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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 1・15佐藤さん虐殺32ヵ年 山岡さん虐殺31ヵ年弾劾! 金町一家解体!
日雇い労働者全国総決起集会へ
 (1209号28面)

                                全国寄せ場交流会

 全国の寄せ場・日雇いの仲間たち! ともに闘う仲間たち!

 1984年12月22日に山谷労働者と共に闘っていた映画監督・佐藤満夫さんが国粋会金町一家によって虐殺されて32ヵ年、1986年1月13日に山谷争議団の代表的人格であった山岡強一さんが虐殺されて31ヵ年をむかえる。

 1月15日、山谷・玉姫公園で行なわれる「佐藤さん虐殺32ヵ年 山岡さん虐殺31ヵ年弾劾! 金町一家解体! 日雇い労働者全国総決起集会」とデモへの総決起を訴える。

 1983年11月、国粋会金町一家の西戸組が右翼政治結社・「皇誠会」を名乗り、日雇い労働者の町・山谷の泪橋に登場し、戦闘服にナチス棒、催涙スプレーで武装、「山谷争議団を解体する」「地域の環境を浄化する」と宣言して、山谷争議団を襲撃した。これに対して、山谷労働者は、金町一家とつるんだ浅草警察―山谷マンモス交番による何十人もの逮捕―弾圧を受けながらも体を張って攻勢的に闘いぬき、金町一家の街宣車を炎上させ、「皇誠会」の事務所を撤退させるまでに勝利的に闘いぬいていた。

 敗勢に立たされた金町一家は、西戸組・筒井栄一に佐藤さんを刺殺させ、金竜組・保科勉に山岡さんを射殺させた。2人の虐殺に対して、山谷労働者は、暴動に起ち上がり、報復と金町一家解体まで闘うことを誓い、宣言した。

 以来、「日雇全協」や山谷争議団が金町一家解体戦を放棄する中で、東京・山谷日雇労働組合は、「天皇主義右翼ファシストの寄せ場支配を許すな!」「ファシストとの攻防に勝利しなければ労働者の勝利はない!」「やられたらやりかえせ!」と山谷労働者に呼びかけ、毎週金曜日の朝行動や2・11「建国記念の日」粉砕の山谷朝行動を貫徹してきた。仲間を殺され、相手に報復し、相手を解体してしまうこともできないような組織や運動には、決して未来はない。

 全国の寄せ場・日雇いの仲間たち! ともに闘う仲間たち!

 1月15日、全国で越年・越冬闘争を闘いぬいた力で東京・山谷に結集し、天皇主義右翼ファシスト・国粋会金町一家を解体する決意をあらためて打ち固め、玉姫公園での総決起集会と戦闘的な山谷デモを闘おう。

 昨年7月の参院選で、衆・参ともに改憲勢力が3分の2を超えた。安倍は、これを「力」にして、「天皇元首化」「自衛隊の国防軍化」を核心とした改憲攻撃を強めている。南スーダンに派兵する自衛隊に「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」の新たな任務を下命して「安保法制関連法」の運用を開始し、沖縄では全国から動員した機動隊500人を「高江ヘリパッド」建設阻止を闘う沖縄労働者人民に襲いかからせ連続的な逮捕弾圧を強行している。「一億総活躍社会」「働き方改革」を掲げて日本労働運動を戦争翼賛の「産業報国会」型労働運動へと総転落させる攻撃を強めている。

 世界を見れば、「移民排斥」を煽動して英帝が欧州連合(EU)から離脱することが決定され、差別主義・排外主義をばらまくトランプが次期米大統領に決まった。安倍の反朝鮮民主主義人共和国(北朝鮮)・反中国―反共・排外主義煽動もエスカレートし、朝鮮反革命戦争突入衝動が強まっている。だが、これらの動きの背後にあるのは、世界大恐慌爆発情勢の深化であり、そのなかで極限的な困窮と貧困を強いられ帝国主義による世界支配と非妥協で闘う労働者人民の実力・武装の決起に対する恐怖であり、ファシズムへの衝動の強まりであることを、われわれは見ておかねばならない。日帝の本格的戦争への突撃を粉砕する革命的反戦闘争への決起が労働者人民の死活的課題となっている。

 安倍は、「安保法制関連法」の本格運用の開始ににつづき、「一億総活躍社会」なぞと称して労働者人民を戦時国家に集約し、戦争遂行に動員するための体制を作り上げようとしている。それは、「アベノミクス」の破綻を隠蔽し、「働き方改革」の名の下に、「残業代ゼロ化」のため「労働基準法」改悪、「金さえ払えば首切り自由」の「解雇の金銭解決」制度などの「労働規制の緩和」をもって、労働者人民に絶望的な窮乏生活を強制し、資本の展望なき延命を策するものにほかならない。渾身の決起でこれを粉砕しなければならない。

 時代はまさに「戦争と革命の時代」に突入した。この情勢の中で、右翼ファシストどもが蠢いている。「在日特権を許さない市民の会」(在特会)は反北朝鮮、反中国―反共・排外主義を満開にし、「ヘイト・スピーチ」を撒き散らし、虐殺を煽動するデモや襲撃を繰り返している。

 俺たちの仲間である佐藤さん・山岡さんの命が右翼ファシストによって奪われたが、この痛苦な敗北を二度と繰り返してはならない。山谷―全国寄せ場は、天皇主義右翼、ヤクザの暴力に反撃し、労働者の闘いと団結を実力で防衛してきた拠点だ。山谷―全国寄せ場から撃って出て、ファシズムへの突進を許さず、右翼ファシストを撃滅せねばならない。大阪・釜ヶ崎での「西成特区構想」にもとづく「センター縮小・移転」計画や、「2020年東京オリンピック」を見据えた東京・山谷の「再開発」という寄せ場解体攻撃を粉砕していこう。

 1・15日雇い労働者全国総決起集会を闘い、改憲―核武装をもっての戦争突撃を強める安倍極右政府打倒に決起しよう。2017年の激闘に進撃していこう。


▶日時 1月15日(日)午前10時~
▶場所 山谷・玉姫公園(台東区清川2―13)
▶主催 全国寄せ場交流会
 呼びかけ 東京・山谷日雇労働組合
     東京都台東区東浅草2-1-6
     (連絡先 03-3876-8040)


    ※集会終了後、デモを行ないます。

〈編集部責任転載〉