与儀公園で決起集会
沖縄では、10月21日、那覇市内の与儀公園において、反帝―国際連帯闘争が取り組まれた。夜来の雨もすっかり上がり、デモ日和だ。集会開始時刻の正午を前に、会場の野外ステージ周辺には、労働者たちが続々と結集してくる。日雇い労働者たちは、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)が用意したカレーライスで腹ごしらえをして、闘いに備える。
正午、10・21闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間が司会に起ち、「実行委員会は、10月20日―福岡、22日―大阪、23日―東京でも、反帝―国際連帯闘争に取り組む。全国の仲間たちの決起に連帯・呼応し、今日の闘いを全力でやりぬこう」と提起して、集会を開始する。
まずは、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)による連帯挨拶だ。沖縄青年実の同志は、「安倍政府は、全国から500人の機動隊を沖縄に動員し、沖縄『県』警と合わせて約800人の部隊を編成して、東村・高江周辺に配備し、一帯を『戒厳令』のような状態に置いて、力ずくのヘリパッド建設工事を強行している。労働者・市民に激しい暴力を加え、ヤンバルの森をズタズタに破壊している。すべては、沖縄を犠牲にして日米安保を強化し、日米共同作戦で戦争をやるためだ。こんなことを、絶対に許すわけにはいかない。青年実も、沖日労の仲間たちとともに現地に通って闘っている。現地集中をいっそう強化し、何としても工事を止めよう」、「10月18日には、大阪府警の機動隊員が『N1地区』ゲート付近で抗議行動を行なっていた労働者・市民に対して、『土人』と言い放った。これは、沖縄労働者人民全体に吐きかけられた侮辱にほかならない。機動隊員個人の問題ではなく、日帝政府が沖縄に歴史的に強いてきた構造的な差別の現れだ。発言をした機動隊員は大阪に返されたが、そんなことで済む問題ではない。大阪府警を含め日本『本土』から動員された機動隊は、全員直ちに撤退させるべきだ。ヘリパッド建設工事は直ちにやめるべきだ。名護新基地の建設は直ちにやめるべきだ。沖縄から全基地を撤去すべきだ」、「日米安保を粉砕しよう。安倍政府を打倒しよう。沖縄解放をかちとろう。全国で10・21闘争を闘う仲間と固く連帯し闘いぬこう」と訴えた。
続いて、連帯メッセージの紹介だ。全国各地の闘いの現場からの熱い連帯のメッセージに、共感の拍手が沸き起こる。
国際通りを制圧する戦闘的デモ
集会は、全国学生社会思想研究会連合の仲間による基調報告に移る。基調報告は、10・21闘争の課題として、中東反革命戦争の拡大・激化を打ち砕く闘い、朝鮮反革命戦争への突撃を粉砕する闘い、反革命臨時国会粉砕の闘い、高江ヘリパッド建設阻止―名護新基地建設阻止の闘い、原発の再稼働・新(増)設を阻止する闘いの5つを挙げ、その勝利の方針を鮮明に提起した。安倍政府打倒、日帝国家権力解体へと向かう内戦勢力の巨大な決起を実現していく闘志と決意が、会場全体にみなぎる。
集会の最後は、決意表明だ。沖日労の代表が登壇し、「われわれは、基地と戦争に反対する。失業と貧困を許さない。だからこそ、反戦と反失業の闘いを、組合活動の二本柱にすえて活動してきた」、「高江では、ヘリパッド建設工事が強行されている。これを全力で阻止しよう。沖日労は週二のペースで、交代で高江現地に行き、行動に参加している。安倍政府の横暴にも、機動隊の暴力にも、絶対に負けるわけにはいなかい。現地に行きたい仲間は、いつでも組合に声をかけてほしい。一緒に高江に行こう」、「その一方でわれわれは、沖縄労働局、沖縄『県』、那覇市に対する『仕事寄こせ』の要求行動にも取り組んできた。日雇い、野宿の労働者が当たり前に働いて、当たり前に暮らしていけるよう、これからもこの取り組みを強めていく決意だ」、「基地も失業もない沖縄を目指して、ともにがんばろう。今日は、先頭でデモを闘う」と熱い決意を表明した。
集会を終えた青ヘルの部隊は、「安保粉砕」、「政府打倒」、「沖縄解放」の声高く、デモに撃って出る。「高江ヘリパッド建設阻止」、「名護新基地建設阻止」、「大阪府警による差別発言弾劾」、「日米安保を粉砕するぞ」、「安倍政府を打倒するぞ」というシュプレヒコールが、ひめゆり通り、そして国際通りに轟く。「おー、おー、よくやった」、「がんばれー、がんばれー」。沿道の労働者・市民から、各所で大きな声援と拍手が寄せられる。シュプレヒコールに唱和して、拳を突き上げる人もいる。闘う者に対する沖縄労働者人民の共感と支持は、熱烈かつ圧倒的だ。青ヘル部隊は、労働者人民の熱い注目と声援を一身に浴びつつ、権力の弾圧、反革命革マル、右翼ファシストの敵対を一切寄せ付けずに、最後まで戦闘的デモをやりぬいた。
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