8月、全国の寄せ場で「反戦・反失業」を基調にした夏祭りが開催される。東京・山谷日雇労働組合(東京・山日労)は8月13日から15日に玉姫公園で、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会(釜ヶ崎労働者の会)」は8月13日に、福岡・築港日雇労働組合(福日労)は8月13日から15日に須崎公園で、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)も8月14日に夏祭りに取り組む。
全国寄せ場労働者は、「1人の野垂れ死にも許すな」「生きてやりかえせ」をスローガンにして越年・越冬闘争を貫徹し、1月10日に山谷・玉姫公園でかちとった「日雇い労働者全国総決起集会」・デモを皮切りに2016年の闘いを開始した。昨年、安倍極右政府が強行成立させた「安保法制関連法」の下での自衛隊の実戦軍化、翼賛野党の存在や帝国主義労働運動・「連合」の「産業報国会」型労働運動への転落を条件とした戦時国家体制形成攻撃と全面的に対決し、粉砕する闘いの開始だ。
全国の寄せ場・日雇い労働者は、2月初旬から一斉に「反戦・仕事よこせ」の2016年春闘を開始し、求人業者への要求書提出、各地の行政機関に対して公的就労事業の拡大や開始を要求する行政闘争を闘いぬいた。3月20日には、全国労働組合運動交流会(全労交)が呼びかける春闘勝利総決起集会に結集し、3月28日には、全国から東京に結集し、寄せ場春闘集中行動を建設資本=日本建設業連合会(日建連)、厚生労働省、日本経団連に対して叩きつけた。6月12日〜15日、全国寄せ場交流会は、全国学生社会思想研究会連合とともに全国の内戦勢力に呼びかけ、安保粉砕・政府打倒全国統一行動を闘いぬいている。東京・山日労は、山谷での2・11「建国記念の日」粉砕対金町一家朝行動と首都中枢での「建国記念の日」粉砕闘争を、天皇主義右翼ファシストの敵対を粉砕して闘い、3月〜4月の卒・入学式での「君が代」不起立を闘う労働者と連帯して闘い、戦時国家体制形成攻撃の一環である治安弾圧立法粉砕の闘いとして「刑事訴訟法」等改悪案粉砕の対国会闘争を連続的に闘った。「釜ヶ崎労働者の会」は、「西成特区構想」にもとづく釜ヶ崎の「センター移転・縮小」攻撃を粉砕する闘い、高浜原発、伊方原発の再稼働阻止現地闘争を貫徹した。福日労は、公的就労事業の開始を要求する毎週の対福岡市役所行動を闘い、熊本地震被災地の支援活動に起ち上がった。沖日労は、日雇雇用保険制度の適用を要求する沖縄労働局への行動を闘い、名護新基地建設阻止のキャンプ・シュワブゲート前での実力攻防を首里の寄せ場・日雇い労働者を組織して連続的に闘いぬいた。
8月に取り組まれる全国寄せ場の夏祭りは、2016年前半期の闘いを共有化し、2016年後半期の「反戦・反失業」の激闘にむけた総決起を確認する場として開催される。全国の建設現場では、寄せ場労働者を排除する動きが強まっている。それは、元請けゼネコンによる「社会保険適用率の向上」の口実の下で、住民登録のない寄せ場労働者を排除し、一方では携帯電話やメールで現場経験の浅い比較的若年の労働者を「手配」して、低賃金でこき使い、使い捨てるという方法で進んでいる。その結果、山谷では路上の民間求人がゼロに近くなり、1週間から10日に一度だけ回ってくる特別就労事業が唯一の収入源となっている。駅手配などの「除染作業」では、危険手当1万円を払う一方、基本給を最低賃金に下げるといった悪徳業者が横行している。
だが、厳しいアブレ―野垂れ死に攻撃を受けつつも、自らと同じ境遇を強いられている「契約」や「派遣」、「アルバイト」などの「非正規雇用」労働者の状況に注目し、原発再稼働や名護新基地建設をもっての戦時国家体制形成を労働者の犠牲の上に強行しようとする安倍極右政府への怒りは高まっている。安倍とのボス交で生き残りを図る帝国主義労働運動が翼賛野党とともに労働者階級を「産業報国会」型労働運動に引きずり込もうとする対極に、階級的革命的労働運動の奔流が始まっているのだ。この流れを全国寄せ場夏祭りの成功をもって一挙に拡大していかねばならない。
全国寄せ場夏祭りの大成功をかちとり、参院選「圧勝」で改憲攻撃を激化させる安倍極右政府を打倒し、反革命翼賛国会を粉砕する労働者階級の荒々しい決起をかちとれ。
全国寄せ場夏祭り
8月13日(土)〜15日(月)山谷夏祭り
毎夕5時〜9時 山谷・玉姫公園
(実行委員会)
8月13日(土)釜ヶ崎夏祭り上映集会
午後0時30分〜 西成市民館
(反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会)
8月13日(土)〜15日(月)福岡日雇い団結夏祭り
毎朝8時〜 須崎公園
(実行委員会)
8月14日(日)沖縄・暑気払い団結交流会
午後6時〜 那覇市首里
(沖縄・首里日雇労働組合)
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