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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

7・12高江・米軍ヘリパッド建設阻止!、工事再開を許すな!
対防衛省緊急抗議行動が闘われる 〈東京〉
(1192号4面)

  7月12日午後6時半、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」呼びかけの、「沖縄・東村高江・米軍ヘリパッド建設、工事再開を許さない! 防衛省緊急抗議行動」が闘われた。

 冒頭、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「高江のヘリ基地建設を許さないぞ」「工事強行をやめろ」「オスプレイの低空飛行をやめろ」「市民への弾圧を許さないぞ」。

 司会が、「早朝、資材を積んだ十数台のダンプカーが、高江のM1地区、M4地区に入った。高江ヘリパッド建設再開に抗議し、即刻やめるよう、この集会を開始する」と緊急集会の位置づけを明らかにし、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間が、開会あいさつを行なう。「おとといの参院選で、沖縄選挙区で、島尻安伊子を圧倒する結果になった。しかし、昨日の朝、100人以上の機動隊やガードマンが高江正門ゲートに押し寄せ、座り込みをさせないために、多くの障害物を置き始めた。当日、60人の仲間が高江に集まり、抗議行動を闘った」「これが、71年間、基地使用に耐えてきた沖縄に対する日本政府の仕打ちか! オスプレイが使用する高江ヘリパッド基地の工事をさせないために、座り込みを続ける決意で、みんながんばっている。高江で闘えるよう、東京でも抗議行動を進める」。

 次に、高江支援組織である「ゆんたく高江」からの発言を受ける。「高江工事再開は、戦争を想起させるものだ。辺野古基地建設が長期化しているところに、東村・高江に工事を集中するのか。まるで報復戦争だ。参院選直後で、闘う仲間が疲弊しているとみなしての、奇襲攻撃か、心理作戦か。まさに軍事的戦術そのものだ」「防衛省は、卑劣な工事をやめるべきだ。北部訓練場の無条件返還を要求する」。その後も、闘う団体が、続々と闘う決意を表明した。在日本「本土」ウチナンチュの仲間は、「参院選での、日本『本土』の体たらくは何だ。沖縄の思いを、『本土』は、どれだけ共有しているのか」「嘆いてばかりもいられない。まずは、基地建設を止めることだ」。その後、防衛省に対する「抗議文」が、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」より読み上げられる。「辺野古基地建設阻止は、沖縄の総意だ。高江は、何なのか。高江住民は、明確な態度で臨んでいる。東京でも、工事中止を要求する」。

 沖縄現地から、携帯電話越しの発言を受ける。「沖縄・平和運動センター」議長の山城博治氏からの発言だ。「参院選で、島尻安伊子を叩き潰すことに成功した。この成果を力に、現場でがんばります」「参院選翌日に工事再開が実行された。怒りに耐えない。昨日、大量の資材が搬入された。北部訓練場に、仮設住宅のための、大量のプレハブの資材が持ち込まれた。まだ、工事に入れる状況ではないが、とりあえず準備を進めている段階だ。ゲート前では座り込んで阻止している。悲観することはない」「われわれも、県庁に出向き、県と交渉し、『防衛省に便宜を図るべきではない』と申し入れしようと思っている。沖縄県政のスタンスを固めさせ、高江を作らせないことを確認したい」「辺野古と同時に、高江も必ず止めよう。現地住民と共に闘っていく。戦力を分散させるための闘いも必要だ。辺野古、嘉手納など、沖縄の米軍基地を無力化させる闘いにむけ、準備を進めたい」「闘いの中で、われわれは、勝てる戦略を学んできた。安倍政権に向かう闘いの陣形を作ろう。戦争に向かわせない闘いを!」。山城氏の力強い発言に、参加者全体が拍手で応えた。

 その後も、結集した仲間が発言に起つ。最後に、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」の仲間が、「今回の暴挙は、安倍政権が追いつめられていることの表れだ。焦ることはない。ヤマトでの参院選での惨々たる状況を踏まえ、ヤマトでも闘いを強めたい」として、高江と結びついた首都・東京での闘いを訴えた。

 最後に、参加者全体で再度シュプレヒコールをあげ、「座りこめ ここへ」を斉唱し、この日の取り組みを終了した。