3月6日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの対防衛省抗議行動が闘われた。
集会開始前から、集会に結集する仲間たちが、防衛省前で闘いの歌を響かせていた。午後6時半、司会が集会開始を宣言する。まず、参加者全体で、防衛省に対するシュプレヒコールをあげる。「辺野古工事強行をやめろ」「不当弾圧を許さないぞ」「すべての基地を撤去するぞ」。
首都圏各地から結集した仲間たちが、各地での取り組みの報告を行なっていく。今年1月に「沖縄ヘイト番組」を放送した東京MXテレビへの追及行動、環境団体による防衛省追及行動の報告に続き、沖縄現地での取り組みに参加した仲間が、現地報告を行なう。この仲間は、辺野古訴訟「和解」から1年が経過したが、その間、高江ヘリパッド建設が強行され、「沖縄・平和運動センター」議長の山城博治氏らに対する長期にわたる不当勾留など、沖縄への圧力が強まったことを明らかにし、「高江では現在も工事車両が入っている。3月以降、重機が入れなくなる時期になるが、現場では監視活動が続いている」とした。そして、名護新基地建設をめぐっては、「海底の地形を変える作業を許可する『岩礁破壊許可』の期限が今年3月で切れるが、沖縄防衛局は、あくまで岩礁破壊をゴリ押ししようとしている。辺野古では工事車両が入っており、また、抗議する仲間のうちの1人が逮捕されている」とした上で、「今こそ闘わねばいけない時であり、行ける人は辺野古の座り込みに参加して下さい」「2月24日、沖縄現地で、山城氏ら3人の早期釈放を要求するデモに、2000人が集まった。そして、地検の敷地内に入るデモを闘った」「沖縄と一体となって、共にがんばりましょう」と訴えた。
防衛省に対する「申し入れ行動」に入る。今回は、2団体の仲間たちが、次々に防衛省に対し、辺野古工事再開への抗議文を読み上げていった。その後も、首都圏各地での取り組みの報告が続く。このうち、千葉・習志野から来た仲間は、1月30日に、木更津にオスプレイ1機が飛来し、整備工場が動き始めたことを報告する。木更津での「定期機体整備」が、8ヵ月かけ、9月まで行なわれる見通しであることや、オスプレイが5年に1度整備され、普天間飛行場の12機が順繰りに飛来すること、整備終了後には、オスプレイが木更津上空を試験飛行することを明らかにした。さらに、「米海兵隊と自衛隊の共同訓練が開始されるなど、木更津のオスプレイ飛行が常態化することへの怒りを表明した。
この日の行動の締めくくりとして、まず「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、「辺野古では、住民の弾圧が激化している」とし、既に山城氏ら4人が逮捕・勾留されていること、山城氏の公判が3月17日から開始されることを明らかにし、山城氏らを支援する取り組みの強化を訴えた。そして、主催者である「辺野古実」の仲間は、「辺野古では、埋め立て工事が開始されようとしている。しかし、現地では体を張った闘いが続き、工事を遅らせている」とし、そんな沖縄の闘いと連帯する首都圏での闘いを強化していく方針を強調した。
最後に、参加者全体で、沖縄現地で歌われる闘争歌の「座り込め」を斉唱し、再度シュプレヒコールをあげ、この日の取り組みを終了した。
|