解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・8高江のヘリパッド工事強行を許すな! 対防衛省緊急行動が闘われる 〈東京〉 (1194号3面)

 8月8日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」を筆頭とする6団体の呼びかけによる、「高江のヘリパッド工事強行を許すな! 8・8対防衛省緊急行動」が闘われた。

 集会開始前から、「日本音楽協議会」の音頭の下、沖縄の闘争現場で歌われる歌が、集会を盛り上げる。司会が、集会開始を宣言する。「沖縄防衛局が林野庁沖縄森林管理署の許可なしに立ち木を無断で伐採している」「オスプレイがヘリパッドで訓練していて、子供も眠れない。そして、参院選勝利の翌日から、工事を再開している。こんな国家暴力を許してはならない」「沖縄の闘いと一体となって、反戦・反基地を闘おう」。

 結集する団体からの発言を次々に受けていく。このうち、「辺野古実」の仲間は、「安倍政権は、法治国家であることを無視している。勝手に機動隊が道路を封鎖し、立ち木を伐採している。暴力の限りを尽くしている」「闘いによって、ヘリパッド建設工事は、かなりの遅れが生じている。最後まで、こだわって闘いぬきたい」と決意を表明した。

 沖縄・高江の現場から、闘う仲間が、次々に携帯電話越しの発言に起つ。「今日も、午後6時からの集会には、多くの仲間が結集した。これから、高江に300人以上が泊まりこむ。テントに入り切れなかった仲間は、車内で夜を過ごすことになる」「高江は、雷雨になったり、強い風が断続的に吹いている。明日までがんばれば、8月後半まで乗り切れる。力を合わせてがんばろう」「N1ゲートに、砂利を積んだダンプカーが10台入った。機動隊やパトカーなどの車両が多数配備され、大きな空間が作られている。しかし、仲間たちは、砂利搬入を阻止しようと、闘いを続けている。あきらめないで阻止していきたい」「官房長官・菅は、『来年度以降の沖縄振興予算の減額もあり得る』と発言している。日本政府は、基地を押しつけ、経済を破壊している」「N1裏のテントも、いつ撤去されるか、予断を許さない」。

 防衛省への「申し入れ行動」に入る。今回は3団体が、防衛省に対する「抗議文」を読み上げた。このうち、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」と「辺野古実」連名の「申し入れ」では、「県道70号線上に金網を設置したことについて、沖縄県から撤去を指摘された」「N1ゲート前に設置していたテントや私物を、7月22日に一方的に撤去した件について、法的根拠を示していない」「東村に申請をせず、重量規制を越える10トン以上の車両を通過させた」「米軍が発生させた女性殺害事件による防犯パトロールを沖縄に派遣していながら、この要員を高江での抗議行動を抑え込む業務に就かせている」と、数限りない沖縄防衛局の暴挙の数々を列挙し、「高江の着陸帯工事は断念せよ」「『辺野古埋立承認取消』を認めよ」「キャンプ・シュワブ陸上部分の工事を中止せよ」と防衛省に突きつけた。

 この日の集会の締めくくりの発言として、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」が、「日本政府は、名護市辺野古の3区に、名護市を通さずに補助金を渡す。分断工作であり、許すことはできない。他方で、日本政府が『沖縄振興予算』削減を打ちだしている」「沖縄は決して、屈しない。高江ヘリパッド建設を断念させよう」。今後の首都圏での闘いの強化も、合わせて提起した。最後に、参加者全体で「座り込め ここへ」を斉唱した後、防衛省に対する再度のシュプレヒコールをあげる。「高江ヘリパッド建設を許さないぞ」「辺野古新基地建設を許さないぞ」「機動隊は、沖縄から出ていけ」。こうして、この日の取り組みは終了した。