解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

5・17「大成建設は辺野古への工事をやめろ! 抗議行動」が闘われる 〈東京〉 (1183号4面)

 5月17日午後5時半より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。全国各地でも、大成建設支社に対する抗議行動が続いている。

 大成建設本社の入る新宿センタービルには、常に警備員が配備されているが、今年4月から担当の警備会社が変更された。その警備員には、どうせ公安警察からもたらされたのであろうが、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の参加者の名前が伝わっているようである。この日も、警視庁私服刑事どもが、遠巻きに「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の行動を監視していた。それほど、大成建設への抗議行動が、圧力になっている証拠でもある。

 冒頭、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間が、大成建設に向けて抗議を叩きつける。「大成建設は、辺野古の新基地建設の主要な部分を請け負っている」「この間、沖縄の基地建設反対の世論を無視し、サンゴ礁を破壊する工事を強引に進めている」。続いて、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は、基地建設をやめろ」「大成建設は、軍事基地を作るな」「大成建設は、沖縄の声を聞け」。

 参加者からの、大成建設への抗議の発言が次々になされていく。辺野古実の仲間からは、「3月4日の『代執行訴訟』の『和解』後も、『臨時制限区域』に設置されていたフロートをなかなか撤去しなかった。沖縄からの再三の抗議を受け、最近、ようやく撤去をはじめたようだが、遅々として進んでいない。その撤去作業は、大成建設とその下請け企業がやっているのではないのか」「『仮設工事』の契約も、今年3月31日にも終了しているはずだ。それでも、大成建設は、その後も工事に関わっている。コンクリートの塊を海に沈め、サンゴ礁を破壊しているが、それも撤去しようとしない。直ちに撤去するのは当たり前だ」「5月15日には、大成建設が辺野古で契約している海上警備業務を請け負う警備会社・『マリンセキュリティー』に対して、超過勤務させた上に残業代を払っていないという、ブラックな実態が明らかになっている。こんなデタラメな工事自体を、直ちに白紙撤回すべきだ」「大成建設がこれ以上、新基地建設に関わるのは、やめた方がいい。安倍政権の『国策』にこれ以上関わって、『泥沼』にはまることはない」。その後も、参加者から、「下請けの建設労働者を戦争動員する工事から、ただちに撤退しろ」、「基地建設などの『国策』事業に大々的に参入して、巨万の利益を上げる大成建設は、『死の商人』だ」などと、次々に大成建設への怒りが叩きつけられた。また、大成建設抗議行動の最中に、通行人の一人が参加者に向かって、ズサンな工事の末に事故を引き起こしておいて、何ら責任をとろうとしない大成建設の体質への怒りを訴える場面もあった。労働者人民の間にも、大成建設への怒りが充満しているということだ。最後に、参加者全体で再度シュプレヒコールをあげた。

 その後、参加者たちは、新宿駅西口に移動し、「大成建設は、辺野古の工事を止めろ!」等と書かれたプラカードを掲げ、道行く人々に沖縄・名護新基地建設阻止を訴えて、参加者全体で、今後も大成建設に対する取り組みをやりぬくこと、首都・東京における沖縄現地の激闘と連帯する取り組みに起ち上がることを確認し、この日の取り組みを終了した。