解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2016-2017年福岡日雇い越年・越冬闘争への参加-協力を呼びかけます (1206号8面)

 すべての日雇い・野宿の仲間たち! その闘いに心を寄せるすべての皆さん!

 おれたち福岡・築港日雇労働組合(福日労)は、「ひとりの野垂れ死にも許さず、生きてやりかえす」ために、きたる12月31日から1月2日まで、須崎公園を拠点に、福岡日雇い越年・越冬闘争に取り組みます。

 安倍極右政府の暴走が止まりません。一挙に戦争とファシズムの時代を呼び寄せようとしているのです。

 この安倍政府のもとで、失業と貧困が蔓延しています。今や、「非正規雇用」でこき使われ、使い捨てにされている労働者の全労働者に占める割合は4割を超えたことが、厚生労働省から発表されています。実に2・5人に1人もの労働者が、低賃金と重労働、不安定な就労を強いられているのです。さらに若年労働者の失業率は平均の倍であり、多くの若者に「非正規雇用か失業中」という厳しい状態が強いられています。まさに、「寄せ場の全国化」とでも呼ぶべき状況が生み出されているのです。

 安倍のこの攻撃を福岡で推進しているのが、市長・高島です。「アベノミクス」の「国家戦略特区」に選ばれたとはしゃいで、「グローバル創業・雇用創出特区」なるものを推し進めています。「解雇自由化」「残業代ゼロ化」「生涯非正規化」の酷策を、全国に先がけて推進しているのです。

 日雇い・野宿の労働者には、さらに厳しい状況が押しつけられています。朝の暗いうちから築港の寄せ場に立って仕事を探しても、求人業者がまったく来ないことから、わずかながら築港に立ち続けていた労働者の仲間たちが、築港に立つこと自体をあきらめてしまっています。行政は、「体が動くうちは仕事がしたい」「働いて生活したい」という大多数の労働者の切実な声には一向に耳を傾けようとしません。それどころか、福岡市は、日雇い・野宿の労働者にとって、唯一の現金収入源とも言えるアルミ缶の回収を「条例」で禁止し、「罰金」まで設けました。「生活保護ホットライン」なる「たれ込みダイヤル」を開設し、生活保護を受給する仲間たちへの締め付けと切り捨てを強めています。労働者に「死ね」と言うに等しいこうした攻撃を打ち破り、力を合わせて闘って、何としても仕事をかちとっていかなければなりません。

 こうした状況の中で、おれたちは、日雇い労働者を野宿―野垂れ死にへと追いやる資本と行政に対する反撃の基礎を、築港寄せ場での週2日の朝の机出し―労働相談に置いてきましたが、築港に業者が顔を見せなくなっている現状にあっては、机出しの継続とともに、人民パトロールの強化などで、ケタオチ業者による賃金の不払い・未払い、労災もみ消しや暴力などを許さず闘いぬいていかねばなりません。

 福岡市に対しては、毎週の「木曜行動」をとおして、「仕事をよこせ」と迫ってきました。厚労省の出先機関である福岡労働局に対しても、「公的就労対策事業の実施」を要求し、「築港に職安の窓口を作り、仕事紹介を行なえ」と迫っています。

 また、反戦の闘いにも積極的に取り組んできました。朝鮮反革命戦争の危機はますます煮つまり、いつ戦争が勃発してもおかしくない状態が続いています。こうしたなか、8・9長崎反戦闘争、築城基地での座り込み、佐世保からのソマリア沖派兵を許さない闘い、日出生台における在沖米海兵隊の「本土」移転演習を許さない闘いなどに、断固起ち上がってきました。

 これらの闘いを一つにし、日雇い・野宿の仲間の団結の輪を一層広げ、強固にうち固めていくべく、越年・越冬闘争に全力で取り組んでいきたいと思います。

 越年・越冬闘争の意義は、第1に、日雇い・野宿の労働者自身の手で、凍死・餓死・病死の瀬戸際に立たされるすべての仲間を守りぬいていくことです。

 そのためには、厳しい寒さとアブレに苦しむすべての仲間を、須崎公園に大結集させる必要があります。したがってまた、須崎公園には、風雪からみんなを守るテントや寝床、温かい食事、労働・医療・生活などに関する相談所、そして楽しく愉快に過ごせる企画などを用意しておくことが必要です。

 ともに力を合わせて、野垂れ死に攻撃をはね返していこうではありませんか。

 第2に、この共同の取り組みを通じて、普段よく知らない者同士が、交流を深め、ともに生きぬく団結を強めていく場を作り出していかねばなりません。

 仲間同士の間でも、「顔はよく見るが、名前は知らない」「挨拶程度はするが、話したことはない」というような関係がけっこう多いものです。準備や片付けの作業を通じて、あるいは各班の仕事を通じて、またテント内の隣同士の会話を通じて、様々な企画への参加を通じて、お互いにもっとよく知り合い、仲良くなり、助け合う関係を作っていくことができます。

 第3には、このようにして培った団結の力で、新しい年の「反戦・仕事よこせ」の闘いにむかっていくことです。黙っていたら、確実に野垂れ死にが待っています。これを許さない闘争が必要です。

 おれたちの団結した力で、来年こそ公的就労対策事業を実現させ、仕事をかちとろう。生きるための要求を実現しよう。失業も戦争もない世の中を作っていこう。

 ニセ「福日労」の連中は、「福岡・築港日雇労働組合」を騙っていますが、築港のどこにも姿はなく、また1人の日雇い労働者もいません。完全なニセモノです。それどころか、最低限の生活を強いられている生活保護の仲間たちからカネをむしり取ることを、「組合活動」と称してやっているのです。結局、集まってくるのは、「身内の金、カンパの金まで平気でかっぱらう」ような、ゴロツキばかりです。また、連中の「年越し祭り」では、毎年、酒だけが目当てのゴロツキが寄り集まって、昼夜の別なくイジメとタカリ、そしてケンカに明け暮れるという有り様です。こんな腐れきった奴らに、いつまでも「福日労」を名乗ってもらってはメイワクです。早くどこかに消えてもらいましょう。ニセ「福日労」=ゴロツキ組合の敵対を許さず、越年・越冬闘争をやりぬいていこうではありませんか。

 2016-2017年福岡日雇い越年・越冬闘争の大成功をかちとり、「仕事よこせ」の闘いと反戦の闘いの前進を切り拓いていきます。すべてのみなさんのご参加・ご協力を強く訴えます。

2016-2017年福岡日雇い越年・越冬闘争要綱

期間 12月31日(土)〜1月2日(月)

会場 須崎公園(福岡市中央区)

主催 2016-2017年越年・越冬闘争実行委員会

■資金カンパは、次の口座にお願いします。
西日本シティ銀行・千代町支店
普通3057293「福岡・築港日雇労働組合」


■物資の支援をお願いします。
米、調味料、野菜、冬物衣料、日用品、寝具、トラック、発電機など

福岡・築港日雇労働組合(092―263―8632)

2016年12月


〈編集部責任転載〉