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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

6・15 米軍属による「女性殺害事件」を弾劾し、新基地建設阻止、全基地撤去をかけて、キャンプ・シュワブに進撃 〈沖縄〉
(1188号4面)

キャンプ・シュワブに進撃するデモ

 沖縄では、6月15日、6・15闘争実行委員会によって、キャンプ・シュワブに進撃するデモと、名護市内での集会が取り組まれた。

 正午を前に、大浦湾を一望するキャンプ・シュワブの第3ゲート前に、6・15闘争実行委員会の青ヘル部隊が登場する。強い海風に団体旗が翻る。竹竿には、元海兵隊員の米軍属による「女性殺害事件」の被害者を悼んで、弔旗が掲げられている。

 デモ出発に先立ち、まずは意思一致集会だ。「6・15闘争を闘うぞ」、「戦闘的デモをやりぬくぞ」、「米軍基地を解体するぞ」というシュプレヒコールには、全員の怒りと気迫が満ちている。6・15闘争実行委員会の仲間が、「沖縄の6・15闘争は、このデモから始まる。権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、断固やりぬこう」と闘争の開始を宣言する。

 続いて、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(沖縄青年実)があいさつに起つ。沖縄青年実は、「『女性殺害事件』が引き起こされたにもかかわらず、安倍政府は、あくまで新基地を建設すると明言している。この『事件』に対する沖縄労働者人民の回答は、新基地建設阻止、すべての米軍の撤退とすべての基地の撤去だ。新基地建設を絶対に許すな。キャンプ・シュワブを解体しよう。工事用ゲート、新ゲートに実力進撃し、われわれの怒りを徹底的に叩きつけよう」と熱く呼びかけた。

 さあ、デモ出発だ。青ヘルの部隊は、「米軍属による『女性殺害事件』弾劾」、「日米安保粉砕」と大書きされた横断幕を先頭に、「安保粉砕」、「新基地阻止」、「政府打倒」、「沖縄解放」の声高く、戦闘的デモにうって出る。弾薬庫に近接するキャンプ・シュワブ第2ゲート、闘争破壊のために機動隊車両が制圧する工事用ゲート、そして新ゲートにおいて、怒りのシュプレヒコールを叩きつける。とりわけ新ゲートでは、権力の弾圧策動をはねのけて、「『女性殺害事件』を弾劾するぞ」、「新基地建設を許さないぞ」、「米海兵隊は沖縄から出ていけ」、「すべての米軍は沖縄から出ていけ」と、徹底的な弾劾のシュプレヒコールを基地内に叩き込んでいく。「がんばれ、がんばれ」。ゲート前で連日にわたり闘いを継続する労働者・市民から熱い声援と拍手を浴びながら、青ヘル部隊は、デモを貫徹した。

名護市労働福祉センターで集会

 午後2時からは、名護市労働福祉センターに場所を移して、集会が開催された。6・15闘争実行委員会の呼びかけ団体である全国寄せ場交流会の仲間が司会を務める。

 集会の最初は、沖縄青年実からの連帯あいさつだ。沖縄青年実の仲間は、「本日、われわれは、新左翼潮流で唯一、辺野古現地においてヘルメットと竹竿で、実力闘争で闘うことを鮮明に突き出してデモを闘った。わが身を顧みず実力闘争で闘う姿勢、実力闘争の先頭に起つ気概、それこそが、青年・学生運動の生命線だ。『SEALDs・琉球』のように、これを否定し、学生に武装解除を要求し、安倍政府や議会に『沖縄の基地負担の軽減』を請願・嘆願する運動では、沖縄の現状は変わらない。世の中は変わらない。沖縄青年実は、青年・学生の荒々しい怒りと闘いを組織し、安保粉砕、沖縄解放に向けて、断固闘いぬく」とあいさつした。

 沖日労の仲間が、連帯メッセージを代読する。全体の熱い拍手がこれに応えた。さらに、革命軍から届けられたアピールが紹介されると、会場からは熱烈な拍手が沸き起こった。

 全国学生社会思想研究会連合の仲間が、集会の基調を提起する。2016年6・15闘争の位置と任務を熱く提起した。

 最後に、登壇した沖日労の労働者は、「われわれは、反戦と反失業の闘いを、組合活動の二本柱にすえて活動してきた。『女性殺害事件』に対して、『もう限界だ』という激しい怒りの声が、あちこちからあがっている。沖日労も、怒りに燃えて、5月20日―嘉手納、5月22日―キャンプ瑞慶覧、5月25日―嘉手納のゲート前で、追悼と抗議の闘いを連続的に取り組んできた。6月19日には『県民大会』も予定されている。このような事件をくり返さないためには、どうするのか。新基地を絶対に造らせないこと、そして、すべての基地の沖縄からの撤去をかちとることだ。沖日労は、新基地建設を阻止するために、毎週のように辺野古のゲート前に行って、座り込みに取り組んでいる。一緒に闘おう。基地も戦争も失業もない沖縄を目指して、ともにがんばろう」と、決意を表明した。

 集会は、最後まで怒りと闘志に溢れたものとなった。沖縄青ヘルは、6・15闘争の大成功を新たな力に、全国の仲間たちとともに、新基地建設阻止、自衛隊基地を含む全基地の撤去、安保粉砕に向けて闘いぬく決意を固めている。