解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

8・6広島反戦闘争を闘う (1194号1面)

「在特会」の敵対を粉砕し、安倍の「式典」出席阻止の情宣とデモ

 8月6日、8・6広島反戦集会実行委員会は、首相・安倍の「平和記念式典」出席阻止、日帝の核武装化阻止、朝鮮反革命戦争粉砕を掲げ8・6広島反戦闘争を闘いぬいた。

 午前8時から開始される「記念式典」を前に、実行委員会の青ヘル部隊は、「安保法制関連法」成立をうけて、改憲―核武装で本格的戦争に突き進む安倍の「式典」出席を阻止すべく、情宣戦に決起した。早朝、原爆ドーム前に布陣し情宣を開始する。平和公園に集まる労働者人民、被爆者(2世・3世)に、「首相・安倍の『記念式典』出席を阻止しよう」「原爆犠牲者の『英霊』化を許すな」「革命的反戦闘争をともに闘おう」と呼びかけた。力強いアジテーションが平和公園にひびき渡る。被爆者をはじめ労働者人民にビラがすいこまれていく。

 途中、われわれの闘いを妨害すべく反共ファシスト・「在特会」が、ドーム前に登場した。私服警官は、少しでも付け入る隙があれば弾圧を加えようと狙っている。「在特会」は、「核武装推進」「反日左翼は出て行け」「朝鮮人は出ていけ」などと口汚くがなり立ててきたが、青ヘル部隊は、権力に一切の弾圧の隙を与えることなく、このファシストどもの敵対を木端微塵に粉砕した。

 情宣終了後、部隊は、ただちに戦闘的デモへと撃って出る。「安倍の『式典』出席を許さないぞ」「『安保法制関連法』粉砕」「戦争責任・被爆責任居直りを許さないぞ」「改憲―核武装突撃の安倍政府打倒」。「式典」会場である平和公園へとシュプレヒコールを叩きつける。部隊は、道行く労働者人民の注目を集めつつ、デモを貫徹した。

8・6広島反戦集会をかちとる

寄せられた連帯メッセージ

 午前10時からは、西区民文化センターで反戦集会が開催された。

 はじめに、司会の実行委員会の仲間からの「右翼ファシストの敵対を粉砕し、安倍の『式典』出席阻止の戦闘的デモを闘いぬいた。安倍の本格的戦争突撃と対決する闘いを、われわれこそが最先頭で闘おう。続く反戦集会も戦闘的に断固かちとっていこう」という開会宣言で集会が開始される。

 続いて、本集会によせられた連帯メッセージの司会による代読だ。

 元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏からは、「私の原発労働裁判で、みなさんと出会えたことが、一生の宝となりました。息をひきとるまで、人間として、友だちとしてつきあえる人に会えたことは、一生の宝です」「私の原発のことだけじゃなく、みなさんとざっくばらんにいろんな話しをしていると、戦争中のことが走馬灯のように、頭の中をまわるんです。そうすると、眠れないことがあるんですよ。安倍は、原発と戦争の完全な右翼です。あんな者をのさばらせていちゃいけないんです」「原発と戦争によって、国策によって、この国に痛めつけられている私です。原発と戦争が結びついたら核戦争ですよ。これらを許さない気持ちは、人一倍あります。闘いは、最後までわかりません。ともに闘い、生きぬいていきましょう」。

 天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からは、「沖縄では、沖縄本島北部の東村・高江のヘリパット建設阻止の闘いが頑強に貫かれています。辺野古新基地建設をめぐっても、8月上旬から、陸上部分の工事着工が目論まれています。やはり、機動隊を使って暴力的に、闘う沖縄労働者人民に襲いかかろうとしています。機動隊の暴力的な闘争破壊を許さず、辺野古新基地建設を断固実力阻止していきます」「日帝の朝鮮反革命戦争を阻止しよう! 安倍政府の改憲攻撃を阻止しよう! 日米安保を粉砕しよう! 日本『本土』―沖縄貫く革命的共同で闘おう!」。

