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 3・22「刑事訴訟法」等改悪阻止!国会前行動が闘われる
(1177号1面)

 3月22日、午前8時30分から、今通常国会において参院での継続審議となっている「刑事訴訟法」等改悪案の阻止―「廃案」をかちとるべく、「新捜査手法反対連絡会議」主催で、国会前行動が闘われた。
 参院議員会館前で、「警察のやりたい放題を許すな」と横断幕を掲げ、座り込み、ビラまき、マイクでの情宣を開始する。道行く労働者・市民に「盗聴法」拡大反対、「売り渡し」を推奨する「司法取引」反対、「冤罪」拡大反対を呼びかけ、拙速審議、強行採決を阻止し、参院での廃案をかちとることを訴えた。
 正午過ぎからは、昼集会を参院議員会館前で開催する。

 集会の最初に、「破防法・組対法に反対する共同行動」の事務局から、現在の情勢の報告を受ける。
 「現在、与野党入り乱れる形で、今回の『刑訴法』等改悪案をどう扱うのか、という綱引きが、激しく行なわれている。3月29日には予算案が成立する。こういう状況の中で、それ以降を見据えた攻防が続いている。すでに自民党から、野党に対して、『刑訴法』等改悪案については、今国会で処理をしたい、なんとしてもあげたい。こういう申し入れがあり、野党が拒否をしている。こういう攻防が続いている。昨年の通常国会の中で、『刑訴法』等改悪案は、衆院を何とか通過させたものの、そのあおりを受けて、他の全ての法案が、衆院に滞留をしている。最も大きいのが、『債権法』―『民法改正』だが、これに手をつける余裕は、ない。様々な法案が滞留しているが、自民党は他の法案など、どうでもいい、『刑訴法』等改悪案をなんとしても今国会で、通すのだと断言をして、むしろ法務省が青ざめている、こういう状況にある。具体的に参院の攻防について、言えば、昨年来、ヘイト・スピーチをめぐる『人種差別撤廃法』案が先行的に審議をされてきている。この扱いをどうするのか、それと『刑訴法』等改悪案の順序をどうするのか、ということをめぐって綱引きがあるが、今日午後1時から、『人種差別撤廃法』案の参考人意見陳述が行なわれる予定になっている。この攻防しだいによって、『刑訴法』等改悪案がいつ審議入りするのかということが、ほぼ定まってくると判断している」「4月が大きな山場になる。5月は、連休とサミットの休戦、これがあるので、ほとんど5回ぐらいしか審議ができない状況にある。この中で、『人種差別撤廃法』案、あるいは『刑訴法』等改悪案、『外国人技能実習制度』に関わる法案などをどう通せるのか、私たちはどう阻止できるのかということが、大きく問われる」「先ほどの法制審議会の中で、『室内盗聴』これを提案して、それは通過はしなかったが、今回の『盗聴法』改悪の先には、『室内盗聴』が控えている。さらには、運動つぶしの『司法取引』、密告を奨励するこの制度は、日本の戦後の『刑事司法』そのものをも改悪しかねないと考えている」「『盗聴法』の先には、『秘密保護法』、『盗聴法』に続いて、『共謀罪』が控えている。この3点セットが揃えば、警察にとってはオールマイティになるだろうということで、絶対に阻止する闘いを展開したい」。

 続いて、発言に移る。「差別・排外主義反対連絡会議」、足立昌勝さん、争団連、救援連絡センターから、発言を受け、最後に、国会に向けてシュプレヒコールを叩きつけ、この日の国会前行動は、終了した。