1月24日午後6時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。この日は、名古屋、福岡で同時行動を行なわれており、また、全国各地でも、大成建設支社に対する抗議行動が続いている。
この日は、2016年12月以降、辺野古での新基地建設再開が強行される中、辺野古現地での緊迫した攻防と結びつくものとして、より多くの仲間たちが新宿センタービル前に結集した。「ストップ!
辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間が、大成建設抗議行動の経緯を参加者に説明し、抗議文すら受け取ろうともせずに居直りを決め込む大成建設への怒りを表明する。そして、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は、辺野古埋め立てをやめろ」「大成建設は、工事再開をやめろ」「大成建設は、軍事基地建設をやめろ」「大成建設は、沖縄の声を聞け」。抗議行動は、沖縄民謡の替え歌に続いて、司会が、全国各地で抗議行動を闘う仲間からのメッセージを読み上げる。福岡の仲間は、「2015年4月から、大成建設九州支店で抗議行動を闘っています。博多駅前での大陥没事故を引き起こしておきながら、私たちの抗議の声を聞こうともしない」「沖縄の運動の熱を全国に広げていこう」。静岡の仲間は、「ますます『本土』での行動も重要になってきます。共に闘おう」。三重の仲間は、「埋め立て工事の基礎となるハイブリッド・ケーソンが、津市にあるJFLエンジニアリングで作られることが分かった。沖縄の闘いと連帯し、ケーソンを作らせない闘いをやりぬく」。大成建設をはじめとする、名護新基地建設に加担する巨大資本に対する闘いが、全国各地で闘いぬかれていることを、参加者全体で確認した。
沖縄・名護の現地から、「ヘリ基地反対協」の仲本氏が、携帯電話越しの発言を行なう。「年明け早々から、沖縄防衛局は、新型のフロートを設置している。鉄製のロープを張って、カヌー隊が乗り越えられないようにし、作業を進めようというものだ。2月中にも完成すると言われている。その後、コンクリートブロックを投下しようとしている。辺野古の命の海が危機に瀕している。今が正念場の闘いであり、みなさんと一緒に闘っていきたい」「大成建設に訴えたい。基地を作って沖縄の暮らしを破壊することが、建設会社の仕事ではないはずだ。今、行なわれている基地建設は、沖縄のサンゴの海を破壊し、『命どぅ宝』の思いを打ち壊そうとするものだ。このような基地建設を止めるよう、呼びかける」。
結集するミュージシャンが、闘争歌の「今こそ起ち上がろう」を歌う。その後、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間が、この日のために用意し、大成建設が受け取りを拒否した「辺野古新基地建設本体工事受注を撤回し、投入したコンクリートブロックの撤去を求める」と題する「抗議・要請書」を、大成建設に向かって、怒りを込めて読み上げる。「今また、『汚濁防止膜』設置と称して、新たなコンクリートブロックを投下しようとしている。税金を使い、暴力を使って行なわれる辺野古新基地建設を見過ごすことはできない」「投下したコンクリートブロックを引き上げ、辺野古新基地建設を撤回することを求める」。参加者全体で再度シュプレヒコールを大成建設に叩きつけた後、参加者たちが首都圏各地での取り組みの報告をそれぞれ行ない、さらに大成建設への怒りを叩きつけていった。そして、今後も大成建設抗議行動を闘いぬいていくことを参加者全体で確認し、最後のシュプレヒコールをあげ、この日の行動は終了した。
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