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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 内戦勢力が総決起〈福岡〉、〈沖縄〉
6・17 安保粉砕・政府打倒を掲げ集会と天神デモを貫徹〈福岡〉 (1233号4面)

 福岡では、安保粉砕・政府打倒全国統一行動の一環として、6月17日、福岡市中央区の須崎公園・野外音楽堂における集会と天神デモが闘われた。

 集会開始時刻が近づくにつれ、野外音楽堂には、佐世保や日出生台、築城、長崎での反戦闘争を闘ってきた仲間が続々と結集する。青ヘルと青ゼッケンを装着した闘う労働者人民の熱気が野外音楽堂に充満する。集会は、「広島『障害者』解放を進める会」のメンバーが司会に起ち、進められる。司会は、集会の冒頭に「6月15日、安倍政府は、参院本会議で『共謀罪』法案の採決を強行し、強行成立させました。これを徹底弾劾して本日の集会・デモを闘いぬこうではありませんか。6月13日、神奈川県警・公安は、キャッシュカードを他人に貸したということで『犯罪による収益の移転防止に関する法律違反』をデッチ上げ、解放派の仲間1人を不当にも逮捕しました。『共謀罪』の先取り弾圧を許さず、本日の闘いを闘いぬきましょう」と呼びかける。この呼びかけに対して、「共謀罪」強行成立と不当弾圧への怒りのこもった「ヨシ!」の声が沸きあがる。続いて、闘いの決意を込めたシュプレヒコールだ。「日米安保を粉砕するぞ}「安倍極右政府を打倒するぞ」「『共謀罪』強行成立を弾劾するぞ」「『共謀罪』先取り弾圧を許さんぞ」「安保粉砕・政府打倒を闘うぞ」。集会参加者の力強いシュプレヒコールが須崎公園全体に轟きわたる。

 集会は、寄せられた連帯メッセージの司会による代読に移る。1つひとつのメッセージに「そうだ」、「異議なし」の声が上がり、拍手が続いた。さらに、革命軍のアピールが読み上げられると、一段と大きな拍手と歓声が上がる。

 続いて、連帯あいさつだ。はじめに登壇した元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏は、「この須崎公園で皆さんと出会って5年2ヵ月になります。裁判は、去年の4月15日に敗訴しました。しかし、17人の弁護士が自腹を切って裁判を引き受けてくれ、『準備した資料は、どこの裁判所に出しても勝つことのできる資料だ』と頑張ってくれました。私は、負けるわけにはいきません。8月7日の結審で仮に負けたとしても、命ある限り、皆さんとともに頑張っていきますので、最後まで御支援ください。よろしくお願いします」とあいさつした。反戦青年委員会の同志は、「『共謀罪』の強行採決を徹底して弾劾する。安倍は、こうした治安弾圧法と『安保法制関連法』を内外で駆使して反革命戦争にますますのめり込もうとしている。朝鮮反革命戦争突入の危機はますます強まっている。中東反革命戦争への日帝の本格参戦の衝動もますます強まっている。反戦青年委員会は、労働者階級を『議会制民主主義を守れ』とか『非暴力―平和主義』などと言って翼賛野党の物理力にすることを許さず、日米安保粉砕、ブルジョア政府打倒、国家権力解体まで最先頭で闘いぬく」。全学連中央執行委員会の同志は、「安倍は、極めて強引かつファッショ的な手法で『共謀罪』の強行成立をやった。これは、ブルジョア政府が危機に直面していることを示している。内戦勢力の総力決起で安倍政府を打倒していこう。全学連は、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を建設するべく、新歓闘争を打ちぬいてきた。圧倒的学生を革命的学生運動の隊列に組織化し、安倍極右政府を実力で打倒する闘いの最先頭に起つ」と訴えた。

 次に、6・15闘争実行委員会を代表して、全国寄せ場交流会の仲間からの基調提起だ。全体の圧倒的な拍手で基調を確認し、この日の闘いをやりぬく意志を強固に打ち固めた。

 集会の最後は、福日労からの決意表明だ。福日労の仲間は、「反戦と『仕事よこせ』の闘いが、おれたち福日労の2本の柱です。おれたちにとって重要な闘いが、本日の安保粉砕闘争です。『日米安保粉砕』『安倍政府打倒』の声を天神に大きく響かせましょう。福日労は、最先頭で頑張ります」と、熱く決意を表明した。

