2016年年末から2017年初頭にかけて、全国寄せ場で越年・越冬闘争が闘いぬかれる。「黙って野垂れ死ぬな!」「生きてやりかえせ!」を合言葉にして闘われる越年・越冬闘争は、「なかまの命は俺たちの団結の力で守りぬく」「俺たちにアブレ―野垂れ死にを強制する奴らにやりかえす闘いと団結を作り上げる」という決意のもとに闘われる寄せ場・日雇い労働者の闘いと団結の真髄ともいうべきものだ。
安倍極右政府が反革命翼賛国会で改憲攻撃を激化させ、南スーダンに派兵する自衛隊に「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」の新たな任務を下命して「安保法制関連法」の運用を開始し、「一億総活躍社会」「働き方改革」を掲げて日本労働運動を戦争翼賛の「産業報国会」型労働運動へと総転落させる攻撃を強めている。「連合」は、帝国主義国足下の「反共主義」「一国主義」「本工主義」の労働運動としての純化を深め、安倍が主催する「働き方改革実現会議」に参加し、戦後労働法制の全面改悪攻撃に加担し、原発再稼働推進派として労働者人民への敵対を強めている。全労連は、日共の「野党共闘」にのめり込み、階級的労働運動への敵意を露わにし、小ブルによる労働者人民の物理力化にひた走っている。労働者階級を資本の永遠の奴隷として固定化しようとする、このような勢力を突破することが日本労働運動の焦眉の課題となっている。日本労働運動の階級的原則を堅持し、革命的飛躍を実現するためには、アブレ―野垂れ死にの淵から資本とブルジョア社会への非妥協の怒りをもって決起する全国寄せ場労働者が闘う越年・越冬闘争は決定的に重要だ。
この闘いを、闘う全産別労働者の結集と「正規」―「非正規」を貫く労働者の結集、支援者各層の結集のもと、圧倒的な勝利をかちとり、2017年革命的労働運動の前進に向けた号砲としよう。
長年、全国寄せ場を襲ってきたアブレ―野垂れ死に攻撃が、エスカレートしている。大阪・釜ヶ崎では、「あいりん労働センター」の建て替え計画が進行し、寄せ場・釜ヶ崎そのものの解体攻撃へとエスカレートしている。東京・山谷では、「オリンピック開催を見据えた山谷の再開発」が取り沙汰され、これに連動して「城北労働・福祉センター」が「利用者カード」の発行拒否を繰り返し、仕事紹介からの排除、野宿労働者の排除を強めている。これらの攻撃に対して、釜ヶ崎、山谷では労働者の怒りを組織して反撃の闘いを貫徹している。一方、山谷、釜ヶ崎で暴動対策として行なわれてきた公的就労事業が行なわれていない福岡・築港や沖縄・首里では、「アベノミクス」の成果を押し出して「雇用情勢が好転している」なぞという理由をもって、「働いて生きていきたい」という日雇い・野宿労働者の公的就労事業を要求する声に対する敵対が繰り返されている。
このような資本と行政による寄せ場解体攻撃、「仕事よこせ」の闘いへの敵対を許さず、全国寄せ場労働者は、日本経団連、元請けゼネコン、厚生労働省に怒りと要求を叩きつけ、安倍極右政府の戦時国家体制形成攻撃を粉砕する闘いの最先頭に起ってきた。東京・山谷の寄せ場・日雇い労働者は、安倍の「安保法制関連法」の運用開始―「駆け付け警護」「宿営地の共同防衛」の新たな任務を下命した自衛隊派兵阻止の青森現地闘争を闘い、沖縄・首里の寄せ場・日雇い労働者は高江ヘリパッド建設―名護新基地建設阻止の現地実力攻防を闘いぬいている。原発の新(増)設・再稼働攻撃に対しては、青森県大間原発建設阻止闘争、福井県高浜原発再稼働阻止闘争、愛媛県伊方原発再稼働阻止闘争を東京・山谷、大阪・釜ヶ崎の寄せ場・日雇い労働者が連続的に闘いぬいた。「安保法制関連法」施行のもとでの自衛隊の実戦軍化に向けたPKO派兵阻止闘争、「海賊対処」と称した自衛隊派兵阻止闘争、朝鮮反革命戦争突入を見据えた在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止闘争に寄せ場・日雇い労働者は連続して決起した。「反戦・反失業」を基調とした全国寄せ場の闘いが、日帝の戦時国家体制形成攻撃、「産業報国会」型労働運動による日本労働運動の制圧攻撃と真正面から対決してきたのだ。
安倍極右政府は、世界大恐慌爆発情勢の深化に怯えつつ、差別主義・排外主義の大煽動をもって本格的戦争とファシズムへの突撃に入っており、労働法制の大改悪、社会保障削減を強行しつつ、戦争翼賛の労働運動による日本労働運動制圧を策動しようとしている。対ファシスト戦の最先頭に位置してきた寄せ場労働運動が、この攻撃を打ち砕く闘いを実現しなければならない。闘いの拠点として全国寄せ場を打ち固めよう。全国寄せ場の越年・越冬闘争に総力で集中しよう。
東京・山谷
▶玉姫公園内(炊き出し、衣料配布、夜間人民パトロール等)
▶2016年12月28日(水)~2017年1月4日(水)朝
▶東京・山谷日雇労働組合(TEL/FAX:03-3876-8040)
大阪・釜ヶ崎
▶(夜間人民パトロール:カイロ・おにぎり・衣料など配布)
▶2016年12月28日(水)~2017年1月3日(火)
▶反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(TEL/FAX:06-6633-0152)
福岡・築港
▶須崎公園内(炊き出し、衣料配布、医療相談等)
▶2016年12月31日(土)~2017年1月2日(月)
▶福岡・築港日雇労働組合(TEL/FAX:092-263-8632)
沖縄・首里
▶(炊き出し、人民パトロール―首里・那覇市内公園)
▶2016年12月31日(土)~2017年1月2日(月)
▶沖縄・首里日雇労働組合(TEL/FAX:098-884-2352)
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