4月5日、午前8時30分から、「刑事訴訟法」等改悪阻止―「廃案」をかちとるべく「新捜査手法反対連絡会議」主催で、国会前行動が闘われた。「刑事訴訟法」等改悪案は、今通常国会において参院での継続審議となっている。
参院議員会館前で、「警察のやりたい放題を許すな」と横断幕を掲げ、座り込み、ビラまき、マイクでの情宣を開始する。併せて、永田町駅前、国会議事堂前駅でのビラまきを行ない、道行く労働者・市民に「盗聴法」拡大反対、「売り渡し」を推奨する「司法取引」反対、「冤罪」拡大反対を訴え、拙速審議、強行採決を阻止し、参院での廃案をかちとろうと呼びかけた。
正午過ぎからは、昼集会を参院議員会館前で開催する。国会に向けて、シュプレヒコールをあげた後、最初に「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局から、提起がなされた。
「はじめに、この間の国会をめぐる情勢について報告したい。政府・法務省は、今国会で、『刑訴法』等の改悪を何としても強行したいという構えで臨んできている。3月中旬以降、与党から野党に対して、『刑訴法』等改悪案を先行審議したいという申し入れがあり、野党が拒否するという事態が続いている。昨年の通常国会でこの危険な法案が徹底的に審議をされ、最終的には民主・維新の『修正・妥協』によって衆院こそ通過したが、政府・法務省が、あるいは警察庁が狙っていた昨年通常国会での法案成立は阻止された。これに懲りた法務省・与党は、強硬派の理事を送り込み、他の法案なぞどうなってもいいから、この法案を最優先で審議―成立させる、こういう構えで臨んできている。昨年の通常国会の攻防、ご存知と思いますが、『刑訴法』一本すらあげられなかった。そのおかげで、今、衆院法務委員会では、多くの法案が滞留している。今国会、そういう法案を処理しなければならないわけだが、こういった法案全てを捨ててでも、『刑訴法』等改悪案を成立させるというのが与党の構えだ。逆に言うと今日現在でも、『刑訴法』等改悪案の審議に入れていない。今国会、6月1日が会期末、多少延長があったとしても、ほとんど時間はない。何としても、4月中に成立させたいというのが本音だと思う。そうした意味で、4月の7日、次の法務委員会から『刑訴法』等改悪案の審議をすることを与党は狙っている」「1週間前ほどに産経新聞が『共謀罪』法案について秋の臨時国会に上程することを法務省が決断をしたという煽り記事を出した。いずれにしろ、『盗聴法』を今国会で制定をしたならば、次は『共謀罪』である。これを見据えていることは明らかだ。そうした意味で、今国会での『刑訴法』等改悪をめぐる攻防は日本の治安法・治安体制にとって決定的な攻防になるだろうということで、私たちは全力を挙げたいと思う」「今、朝鮮半島をめぐって戦争挑発の危機が続いている。あるいは、伊勢志摩サミットをめぐって様々な弾圧が吹き荒れ始めている。私たちは、現在でも、これだけの弾圧体制、戦争挑発体制をしいられているわけだから、この治安攻防、現代版の治安維持法をめぐる攻防、これに敗れたときには日本における民衆運動、労働運動の規制がどうなるのかという問題にまで発展するだろうと考えている。そういった意味で、絶対に今国会での攻防を勝ち抜く、本気で勝ちに行くという決意を込めて私たちからの発言としたい」。
続いて、結集した仲間からの発言に移る。「救援連絡センター」「争議団連絡会議」「新捜査手法反対連絡会議」、本日の「成年後見制度利用促進法案」の傍聴にいってきた仲間から、それぞれ発言がなされた。
最後に、国会に向けてシュプレヒコールを叩きつけ、国会前行動を終えていった。
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