1月29日午後2時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会」(辺野古実)の主催による、「高江でのヘリパッド建設強行を許さない! オスプレイの配備を止めろ! 安倍政権は辺野古新基地建設を断念しろ! 1・29新宿デモ」が闘いぬかれた。
午後2時、司会の開会宣言に続いて、「辺野古実」の仲間が主催者あいさつを行なう。「今年最初の新宿デモになる。2016年10月以降、『沖縄・平和運動センター』議長・山城博治氏の不当拘束が続いており、釈放の見込みは立っていない」「運動を分裂させ、『本土』と沖縄との亀裂を生じさせようと狙う弾圧を許さず、具体的な行動に起ち上がろう」「座り込みテントへの右翼ファシストの襲撃が起こっている。集会・デモに対する右翼の暴言がなされていることに、対決していかなければならない」「辺野古沖での海上行動に対して、フロートに鉄線をつけて中に入れないようにしている。しかし、カヌー隊は抗議を続け、陸上でも資材搬入を阻止している。弾圧にひるまず闘おう」「2017年、木更津や横田にオスプレイが配備されようとしている。沖縄現地の闘いと連帯し、首都圏でも『オスプレイ出ていけ』の声をあげよう」とし、今後も、東京での闘いを強化していく姿勢を明らかにした。
集会に参加したミュージシャンの豊岡マッシー氏による沖縄民謡の替え歌が披露された後、首都圏各地からの参加者たちが、それぞれ取り組みを報告する。警視庁の沖縄派遣に対する住民訴訟を準備して闘う仲間は、東京都に対する「住民監査請求」の却下を許さず、裁判闘争で闘う方針を示した。また、「東京MXテレビ『ニュース女子』を許さない市民の会」は、ニュース番組「ニュース女子」の1月2日の放送の中で、高江での沖縄労働者人民の闘いを誹謗・中傷し、「参加者は日当をもらっている」などの、反共ファシスト並みのウソとデマを撒き散らす報道に手を染めていたことに怒りを燃やし、東京MXテレビに対して「謝罪と訂正を求める」とする、追及・弾劾の闘いを紹介した。今回のデマ放送の中で、その「ニュース女子」なる番組の制作に、東京新聞論説副主幹・長谷川幸洋が司会として参画することでデマ記事への「権威づけ」がなされている悪質ぶり、さらに化粧品会社のDHCが番組を作って売り込んでいる実態、怒りの追及に対して東京MXテレビとDHCが「様々な議論を行ないたい」なぞと居直りを決め込んでいることなどの、悪業の数々を暴露する。そして、東京MXテレビに対する労働者人民の怒りが広がり、追及・弾劾行動の参加者が回を重ねるごとに増えていることを明らかにした。続いて、宮古島出身の仲間は、宮古市長選での基地反対派の敗北について「翁長知事と共産党の推す候補と、社民党・社会大衆党の推す候補が立候補する分裂選挙になり、一本化できなかった」「保守も分裂しており、基地推進候補が勝利したが、票差はわずかだった」と敗因について触れながら「弾圧を見るにつけ、戦時中の日本軍を連想する」として、南西諸島への自衛隊配備攻撃と闘う決意を明らかにした。
「辺野古実」によるデモの説明の後、参加者全体で、シュプレヒコールをあげる。「高江ヘリパッド建設を中止しろ」「辺野古新基地建設を阻止するぞ」「弾圧許さず闘うぞ」。午後三時から、新宿一周デモに撃って出る。途中、名護新基地建設の先頭に起つ大成建設本社のある新宿センタービル前にさしかかると、シュプレヒコールのボルテージはさらに上がる。「大成建設は、戦争協力をやめろ」「大成建設は、辺野古から撤退しろ」「大成建設は、沖縄から手を引け」。デモ隊は、新宿駅西口、新宿駅南口を通過して、明治通りを北上し、新宿3丁目から伊勢丹前に至るコースを進んだ。デモ隊は、新宿を行きかう多くの人々の注目と声援を受ける。こうして、新宿一周デモは、熱気のうちに終了した。
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