22日午後2時から、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の主催による、「辺野古新基地建設反対 7・22新宿デモ」が闘いぬかれた。
安倍政府と沖縄防衛局は、「新基地建設は、もう後戻りできないところまで来た」とキャンペーンし、基地建設阻止闘争を破壊するために、「K9護岸」の造成工事に着手した。しかし、それは早くも破綻を露呈している。「K9護岸」造成工事は、4月25日に「本体着工」の鳴り物入りで開始され、石材の海中投下や消波ブロックの設置が強行されてきた。しかし、これらの工事は、台風シーズン終了後、やり直しせざるを得ない、アリバイ作りを目的にしたものであることが判明しているのだ。沖縄現地での頑強な闘いをうけて、6月20日に「県」知事・翁長が「県」議会に対して、「埋立工事差止訴訟」を提案している。「本土」での闘いをさらに強化しようとの呼びかけで、7月22日の「新宿デモ」は開催された。デモ出発前の新宿アルタ前には、沖縄現地での闘いと結合した日本「本土」での闘いの決意に燃えた200人以上の仲間たちが結集した。
午後2時、司会が集会開始を宣言する。主催者を代表して「辺野古実」の代表が、「沖縄でも午後2時からキャンプ・シュワブ包囲行動が開始されます。今後の行動としては、7月25日には、カヌー隊の行動が闘われます。8月12日には、3万人規模の県民大会が行なわれます。この闘いと結びついて、絶対にあきらめない闘いをやり抜こうではありませんか」と呼びかけた。
続いて、キャンプ・シュワブゲート前で闘いぬく『反戦おばぁ』と呼ばれる島袋文子さんを迎えての院内集会の呼びかけが行なわれた後、キャンプ・シュワブゲート前での包囲行動の現場からの電話中継による報告が行なわれた。ゲート前で闘う仲間は、「35度を超す猛暑ですが、辺野古バス停から新ゲート、工事用ゲート、第2ゲートへと人がぎっしり埋めている状況です。約3000人が基地を包囲しています。包囲行動を成功させることで、次の闘いの大きな弾みにしていきたいと思います。新宿アルタ前の皆さん。これからも沖縄と連帯して辺野古新基地を作らせない闘いを一緒に頑張っていきましょう」と訴えた。
リレートークに入り、神奈川県央共闘会議の代表は、「稲田防衛相が、普天間基地の半永久的な使用を狙っていることが暴露され、辺野古の工事によって新たな軍事基地が増えるということが明らかになっています。三重県の津市では、『ケーソンを作るな』という集会とデモが今日闘われます。JFEエンジニアリングの本社が横浜市の鶴見区にあります。6月28日に『ケーソンを作るな』と、申し入れ行動を行ないました。私たちは、夕方退社する労働者に対して、『JFEが何をやろうとしているのか』を訴え、ビラまき行動を行ないました。ケーソンを作らせないために、さらにJFEを追いつめて行く闘いをやりぬきます」。
さらに、リレートークは続き、高江連絡会の仲間は、「7月1日からヘリパッドの運用が始まりました。住民の生活がいよいよ脅かされます。高江から逃げ出す家族が2戸、3戸と出てきています。高江の森は、9月に調査団が来て、世界遺産登録が検討されます。7月28日に、緊急の抗議集会を開催します。沖縄防衛局と米軍に対して強い抗議をやりぬきます」。
警視庁機動隊の高江への派遣をめぐった住民訴訟を闘う仲間の報告、TOYOさんの演奏、東京MXテレビへの抗議行動を闘う仲間の報告が行なわれ、最後に、今後の行動が提起され、集会を閉じ、新宿を一周するデモに出発する。デモ隊は、新宿駅西口、新宿駅南口を通過して、明治通りを北上し、新宿3丁目から伊勢丹前に至るコースを進んだ。デモ隊は、新宿を行きかう多くの人々の注目と声援を受け、新宿一周デモを貫徹した。
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