8月1日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの、対防衛省抗議行動が闘われた。
集会開始前から、「日本音楽協議会」の音頭の下、沖縄の闘争現場で歌われる歌を歌い、集会を盛り上げる。司会が、集会開始を宣言する。まず、参加者全体で、防衛省に対するシュプレヒコールをあげる。「高江ヘリパッド建設を許さないぞ」「辺野古新基地建設を許さないぞ」「機動隊は、沖縄から出ていけ」。
高江の闘いに参加し、この日の集会に結集する仲間たちが、激烈を極める高江の現場攻防の報告を、次々に行なう。「『本土』から集められた500人〜600人の機動隊が、テントを持ち去り、現場の制圧に入っている。かつての1872年の『琉球処分』と同じやり方だ」「沖縄防衛局の職員やALSOKのガードマンが動員されているが、山城博治さんを先頭に、座り込みが続いている」「機動隊からの暴行を受けた仲間も、たいしたケガをせず、現場に復帰している。みんなが集まれば勝てる」とし、口々に高江での闘いへの結集を訴えた。
「辺野古実」の仲間は、前日の7月31日に行なわれた「辺野古新基地建設断念を求める7・31全国交流集会」が、600人の結集で成功したことを報告した。
この日の集会に、7月10日の参院選で当選した伊波洋一氏が駆け付け、発言に起った。伊波氏は、「参院選で、現職の沖縄担当相を破る力を授けてもらい、当選できた。これからも、防衛省前行動に参加させていただく。高江での行動にも参加していきたい」「国会では『外交防衛委員会』に所属することになったので、自分の果たすべき役割を担っていきたい」「あきらめないで、運動を続けていって、大きな変化を作り出す。辺野古新基地建設阻止や、高江の闘いも、そういう闘いになると思う。これからも、連帯しながら、頑張っていきたい」と、闘う沖縄労働者人民と共に闘いぬく決意を表明した。
防衛省に対する「申し入れ行動」に入る。今回は、「ジュゴン保護キャンペーン(SDCC)」が、対応に出た防衛省の職員に向かって抗議文を読み上げる。SDCCは、9月1日に、米・ハワイで行なわれる「国際自然保護連合」(IUCN)に、日本の「非政府組織」(NGO)六団体の一員として、「沖縄本島の外来種対策を求める勧告」を提出したことを明らかにした。「辺野古基地建設に関わって、県外から大量の土砂が搬入されたことに対して、外来生物の混入防止対策を求める内容だ」「われわれは、世界最大の自然保護団体であるIUCN大会の場で、この決議を採択させ、政府を国内外から追い込んでいく」と、独自の闘いを示した。
「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、辺野古新基地建設阻止闘争や、高江ヘリパッド建設阻止闘争の現場と結びつく闘いを、首都圏でもさらにやりぬく姿勢を明らかにし、「辺野古実」の仲間は、高江の現場での闘いと結びついた、対防衛省行動の闘いをさらに闘いぬく方針を示した。
最後に、参加者全体で、「座り込め ここへ」を斉唱した後、防衛省に対する再度のシュプレヒコールをあげ、この日の取り組みは終了した。
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