1月4日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの、対防衛省抗議行動が闘われた。2017年初頭の皮切りとなるこの行動に対し、200人以上の仲間たちが防衛省前に結集し、防衛省に対する怒りを叩きつけた。
午後6時半、司会が集会開始を宣言する。まず、参加者全体で、防衛省に対するシュプレヒコールをあげる。「辺野古新基地建設を阻止するぞ」「普天間基地を即時撤去しろ」「沖縄への弾圧を許さないぞ」。
まず「辺野古実」の仲間が、年末に激動した沖縄の情勢を踏まえた決意表明に起つ。「正念場の年が明けた。12月13日、名護市安部にオスプレイが墜落した。米軍は、『不時着』などとギマンを語り、しかも『感謝されるべき』などと開き直った。にも拘らず、日本政府は、抗議しない」「高江ヘリパッドについて、日本政府は、12月16日に、『完成』なぞと称し、12月22日に、『記念式典』を開催しているが、実際には完成はしていない」「『公有水面埋立承認取消』を認めない最高裁の不当判決を許すことはできない。辺野古の工事が再開している。沖縄の仲間は、暴力的な攻撃にもあきらめてはいない。沖縄の粘り強い闘いに勇気をもらいながら、がんばっていきたい」。
今日の行動には、首都圏各地から、厚木、横田、千葉などでオスプレイ配備反対を闘う地域住民が多数結集し、各地の取り組みの報告と、辺野古の闘いと結びついて闘う決意を次々に表明した。途中、沖縄現地から、「ヘリ基地反対協」共同代表の安次富浩氏が、携帯電話越しの発言に起つ。「安部海岸へのオスプレイ墜落について、沖縄防衛局長は、『オスプレイは安全で、欠陥はない』『不時着だ』と言っている。米軍は、オスプレイの残骸を『回収した』と言うが、今でも残骸がただよっている。防衛省は、沖縄ではなく、米軍の擁護に回っている。腹が立って仕方がない」「今日、午後3時から、辺野古沖に、桟橋作りのためのフロートが設置された。明日以降、オイルフェンス張りが始まるだろう。陸上でも、作業車の搬入が予想される」「沖縄県が最高裁で敗訴した。司法は、米軍の番犬として存在しているということだ。現場での闘いは、厳しさを増す。山城博治氏が長期勾留されている中でも、闘いぬく」「沖縄の未来は、われわれが決める。国策で潰されたくない。与那国島への自衛隊配備をはじめ、石垣島、宮古島、徳之島への自衛隊配備が進められようとしている。平和は、黙っていては作れない。声を上げることで作っていく。共に闘おう」と、参加者に向けて訴えた。
防衛省に対する「申し入れ行動」に入る。今回は、4団体の仲間たちが、次々に防衛省への抗議文を読み上げていった。「オスプレイ飛行を禁止し、配備を撤回せよ」「オスプレイ訓練を中止せよ」「西日本各地からの辺野古埋め立て用土砂採取計画を撤回し、新基地建設を断念せよ」「木更津駐屯地へのオスプレイ整備工場設置を中止せよ」。「申し入れ行動」を終えた後、防衛省に対する再度のシュプレヒコールを行ない、その後、東京・神奈川・千葉の各地で、沖縄への警察官派遣中止要求のための「監査請求」に取り組む仲間たちが、それぞれ報告を行なった。さらに、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間が、辺野古での工事再開によって、工事の大半を担う大成建設が動き出そうとすることに対し、「大浦湾にブロックを落とさせるな」として、大成建設に対する闘いをうちぬく決意を明らかにした。「辺野古実」の仲間は、激烈極まる沖縄での闘いと結びついた首都圏の闘いを、今後もさらに強化する方針を明らかにした。
最後に、参加者全体で、沖縄現地で歌われる闘争歌の「座り込め」を斉唱し、この日の取り組みを終了した。
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