4月4日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの、対防衛省抗議行動が闘われた。数人の右翼ファシストどものか細いつぶやきなぞ、誰も意に介することなく、集会が開始される。
4月1日、海上抗議行動に参加していたメンバーのうち2人が、辺野古沖で米軍警備員に拘束された。2人は、弁護人と接見もできず、八時間、銃で武装する米軍側に拘束され続けたが、その後、米軍から身柄を譲り渡された海上保安庁によって「刑事特別法」で逮捕された。現地での、米軍と一体となった機動隊や海上保安庁の弾圧に怒る仲間たちが、沖縄との連帯の決意をこめ、シュプレヒコールをあげる。「海上行動メンバーの逮捕を許さないぞ」「ただちにフロートを撤去せよ」「辺野古新基地建設を阻止するぞ」「安倍首相は、直ちに断念しろ」。
集会参加者が、沖縄現地での取り組みの報告や、首都圏での闘いの紹介を次々に行なう。1月に与那国島、石垣島、宮古島を訪れ、また辺野古での座り込みに参加した元自衛官の小多氏は、在沖米軍基地の強化や、南西諸島での自衛隊配備が進行している現状をふまえ、「辺野古を足場に、与那国、石垣、宮古と連帯し、自衛隊を取り囲んでいく闘いを作りあげよう」と訴えた。また、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の島袋氏は、「辺野古現地では、やることは残されている。現地での闘いは続いている。どうやって辺野古を支えるのかが、私たちの役割である」とした。
沖縄現地からの発言として、まず辺野古現地で不当逮捕された2人の救援活動に当たっている、三宅俊司弁護士からの、携帯電話越しのあいさつを受ける。「4月2日、米軍の身柄拘束に対する抗議行動を闘ってきた。米海兵隊は、2人を8時間以上拘束し、接見禁止にし、外部との面会も妨害される、調べる方法もない、異常な事態が引き起こされた」「『臨時制限区域』は、直ちに撤去しなければならない。米軍の『治外法権』の扱いになっており、許してはならない」「海上保安庁の弾圧を許してはならない」。
午後7時すぎ、防衛省に対する「申し入れ行動」が行なわれた。今回は、市民団体の「ノーレイプ・ノーベース女たちの会」の仲間と、「中部地区労働者交流会」の仲間が、対応する防衛省職員に対して抗議に起つ。「ノーレイプ・ノーベース女たちの会」の仲間は、「3月13日、米兵が女性への暴力事件を引き起こした。事件が繰り返されるのは、日米地位協定に原因がある。米軍は、追及の度に『運用改善』で逃げている」と日米両政府への怒りを叩きつけた。
「申し入れ」終了後、今度は、「沖縄平和運動センター」議長の山城博治氏から、沖縄現地からの発言を受ける。「米軍による暴力的な弾圧に怒っている。私たちは、在沖米軍司令部への抗議行動を決定した。ゲート前での闘いをやりぬき、米軍を追いつめる」と、不当弾圧に対する反撃の闘いに起つことを表明した。山城氏の呼びかけに応え、闘う沖縄労働者人民は、4月6日に北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧ゲート前で、米軍への抗議集会を闘いぬいている。
「辺野古実」の仲間が、集約的な発言を行なう。「この間の闘いが、辺野古沖の埋立てを躊躇させ、米軍の基地機能をマヒさせている。沖縄の闘いが、安倍政権の思惑を阻止している」とし、首都・東京でのさらなる闘いの強化を訴えた。最後に、参加者全体で、再度、シュプレヒコールをあげ、辺野古で歌われる歌・「座り込め ここへ」を斉唱し、この日の取り組みは終了した。
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