 シュプレヒコールで集会が締めくくられると、いよいよデモ出発の時刻だ。横断幕を先頭にデモ隊列が、天神のど真ん中を進撃する。「安保粉砕」、「政府打倒」のコールが天神一帯に轟き渡る。沿道の人々が注目し、拍手を送ってくる。6・15闘争実行委員会の青ヘル部隊は、権力の弾圧を寄せ付けず、反共ファシストの敵対を許さず、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。
 


6・18 「安保粉砕」「沖縄解放」の声高く那覇市内を制圧〈沖縄〉

 沖縄では6月18日、那覇市内の与儀公園において、安保粉砕・政府打倒闘争が取り組まれた。5月中旬に梅雨入りした沖縄では、連日のように激しい雨が降り続いたが、この日だけは梅雨の切れ間にあたり、格好のデモ日和となった。

 集会開始時刻の正午を前に、会場の野外ステージには、労働者たちが続々と結集してくる。日雇い労働者たちは、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)が用意した食事で腹ごしらえをして、闘いに備える。

 正午、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間が司会に起ち、「実行委員会は、6月15日に東京で、16日に大阪で、17日に福岡で、集会とデモに取り組んだ。全国の闘う仲間たちに連帯・呼応し、今日の集会とデモを全力でやりぬこう」と提起して、集会を開始する。

 まずは、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)の連帯あいさつだ。沖縄青年実の仲間は、「6月13日、神奈川県警・公安は、『犯罪による収益の移転防止に関する法律違反』容疑をデッチ上げて、解放派の同志1人を不当逮捕した。この容疑で沖縄の2ヵ所にも家宅捜索に入った。『共謀罪』を先取りした弾圧だ。このような弾圧には、絶対に屈することはできない。これをはね返して、本日の闘いを全力でやりぬく決意だ」、「辺野古では、安倍政府―沖縄防衛局の手によって、新基地建設が暴力的に進められている。われわれこそが闘いの先頭に起って、この暴虐な新基地建設を実力阻止しよう」、「実力デモにうって出て、街頭のウチナンチュに名護新基地建設阻止、在沖のすべての基地の撤去、朝鮮反革命戦争粉砕、日米安保粉砕、安倍政府打倒の闘いにともに闘いに起ち上がろうと、熱く訴えていこう」と発言した。

 次は、連帯メッセージの紹介だ。メッセージは、日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏、部落解放運動活動家、闘う部落民・野田和美氏、在日朝鮮人活動家、元原発労働者 原発労働裁判原告・梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者から寄せられ、全文が紹介された。全国各地の闘いの現場からの熱い連帯のメッセージに、共感の拍手が起こる。続いて革命軍からのアピールが代読されると、会場からはひときわ大きな拍手と歓声が沸き起こる。

 集会は、全国学生社会思想研究会連合の仲間による基調報告に移る。基調報告は、6・15闘争の課題として、中東反革命戦争の拡大・激化を打ち砕く闘い、切迫する朝鮮反革命戦争を粉砕する闘い、「共謀罪」新設阻止―反革命国会粉砕の闘い、名護新基地建設阻止の闘い、原発の再稼働、新(増)設を阻止する闘いの5つを挙げ、その勝利の方針を鮮明に提起した。安倍政府の凶暴な攻撃に起ち向かい、政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の台頭を実現していく闘志と決意が、会場全体にみなぎる。

 集会の最後は決意表明だ。沖日労の仲間が登壇し、「沖日労は、反戦と反失業の闘いを組合活動の2本柱にすえて活動してきた」「辺野古では、政府の無法と暴力が横行しているが、おれたちは絶対に屈するわけにはいかない。沖日労も、毎週のように交代で辺野古のゲート前に行って、座り込みに取り組んでいる。現地への集中体制をいっそう強化し、新基地建設を阻止しよう」、「仕事を求めて、沖縄労働局、沖縄『県』、那覇市に対する要求行動の取り組みも強めていく決意だ」、「基地も戦争も失業もない沖縄を目指して、ともにがんばろう。沖日労は、今日のデモを最先頭で闘いぬく」と熱い決意を表明した。

 集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「新基地阻止」、「沖縄解放」の声高く、デモにうって出る。「名護新基地建設を阻止するぞ」、「米軍と自衛隊は沖縄から出ていけ」、「『共謀罪』を撤廃しろ」、「日米安保を粉砕するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」というシュプレヒコールが沿道に轟く。沿道の労働者・市民から、各所で大きな声援と拍手が寄せられる。沖縄労働者人民の共感と支持は、熱烈かつ圧倒的だ。青ヘル部隊は、権力の弾圧、反革命革マル、右翼ファシストの敵対を一切寄せ付けずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。