解放トップ
トップに戻る
解放最新号
バックナンバー
論文
定期購読

東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

2・1沖縄・名護新基地建設阻止!対防衛省行動が闘われる 〈東京〉 (1171号6面)

 2月1日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの対防衛省抗議行動が闘われた。この日の月例抗議行動にも、100人を優に超える闘う仲間たちが結集した。この日も、集会開始前から、数人の右翼ファシストどもが防衛省前に居座っていたが、か細くつぶやくのみである。集会場の周辺に多数の私服刑事や制服警官が張りついていたが、警察権力と右翼どもの圧力なぞ問題にせず、集会が開始される。

 集会の冒頭に、司会より、1月24日投開票の沖縄・宜野湾市長選の結果について報告された。「勝利した自公推薦の現職候補も『普天間返還』のみを強調していた。『普天間を撤去しろ』とする『民意』の現れだ。『出口調査』では6割が辺野古基地建設に反対している。普天間基地撤去と辺野古新基地建設阻止を一つのものとして闘おう」。次に、結集する市民団体からの決意表明を受ける。辺野古現地に結集して闘いに加わった報告が次々になされる。現地では、座り込みを闘う仲間たちに対する機動隊の暴力がエスカレートし、座り込む仲間の中には、骨折などの負傷に遭ったり、女性がセクハラを受けるなどの被害が続出しているが、そんな中、新たな創意工夫をこらした闘いが展開されていることが紹介された。キャンプ・シュワブゲート前での座り込みの現場に、参加する仲間たちが各々ブロックを持ち込み、ゲート前に積み上げるというものだ。積みあがったブロックが大きな壁となって、米軍の車両や工事関係車両が出入りできなくなるのである。機動隊がブロックを除去するのに、1時間以上を要する。その後、隙を見て再びブロックを積み上げていくのである。

 そして、沖縄現地から、「沖縄・平和運動センター」議長の山城博治氏より、携帯電話越しの発言を受ける。「沖縄は寒く、みぞれが降った。しかし、辺野古現地の志気は、雨風にも負けない」「キャンプ・シュワブゲート前に積み上げたブロックは、1400個。恐れをなした機動隊は、ブロックを持ち去っている。私たちの闘いが、機動隊を追い詰めている」「力強く闘いを進め、政府の鼻っ柱をへし折ろう。力を合わせて頑張ろう」「東京での行動に感謝している。元気に活動されることを願う」。

 集会での発言が続く。「ストップ辺野古キャンペーン」の仲間から、「大成建設は、埋め立て工事関係の3件を受注しており、他社を圧倒している」「大成建設140年の歴史を見ると、軍事基地建設などでずっと戦争に加担し、戦争で大きくなったことがわかる。原発建設にも早くから関わっている」「東京でできる闘いとして、大成建設への抗議を続ける」。環境団体からは、福岡高裁那覇支部で審議中の代執行訴訟について「沖縄への基地集中と大浦湾保護の2点が焦点となっている。政府は、『外交・防衛に知事の権限なし』と強弁して乗り切ろうとしている」「東村・高江のヘリパッド建設が進められている。沖縄防衛局は北部訓練場、ヘリパッドの固定化を進めようとしている。高江現地では、4月にも、集会を計画している。基地を作らせない闘いをやりぬこう」。

 午後7時すぎ、防衛省に対する「申し入れ行動」が行なわれた。今回は、市民団体の「沖縄文化講座」の仲間が、対応する職員に対して抗議文を読み上げた。その後、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」より集約的な発言がなされる。「代執行訴訟が2月29日の公判で結審になることをも踏まえ、沖縄現地と結びついた首都圏での闘いを強化する」ことが提起された。さらに、「防衛省が自衛隊沖縄基地のさらなる強化に出ており、1月31日、航空自衛隊は新たに第9航空団を編成し、40機の二個飛行隊と約1500人体制になっている。『戦争法』廃止、辺野古基地建設阻止、自衛隊強化阻止を一体のものとして闘う」とした。

 最後に、参加者全体で辺野古で歌われる歌・「沖縄 今こそ起ちあがろう」が歌われ、この日の取り組みは終了した。