闘う人士・団体から連帯メッセージ、連帯あいさつ
6月15日、6・15闘争実行委員会は、首都・東京における集会・デモに決起した。当日の午前7時すぎに、安倍政府が参院本会議での「共謀罪」採決を強行したことに対する怒りを新たにしながら、続々と内戦勢力が六本木・三河台公園に結集し、万全の防衛態勢を構築して集会準備を着々と進めていく。三河台公園の周辺では、警視庁公安刑事どもが大挙張りつき、弾圧の機会をうかがっているが、手出しすらできない。
正午、「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間が司会に起ち、集会開始を宣言する。冒頭、司会が、「共謀罪」強行成立の暴挙と、6・13「犯罪による収益の移転防止に関する法律違反」容疑デッチ上げ反革命弾圧への怒りを表明し、集会参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「日米安保を粉砕するぞ」「中東反革命戦争を粉砕するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「『共謀罪』を粉砕するぞ」「沖縄・名護新基地建設を阻止するぞ」「原発再稼働・新(増)設を阻止するぞ」「安倍極右政府を打倒するぞ」。
6・15闘争に寄せられた、全国で闘う諸人士・団体からの連帯メッセージを、司会が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師・林茂雄氏、部落解放運動家、闘う部落民・野田和美氏、在日朝鮮人活動家、元原発労働者 原発労働裁判原告・梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者(いずれも別掲)からの連帯メッセージ、さらに革命軍からのアピール(別掲)に対し、参加者全体が拍手で応えた。
結集した団体からの連帯発言を受ける。全国反戦は、「『共謀罪』成立強行は、危機を深める安倍政府の焦りの表れであり、闘う労働者人民の団結・連帯を恐れ、闘いを一網打尽にするための攻撃である。反革命弾圧を粉砕するための闘いの陣形を構築しなければならない」「帝国主義は、闘う全世界労働者人民の武装決起の爆発を恐れている。国際連帯を強化し、国際反革命戦争を粉砕しよう。日帝足下労働者人民の責務にかけ、安倍極右政府打倒に進撃しよう」。全学連は、「1960年6月15日の、全学連の戦士による国会突入闘争の地平を引き継ぎ、反革命翼賛国会粉砕の実力・武装の闘いを爆発させなければならない」「全学連は、全国で新歓闘争をうちぬいてきた。秩序派学生運動の台頭を踏み越え、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を確立し、実力闘争を闘う全学連戦士を輩出していく。全学連第53回定期全国大会の成功をかちとる」。
全国学生社会思想研究会連合が基調を提起
全国学生社会思想研究会連合が、6・15闘争の基調を提起する。
まず、「樺さんをはじめ多くの先輩たちが血を流し、命をかけて対決したこの日米安保は、今や、当時とは比較にならないほどに強化されている。とりわけ、安倍政府は、2015年に強行成立させた『安保法制関連法』の実戦への適用を次々に進め、名護新基地建設をゴリ押しし、『2020年改憲』まで叫んで、朝鮮反革命戦争への突撃的先兵となっている」「われわれは、現代に生きる者の責務として、先達たちの闘いを引き継ぎ、安保粉砕の闘いをいっそう強めていかなければならない」「ともに、安保強化と本格的戦争突撃に実力・武装で対決し、安倍政府打倒へと向かう強力な闘いを巻き起こしていこう」。次に、「中東反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を大爆発させよう」「朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕する革命的反戦闘争の爆発を切り拓こう」「『共謀罪』新設を粉砕し、反革命翼賛国会を粉砕し、戦時国家体制形成の攻撃を打ち砕こう」「沖縄―日本『本土』を貫く革命的共同の力で、名護新基地建設を阻止しよう」「全国原発の再稼働、新(増)設阻止を闘いぬこう」の項目ごとに、闘う基調を提起していく。