被爆者2世からの基調提起

 実行委員会に結集する被爆者2世から、基調提起を受ける。

 基調提起に先立ち、「安倍は、戦争責任・被爆責任の一切を居直り、本格的戦争突撃へと向かおうとしています。『安保法制関連法』を強行成立させ、全国の原発の再稼働を狙う安倍政府は絶対に許せない。被爆者2世として反戦闘争を闘いぬく」と決意が明らかにされる。基調は、「安倍の『式典』出席の目的は、戦争責任・被爆責任を追及する被爆者の闘いを圧殺し、原爆犠牲者を『お国のために死んだ英霊』として祀り上げ、新たな本格的戦争と核武装に突き進むことだ。安倍は、2002年には『核兵器や大陸間弾道弾も憲法上問題ではない。小型であればよい』と言い放った核武装論者だ。『集団的自衛権』を『行使』して、海外で戦争をやりたがっている戦争屋だ。こんな奴の出席を許してはならない」「戦争屋の安倍を引き入れ、原発再稼働をテコとした核武装化や、歴史を画する戦争準備を黙認し、ただ『平和』を唱える『式典』が行なわれようとしているのだ。原爆犠牲者の『英霊化』と戦争翼賛の『式典』なぞ粉砕あるのみだ」「『福島第1原発事故』による大惨事を起こそうが、労働者人民が被曝しようが日帝が原子力政策を推進するのは、すべて核武装のためだ」「8月12日には、四国電力・伊方原発3号機(愛媛県)の再稼働強行が目論まれている。山口県知事・村岡は、8月3日、中国電力に上関原発(山口県)建設予定地の埋め立て工事の免許延長を許可した。2011年の『福島第1原発事故』以来、中断していた工事再開にGOサインを出したのだ」「伊方原発再稼働を現地実力闘争の爆発で阻止しよう。上関原発建設を阻止しよう。大間原発の建設を阻止し、日帝の核武装を阻止しよう。沖縄・名護新基地建設を阻止しよう。改憲攻撃を粉砕しよう。朝鮮反革命戦争粉砕の革命的反戦闘争を爆発させよう」。

 全体が熱い拍手で応えた。

参加団体が熱い決意を表明

 集会の最後は、参加団体からの決意表明だ。

 「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」は、「『原爆投下71ヵ年』を徹底糾弾し、安倍の被爆責任居直りを許さず、闘う被爆者(2世・3世)と連帯して闘いぬく。参院選の『大勝』を受けて、いよいよ安倍極右政府は憲法改悪に踏み込もうとしている。『国家緊急権=緊急事態条項』導入を手始めに、天皇元首化、九条破棄など戦争をできる国家体制づくりだ。時代は、『戦争とファシズム』を許すのか、そうではなくて革命的反戦闘争を爆発させ、政府をぶっ倒し、おれたち労働者が主人公の世の中を作っていくのか、そこが鋭く問われる時代になっている」「9月からはじまる臨時国会では、『残業代ゼロ』の労働法制改悪をやろうとしている。反革命翼賛国会を粉砕しよう。釜ヶ崎―寄せ場労働運動破壊の『センター縮小・移転』計画を粉砕する闘いの最先頭にたつ。全国の寄せ場の仲間と連帯し、寄せ場労働運動の飛躍―前進をかちとっていこう。ともに闘おう」。

 「広島・『障害者』解放を進める会」は、「戦争になると、『障害者』の福祉が切り捨てられ、ますます『障害者』が生きにくくなっていくと思います。だから戦争には絶対に反対です。原発の再稼働にも絶対反対です。安倍政府に反対です。ともに頑張りましょう」。

 全学連・中央執行委員会は、「安倍の『平和記念式典』出席を徹底して弾劾し、安倍極右政府を打倒する闘いの最先頭にたって闘うことを決意したいと思います。参院選『大勝』を受けて、安倍がいよいよ本格的に憲法改悪へと踏み込もうとしています。絶対に許すわけにはいかない」「SEALDs等の学生運動は、落選運動だの、野党共闘だのと言ってやってきたがものの見事に破産していった。議会に期待するものは、全くと言っていい程ありません。労働者人民を先頭とした実力攻防こそが未来を切り開いていくのです。全学連は、闘う場を求めている学生を1人残らず全学連の旗のもとに組織し切り、安倍極右政府打倒へ進撃する。ともに闘おう」。

 実行委員会の青ヘル部隊は、各団体の決意を全体で共有し、今夏―今秋の闘いに一丸となって打って出ることを確認して、この日の闘争を終えた。