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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2016-2017年山谷越年・越冬闘争の呼びかけ
(1206号7面)

                              東京・山谷日雇労働組合

 すべての日雇い・野宿の仲間たち! 寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せるすべての皆さん!

 東京・山谷日雇労働組合は、「黙って野垂れ死ぬな!」「生きてやり返せ!」を合言葉に、12月28日から1月4日の間、山谷・玉姫公園を拠点に、2016―2017年山谷越年・越冬闘争をやりぬきます。玉姫公園を野宿で年を越さねばならない労働者の団結の拠点にし、炊き出し、寝床を作り、1人で野宿するなかまのもとを回る人民パトロール、ワッショイデモ、労働相談活動を行ない、生きて年を越し、生きて2017年の「反戦・反失業」の闘いに撃って出る山谷労働者の団結を打ち固めます。

 11月に入り、山谷労働者は、1ヵ月に1回か2回しか回ってこない「特別就労対策事業」の約8000円から1万6000円の収入で生き延びることを強いられています。長年、建設現場で働いてきた山谷労働者には、今、民間の建設求人がほとんど回って来ないからです。このわずかな収入では、簡易旅館(ドヤ)に泊まることもできなければ、1日3度の食事をキチンと摂ることもできません。多くの山谷労働者が炊き出しの列に並び、夜は商店街のアーケードの下でダンボール1枚で夜を過ごし、1日1日を生き延びている状態です。今年は11月から雪が降り始め、命がけの夜、命がけの季節が迫ってきています。

 また、「非正規雇用」で働き、首切りに合い、新たに山谷に辿り着いた労働者が「特別就労対策事業」で働こうとしても、玉姫職安の窓口から追い払われる事態が続き、そのたびにわれわれ東京・山日労が同行し、就労できるようにすることが続いています。とりわけ、東京都が運営費の99パーセントを出している「城北労働・福祉センター」(センター)が行なっている「利用者カード発行拒否」は、仕事紹介からの排除であり、絶対に許すことはできません。センターは、「『特別就労対策事業』だけしか行かず、民間の仕事に行っていないから『利用者カード』は発行しない」なぞと言っています。自分たちが山谷労働者が働くための求人開拓をしていない責任は取らず、「山谷で日雇いでやっていける人間かどうか判断して『利用者カード』は発行する」なぞという高慢な姿勢は、われわれに「野垂れ死ね」と言っているに等しく、絶対に跳ね返していかねばなりません。

 このような、労働者が働いて生きてゆくことを否定するような動きが「2020年東京オリンピック開催」の喧騒の中で進行しています。われわれ日雇い労働者だけでなく、全労働者の4割―2000万人の「非正規雇用」労働者が同じような境遇に置かれています。東京・山日労は、これら2000万人の「非正規雇用」労働者や、長時間労働の末の過労によって「自殺」などに追い込まれている「正規雇用」労働者も含めて、資本に使い捨てにされる労働者と結びついて「やり返す闘い」を実現することを決意しています。

 安倍政府は、「アベノミクス」のペテンで資本家とブルジョア政府の延命を策しつつ、戦争国家への道を突き進んでいます。これに対し、われわれはこの1年間、「反戦・反失業」の基調のもと、3月に寄せ場春闘の集中行動で全国寄せ場交流会の仲間とともに、元請けゼネコン=日本建設業連合会、厚生労働省、日本経団連に対して「日雇い労働者の使い捨て許さん!」「仕事を出せ!」と、怒りと要求を叩きつけ、7月には東京都の山谷対策係、産業労働局との交渉を闘い、センターの「利用者カード」発行拒否をめぐった交渉を闘いぬいてきました。「戦争法」=「安保法制関連法」にもとづいて自衛隊を「世界で殺す軍隊」に作り変える攻撃と対決し、「駆けつけ警護」「宿営地の共同防衛」の新たな任務を付与した南スーダンへの派兵阻止の闘いを青森現地で闘い、「日の丸」「君が代」の強制―処分と闘う教育労働者と連帯する闘い、トヨタ資本のフィリピンでの労組潰しと対決する闘いの支援、大間原発建設阻止の現地闘争、狭山―部落解放闘争、「障害者」解放闘争、日朝連帯闘争にも取り組み、闘いに起ち上がってきました。

 これらの闘いのさらなる前進に向けて、東京・山日労は、越年・越冬闘争を、金町一家をはじめとする天皇主義ファシストの敵対、国家権力の闘う運動への弾圧策動を粉砕し、やりぬきます。越年・越冬闘争の最終日には、厚生労働省と東京都に押しかけ、「野垂れ死に攻撃を許さん!」「仕事を出せ!」と追及する闘いに総力で起ち上がります。

 寄せ場・日雇い労働者の闘いに心を寄せる皆さんの圧倒的な結集と支援を呼びかけます。

2016年12月


2016-2017年山谷越年・越冬闘争

期間 12月28日(水)〜1月4日(水)朝
場所 山谷・玉姫公園(台東区清川1―13)

● 資金カンパ送付先
郵便振替 00180-2-592246 東京・山谷日雇労働組合

● 物資カンパ送付先(連絡先)
東京都台東区東浅草2-1-6 東京・山谷日雇労働組合
TEL/FAX 03-3876-8040

● 必要な物資
米、調味料、食料品、布団(毛布)、携帯カイロ、衣類(男物)、車両(トラック等の貸し出し)、テント、発電機など

〈編集部責任転載〉