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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・17「狭山事件の再審を求める東京集会」に決起
(1173号5面)

田町交通会館で狭山東京集会

 2月17日午後6時30分より、田町交通会館・ホールにおいて、狭山東京実行委員会主催による「狭山事件の再審を求める東京集会」が開催された。

 午後5時半過ぎ、反戦・全学連の部隊は、田町交通会館入口前に登場し青ヘルメット、青ゼッケンに身を固め、横断幕を掲げ情宣を開始する。夕方の田町界隈は仕事を終えた労働者たちが行きかう。われわれは、道行く労働者たちに「狭山差別裁判を糾弾しよう」「第3次再審闘争に勝利しよう」「無実の部落民=石川一雄氏と共に闘おう」と声をかけビラを手渡していく。そして午後6時を過ぎ、戦闘的部落大衆や闘う労働者たちが集会に続々と結集してくると、ビラまきにより力が入る。集会に参加する部落青年・大衆に「御苦労さまです」と声をかけビラを手渡すと、部落青年・大衆は次々と受け取り、会場に向かう。そして、石川氏は、入口に到着すると、われわれのビラを受けとり、にこやかな笑顔で会場へと向かっていく。われわれは、私服公安どもに一指も触れさせることなく、最後まで情宣を貫徹して、本集会へと合流していった。

 午後6時30分、司会より集会開始が宣言される。狭山東京実行委員会・佐藤議長からの主催者あいさつ、狭山東京実行委員会・桐田事務局長の基調提起がなされる。その中で、東京高検の「証拠リスト開示」の経過と、26回を数えた「3者協議」の現状が説明された。次に、狭山弁護団の指宿昭一弁護士から「最大の正念場 狭山第3次再審 現状と課題」と題する講演が行なわれる。まず、指宿弁護士自身が狭山現地調査担当として、狭山現地調査を積み重ねてきたことを踏まえ、石川氏の「確定判決を裏付ける」とされる数々の「証拠」について「全部潰さなければならない」とし、埼玉県警の「証拠」捏造の数々を改めて紹介する。次に、「3者協議」の現況について紹介する。「裁判長が交代するたびに、意図があるものと思い、緊張する」と吐露し、「3者協議」自身が正念場にあることを明らかにする。さらに、「部落差別を象徴する事件として『狭山事件』はある。『見えない手錠』は、石川氏だけでなく、部落大衆のみなさんにもかけられていると感じる」「『見えない手錠』を断ち切るための闘いを、みなさんと共に闘いぬいていきたい」「裁判官は、『世論』を気にしている。部落大衆を先頭とする大衆的な闘いと弁護士の取り組みが結合することではじめて、勝利の展望が切り拓ける」と闘う決意を明らかにした。

石川氏が再審開始に向けた決意

 講演終了後、司会が石川一雄氏の登場を告げる。会場から大声援と拍手が沸き起こる中、石川氏が壇上に起つ。石川氏は、自身が今日現在、片目が見えない状態にあることを明らかにする。昨年八月に白内障の手術をしたものの、術後の経過が思わしくないためである。しかしそれでも、石川氏は、闘志を奮い起たせ、参加者に向けて檄を飛ばし続ける。石川氏は、「人格を疎外されしも今年こそ 吾は司法で復権果たす」と、得意の短歌を披露し、闘う決意を表明する。そして、「なぜ私は『犯人』にされたのか、今でもやるせない思いだ」「権力犯罪を暴くためには、皆さんの協力なしにはできない。私が無罪になるまで、裁判所に声を届け続けてほしい」と、われわれに檄を飛ばす。石川氏の発言には、再審開始に向けた並々ならぬ決意が込められている。

 石川早智子氏のアピールが予定されていたが、「突発性難聴」発症のために欠席したことが報告される。その後、狭山東京実行委員会に結集する団体からのアピールが行なわれる。自治労東京、東京同宗連、西北地区を代表して市民団体の「23日の会」(部落解放同盟東京都連練馬支部が軸)から、狭山闘争の再審開始に向けた取り組みが紹介され、闘う決意が表明された。「狭山事件の再審開始を求める決議」と題する集会決議案が提案され、また集会スローガンが読み上げられ、それぞれ拍手で確認された後、参加者全体でシュプレヒコールをあげる。集会まとめとして、部落解放同盟東京都連・長谷川委員長からのあいさつがなされ「まだ実現できていないという石川氏の思いを受け止め、事実調べ、再審へと歩みだしたい。狭山闘争の前進につなげたい」とした。司会から集会参加者が278人であったことが報告され、最後に、狭山東京実行委員会・佐藤議長が閉会あいさつを簡単に述べ、「団結ガンバロー」で集会が締めくくられた。集会後、石川氏が集会参加者全員と精力的に握手をし、共に闘う決意を新たにした。

 2006年5月23日の第3次再審請求から、今年5月で11年目を迎える。まさに第3次再審闘争が正念場を迎えていることは明白だ。今年1月に77歳となり、健康の不安を抱えつつもなおも奮闘する石川氏の不屈の闘いに応えきっていかなければならない。石川氏の無実は明らかであり、裁かれるべきは司法―国家権力なのだ。検察に対する全証拠開示と裁判所に対する事実調べを迫り、階級的共同闘争と大衆的実力闘争・武装闘争の爆発を叩きつけていこう。第三次再審闘争の勝利から狭山闘争の勝利へと攻め上ろう。部落解放運動の革命的飛躍・前進をかちとろう。