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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

3・13「埋め立て工事を強行するな! 山城博治さんらの即時釈放を求める 官邸前抗議行動」が闘われる〈東京〉
(1219号5面)

 3月13日午後七時より、首相官邸前で、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」主催の緊急抗議行動として、「埋め立て工事を強行するな! 山城博治さんらの即時釈放を求める 官邸前抗議行動」が闘われた。今回の山城氏らに対する不当逮捕、5ヵ月にも及ぶ長期勾留こそ、名護新基地建設阻止闘争を叩き潰すための、安倍政府主導の政治弾圧そのものである。そんな安倍政府への怒りを叩きつけるための、対首相官邸行動が闘いぬかれたのである。緊急の呼びかけにもかかわらず、首相官邸前に250人が結集した。

 まず、司会が、勾留中の「沖縄・平和運動センター」議長・山城博治氏の接見禁止が解除され、面会が実現できたことを報告する。そして、参加者全体で、首相官邸に怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「山城さんたちを即時釈放しろ」「仲間の弾圧を今すぐやめろ」「辺野古新基地建設を阻止するぞ」。

 「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、主催者あいさつを行なう。「逮捕された3人の仲間のうち、1人は釈放されたが、残る2人がまだ勾留されている」「既に『盗聴法』が改悪されている中、成立が狙われる『共謀罪』の先取りとしての弾圧が行なわれているのが、沖縄だ。今ならまだ引き返せる。悪しき先例を作らないよう、ガンバっていかないといけない」「沖縄から米軍が、ベトナムやイラクなどに出撃して、戦争に踏み込んでいる。沖縄では、『加害者になりたくない』という思いから基地建設に反対している人も大勢いる。沖縄の闘いと結合し、東京でも闘いを強化しよう」と訴える。

 国会会期中の行動とあって、この集会に、国会議員が駆けつける。国会内会派「沖縄の風」を構成する沖縄出身の参院議員・伊波洋一氏は、「全国の思いを1つにして闘っていきたい」「私たちは決して負けない」。参院議員・福島瑞穂氏は、「どこよりも弾圧を受け、闘っているのが沖縄だ。沖縄に呼応してがんばろう」とあいさつをする。

 首都圏各地で闘う仲間たちが、次々に闘いの報告を行なう。警視庁機動隊の沖縄派遣に対する「集団訴訟」の取り組みの報告、「沖縄ヘイト番組」を放送した東京MXテレビへの追及行動の報告などが行なわれた。そして、再度のシュプレヒコールの後、沖縄現地から、「沖縄・平和運動センター」・事務局長の大城悟氏が携帯電話越しの発言に起つ。「山城さんら3人の長期勾留が続いている。1人は、先日保釈できた。山城さんについては、先日、ようやく連れ合いの接見が実現した。沖縄での闘いが、司法の判断を変えさせている。3月17日から裁判が始まる。不当弾圧をしっかり跳ね返したい」「辺野古は、厳しい状態が続いている。連日、大型ダンプ30台が搬入されており、止めることができていない」「あの『福島第1原発事故』から6年が経った。福島の住民たちが今なお避難生活を強いられている。沖縄と原発、問題の根は1つだ。沖縄で、全国の仲間の力で、止めていかなければならない」「沖縄はあきらめない。子供たちに基地を残さないよう、闘っていく」。

 その後も、結集する仲間たちが発言に起つ。「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」の仲間が、全国各地からの土砂搬出を阻止する闘いの呼びかけを行なう。また、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、練馬区内において、大阪府警機動隊の差別発言に触発されて急増する、「土人」などの沖縄差別落書きを摘発する行動を報告した。

 最後に、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の仲間が集約発言を行なう。「辺野古ではコンクリートブロックが投入され、5月から本格工事に入ろうとしている。沖縄は、闘い続けている。決して悲観していない。負けない闘いを作ろう」と呼びかけ、東京の地での闘いをさらに積み重ねていくための行動提起を行なう。最後に、参加者全体で、辺野古の闘争現場で歌われる闘争歌・「座り込め」を斉唱し、この日の対首相官邸行動を終えた。