3月13日、那覇市内のホテルで、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ所属の米海軍一等水兵が、観光客女性を自室に連れ込み暴行した事件に対して、沖縄労働者人民の激しい怒りが爆発した。
3月21日午後2時より、「沖縄平和運動センター」、「平和市民連絡会」、「ヘリ基地反対協議会」などで構成する「基地の県内移設に反対する県民会議」が主催して、「米海軍兵による性暴力を許さない緊急抗議集会」が、キャンプ・シュワブゲート前で開催された。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会(青年実)は、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)の労働者たちとともに、この集会に参加し、先頭で闘った。
当初、集会が緊急に計画されたこともあり、「1000人規模」の目標だったにもかかわらず、当日のゲート前は、約2500人の労働者・市民で埋め尽くされた。結集した沖縄労働者人民は、改めて新基地建設断固阻止の思いを共有するとともに、すべての在沖米軍基地の撤去を求める決議を、怒りを込めて日・米両帝国主義政府に突きつけた。
集会は、キャンプ・シュワブート前を実力占拠して開始された。その数と気迫に、沖縄「県」警機動隊も、警視庁機動隊も、まったく手出しができない。ゲート前には、青年実のコバルトブルーの旗が風になびき、結集した労働者人民の圧倒的な注目を浴びる。沖日労の赤旗も、鮮やかに翻る。
司会は、「沖縄平和運動センター」議長の山城博治氏が務めた。山城氏は、冒頭、「米軍当局のおぞましい姿が、今回の事件で改めて現れている。今日は、徹底的に糾弾していこう」と、初っ端から戦闘的な気勢を上げる。結集した沖縄労働者人民から拍手が巻き起こる。続けて、「米軍当局の責任を追及しよう。権力、機動隊の介入を許さず、集会をやりぬこう」と提起すると、再び大きな拍手と指笛が鳴り響く。
間髪を入れず、「基地・軍隊を許さない女たちの会」、「ヘリ基地反対協議会」などなどの闘う諸団体の代表や諸人士から、怒りの発言が続いた。「これまでに、どれほど多くの女性被害者がいるのか。被害者が沈黙を強いられるような状況は、もう許せない」。「政府からは、『遺憾』という言葉しか返ってこない。辞書には最高度の謝罪の言葉と載っているが、こんな言葉を何度くり返してきたのか」。「性暴力の温床である基地はどうしようもない。基地はもう要らない、私達は、もう我慢できない」。「被害女性が観光客であろうが、ウチナー女性であろうが、関係ない。私達は、軍隊の本質を見抜いて、すべての米軍基地をこの沖縄から撤去するまで闘う」。「『良き隣人』という言葉は、間違いだ。沖縄にあるすべての米軍基地は、撤去して欲しい」。「2度とこんな事件をくり返させないためにも、新基地を造らせてはならない」。どの発言にも、万雷の拍手と指笛が答えた。
続いて、集会決議案が提案される。それは、首相、米大統領、防衛相、沖縄担当相、駐日米国大使、沖縄防衛局長、在沖4軍調整官に対して、「1、被害女性に対する人権保護と謝罪。2、徹底した再発防止策を図り、リバティー制度を強化し、全県で宿泊を禁止すること。3、日米地位協定を直ちに改定すること。4、すべての米軍は、沖縄から撤退すること」を要求するものだ。2500人の圧倒的な拍手で、決議案は採択された。最後に、キャンプ・シュワブに向かって全体で拳を突き上げて「団結ガンバロー」を行ない、集会は締めくくられた。
沖縄労働者人民の米軍基地と日帝・安倍政府に対する怒りは、「巨大なマグマ」となって噴出しつつある。青年実と沖日労は、その怒りの最先頭に起ち闘う決意である。名護新基地建設を実力阻止し、すべての在沖の米軍基地、自衛隊基地を解体するため、日米安保を粉砕し、安倍政府を打倒し、沖縄人民解放を実現するため、沖縄―日本「本土」を貫く革命的共同で、ともに闘いぬこう。
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