そして、最後に、「安倍政府による安保強化、自衛隊増強が激しく進められ、戦時国家体制形成に向けて、内戦勢力への反革命弾圧が一気に強められている。差別主義・排外主義煽動が吹き荒れ、『在特会』ら反共ファシストが活性化している」「今こそ、反共ファシストを撃滅し、日帝・安倍政府の安保強化、改憲攻撃に対決し、朝鮮反革命戦争とファシズムへの突撃を打ち砕く、労働者人民の闘いの巨大なうねりを創り出していく時だ。安倍政府打倒・日帝国家権力解体へと向かう全国内戦勢力の総決起を実現すべき時だ。安保粉砕・政府打倒全国統一行動の大爆発をかちとり、一丸となって今夏の激闘に進撃しよう」。
全国学生社会思想研究会連合の提起した基調は、参加者全体の拍手で確認された。
その後、6・15闘争実行委員会に結集する各団体からの決意表明を受ける。
東京・山谷日雇労働組合は、「われわれは、今日の早朝七時過ぎまで、国会に押しかけ、『共謀罪』成立阻止闘争を闘ってきた。5月29日の王城寺原での米海兵隊の実弾砲撃―『本土』移転演習粉砕闘争を闘った」「労働者も、1960年の学生たちの国会突入のような闘いをやりぬくことが重要だ」「労働者の戦争動員攻撃と対決し、戦争遂行の安倍政府を打倒しよう」。
部落解放を闘う仲間は、「安倍政府が成立させた『部落差別解消推進法』は、狭山闘争解体と、部落解放運動のファシズム融和運動への転落を狙う攻撃だ」「悪質な部落差別煽動を行なう『鳥取ループ・示現社』は、部落解放運動への敵意をむき出しにしている」「狭山闘争は、予断を許さない状況にある。大衆的実力闘争・武装闘争と階級的共同闘争で、狭山闘争の勝利をかちとろう。部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう」「進行する天皇制強化を粉砕し、天皇制打倒の闘いをかちとろう」。
首都中枢を席捲するデモを闘う
「刑法改悪阻止関東活動者会議」の仲間は、「通常国会では、『措置入院』制度を強化するための『精神保健福祉法』改悪が強行されようとしている。『相模原事件』を口実にして、『精神障害者』に対する監視の強化・徹底化を図ろうという、許しがたい代物だ」「『障害者』隔離・抹殺の歴史を、繰り返してはならない」「『心神喪失者等医療観察法』施行12ヵ年糾弾!
7・1国立精神・神経医療研究センター解体デモを闘おう。7・17報徳会宇都宮病院入院患者差別・虐殺33ヵ年糾弾! 現地闘争を闘おう」。
東部朝鮮史研究会は、「米帝・トランプは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対する戦争恫喝・戦争挑発を激化させている。日・米・韓による包囲網が強化され、北朝鮮への軍事的圧力をかけ続けており、朝鮮半島情勢はまさに一触即発の状態にある」「安倍政府は、『安保法制関連法』を適用し、米軍との共同作戦に踏み込んでいる。『北朝鮮脅威』を煽りたて、反共・排外主義煽動を激化させている」「朴槿恵政権を打倒した、闘う韓国労働者人民と連帯し、日朝連動するプロレタリア革命に進撃しよう」。
反安保労研全国センターは、「安倍政府は、『共謀罪』成立によって、闘う労働運動への弾圧を激化させようと狙っている。そして、戦争翼賛の労働運動を作ろうとしている。『働き方改革』と称し、労働者をボロ雑巾のようにこき使おうとしている」「帝国主義労働運動=『連合』を突破し、総翼賛化を突破する、革命的労働運動の前進を切り拓こう」。
全ての決意表明を全体の拍手で確認した仲間たちは、司会の閉会あいさつの後、全体で再度シュプレヒコールをあげ、首都中枢へのデモに移っていく。
晴れ渡った六本木から赤坂へと続く繁華街は、多くの労働者人民が往来していた。そんな中、六本木通りを進撃するデモ隊には、沿道の労働者人民が注目し、手を振って共感を示した。内戦勢力のデモ隊は、霞ヶ関一帯を席捲し、朝鮮反革命戦争突入と戦時国家体制形成の尖兵どもに対する、怒りのシュプレヒコールを叩きつけた。こうして、日比谷公園までの戦闘的なデモを、一切の弾圧を許さずに貫徹した。最後に、全国学生社思研連合の仲間が集約提起に起ち、「『共謀罪』新設による弾圧の激化と対決し、反革命翼賛国会を粉砕し、安倍極右政府打倒の今夏の激闘に進撃しよう」と参加者全体に訴えて、この日の闘争を締めくくった。
