須崎公園・野外音楽堂で決起集会
10・21闘争実行委員会主催の福岡集会は、10月20日、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。
集合時間の正午を前に、すでに、60人もの参加者が集まっている。音楽堂のステージには、横断幕と赤旗が林立し、座席は、青ヘルメットで埋まっている。会場は、熱気で包まれる。
司会を務める全国寄せ場交流会の仲間が登壇して、一帯に響くシュプレヒコールで集会が開始される。
最初に、集会に寄せられた闘う諸人士からの連帯メッセージが司会より代読される。参加者はすべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国のさまざまな闘いと連帯・結合して闘う決意を打ち固めていく。
続いて、連帯あいさつだ。
はじめに、連帯メッセージも寄せてくれた元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏の発言だ。梅田氏は、「命を一番大事にしなければならないのは、申すまでもないと思います。労働者の命がぞんざいに扱われています。その一番ひどいのが原発なんです。原子力発電所の中で作業するには、人間の力じゃないとダメです。人間の力じゃないと、電気は、一ワットも起きません。日本の高度成長を支えてきたわれわれ労働者が、紙クズのように捨てられているかと思うと、怒りがこみ上げてきます。この間、4回の入退院をくり返しましたが、まだ最後の一発が残っております。これをみなさんといっしょに、安倍に向かって、そして労働者を1人の人間として、人間の命がいかに大事であるかということを知らせながら、がんばってまいりたいと思います。どうかみなさん、最後まで、ご支援のほどを、よろしくお願いいたします」と、決意をこめて訴えた。これに割れんばかりの拍手が応えた。
続いて、全学連中央執行委員会のあいさつだ。「10・21を革命的に継承―発展させていくのが、わが内戦勢力の任務であると思います。今、安倍が改憲と核武装に突撃している中にあって、手に武器を持ち死闘決起を展開する全世界の労働者人民と固く連帯して、権力闘争の飛躍をかちとっていくこと。このことを全学連は決意します。労働者人民の身体を張った闘いこそが、未来を切り拓いていくことができるんだということが、はっきりと示されていると思います。高江では、沖縄労働者人民はひるまず闘いぬいています。学内でのサークル活動―自主的な活動が困難な中で、学生の怒りはますます蓄積していると思います。このような学生の怒りに応えきる、革命的な戦闘的な学生の組織化に向けて、全学連は最先頭で闘いぬきます」という決意に満ちたあいさつがのべられた。
天神中央公園までの戦闘的デモ
最後に、反戦青年委員会からのあいさつだ。「本日、九州で10・21闘争が闘いぬかれますが、その後、東京や沖縄、大阪でも『反革命戦争粉砕!国際連帯!』の闘いが闘いぬかれます。南スーダン『国連平和維持活動』(PKO)で、自衛隊が実際に武器を手に取り、交戦に入るという事態が目の前にきています。安倍政府は、『子ども手当てより防衛費を増額せよ』とか『核兵器を持って核武装すべきだ』と叫んでいるような輩の集まりです。こうした安倍政府を放っておけば、再び戦争とファシズムの暗黒の歴史がくり返されるだけです。沖縄では、機動隊や自衛隊を総動員して、基地反対の闘いをつぶそうとしています。われわれはこれに負けるわけにはいきません。九州の地から元気よく本日の闘いを闘いぬきましょう。私も最後まで闘いぬきます」という、力強いあいさつだ。
すべてのあいさつに、大きな拍手が送られた。
実行委から基調が提起され、全体がこれを確認し、闘いの決意を打ち固める。
集会の最後は、福岡・築港日雇労働組合(福日労)の決意表明だ。「福日労にとってなくてはならない2本の柱が、反戦と反失業の闘いです。本日の国際反戦デーの闘いは、その重要な柱の1つです。みんなで力をこめて闘いぬきましょう」「全世界の労働者を、飢えと貧困にたたきこんでいるのが資本家連中です。こいつらは、自分たちだけの生き残りのために、世界中で戦争に火をつけています。日本では、安倍政府が暴走しています。大資本のためだけの政治で、おれたち労働者に、野宿と野垂れ死にを強いる攻撃を強めています。沖縄では、米軍の基地などを作るために、税金を使って、弾圧のやり放題です。こんなことを許してしまっていてはなりません。この日本『本土』でも、沖縄のような闘いを巻き起こしていこうではありませんか」「憲法改悪を阻止しよう。日米安保を粉砕しよう。自衛隊も米軍も解体しよう。すべての基地をなくしてしまおう。世界中の闘う労働者人民とともに、本日の闘いをがんばろう。福日労は、先頭で闘う。デモに打って出て、天神のど真ん中に、反戦の声を響かせよう」と決意をのべた。これに圧倒的な拍手が応えた。
集会を終え、実行委員会の青ヘル部隊は、断固たるデモに撃って出る。福岡一の繁華街に、「中東反革命戦争粉砕」、「朝鮮反革命戦争粉砕」、「高江ヘリパッド建設阻止」、「名護新基地建設阻止」、「安倍政府打倒」のシュプレヒコールが高らかに響き渡る。権力の弾圧もファシストの敵対も許すことなく、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴び、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えていった。
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