6・16安保粉砕・政府打倒を掲げ、御堂筋デモを闘う〈大阪〉
大阪では、6月16日、安保粉砕・政府打倒を掲げ、靱公園における集会と御堂筋デモを断固としてかちとった。正午になり、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」が司会に起ち、「6月15日、『共謀罪』が成立した。われわれは『共謀罪』の成立を徹底的に弾劾する」「6月13日、神奈川県警公安は、『犯罪による収益の移転防止に関する法律違反』をデッチ上げ、解放派の仲間1人を不当にも逮捕した。本格的戦争突撃と共に強まる弾圧と対決し、本闘争を闘いぬこう」と開会宣言を行ない、集会が開始される。はじめに、司会から本闘争に寄せられた全国の闘う諸人士からの連帯メッセージが読み上げられ、1つひとつのメッセージに大きな拍手が送られる。次に、武装闘争を最先頭で闘う革命軍からのアピールが読み上げられ、熱い拍手が巻き起こった。
続いて、連帯あいさつを受けていく。
全学連中央執行委員会の同志は、「6・15闘争は、全学連にとって決して忘れることのできない非常に重要な闘いだ。60年安保闘争の激闘のさなか、全学連戦士・樺美智子氏の死をもってかちとられた国会突入という突出した闘いを担ったのは、全学連だ。全学連は、この地平を断固として堅持して闘いぬく。武装し闘う全学連こそが日本学生運動の主流派として闘いぬくのでなければならない」「安倍政府による『共謀罪』成立強行を徹底的に弾劾する」「安倍の暴走をこれ以上許してはならない」と決意を明らかにする。
次に、全国反戦の同志は、「神奈川県警公安による6・13弾圧を跳ね返し、断固闘いぬく」「『共謀罪』が成立し、権力の弾圧はこれから強まる一方だが、どのような弾圧があろうとも、われわれは労働者人民の最先頭で闘いぬく」「朝鮮反革命戦争が間近に迫っている。安倍政府は、米帝とともに戦争に突入すべく、米空母と海自艦隊との共同演習や、『安保法制関連法』の『武器等防護』の1つである『米艦防護』を適用した米艦船の護衛などを強行している」「革命的反戦闘争の大爆発で安倍政府打倒に進撃する」。
連帯あいさつの後、6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である、全国学生社会思想研究会連合が基調提起を行なう。基調は、全体の圧倒的拍手で確認された。
基調提起ののち、集会の締めくくりとして、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」が決意表明を行なう。「安倍政府は本格的戦争突撃を強めながら、失業の押し付けや増税など、われわれ労働者を苦しめる政策ばかり行なっている。しかも『共謀罪』というとんでもない悪法を成立させて、労働運動や反戦闘争をはじめとした闘いを完全に潰そうとしている。これ以上安倍の政治を許していたら、われわれ労働者の未来はない」「安倍極右政府の本格的戦争突撃を粉砕しよう。『労働法制』改悪を阻止しよう」「大阪行政による労働者たたき出しや、『センター縮小・移転』攻撃など釜ヶ崎解体攻撃を許さず闘いぬく」「『釜ヶ崎労働者の会』は、これからも『反戦・仕事よこせ』の闘いを闘いぬく決意です。この後の御堂筋デモを全力でやりぬこう」。「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の決意表明を全体の拍手で確認し、集会をシュプレヒコールで締めくくった。
集会を終え、部隊は、御堂筋デモに打って出る。炎天下の中、横断幕を先頭に、赤旗を林立させ、戦闘的デモ隊が御堂筋に躍り出る。「安保粉砕!」「政府打倒!」のコールで御堂筋を進撃する。「安倍極右政府を打倒するぞ!」「日米安保粉砕!」「朝鮮反革命戦争突撃を粉砕するぞ!」「沖縄・名護新基地建設を阻止するぞ!」と、シュプレヒコールが響き渡る。多くの労働者人民の注目と共感を浴びながら、御堂筋を南下し、国家権力の弾圧や反共ファシストの敵対を粉砕し、終着点である元町中公園までのデモを貫徹した。
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