1月24日午後2時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」主催による「辺野古の海を埋め立てるな! 緊急デモ」が、新宿の繁華街を席捲する闘いとして闘いぬかれた。
午後2時、歩行者天国でごった返す新宿駅東口のアルタ前に、650人が結集する。各団体が、思い思いの横断幕やのぼり旗を広げていく。東京・山谷日雇労働組合と明大社会思想研究会も、旗を掲げ、ゼッケンを装着して、集会に合流した。デモ出発前の小集会では、結集する各団体が、歌を歌ったり、闘う決意を表明したりしながら、闘志をみなぎらせていく。「辺野古実」の仲間は、「安倍政権の度重なる暴挙に、沖縄の人々は怒りの声をあげている。沖縄で起きている事態は、沖縄だけの問題ではない。そのことを、東京に住む人々に訴えるために、今日、こうして集まった」「今日は、宜野湾市長選の投票日でもあり、安倍政権が支持する現市長が再選を狙っている」「私たちの声が沖縄に届くように、デモを最後までがんばろう」。「ストップ!
辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間は、「大成建設は、歴史的に戦争に関わる基地ばかりを作っている。私たちは、大成建設に対して『戦争に加担するな!』と繰り返し訴えてきた。今日のデモでも大成建設前を通過するので、大成建設に怒りを叩きつけよう!」と訴えた。集会場の回りには警視庁私服刑事が多数張り付いているが、圧倒的なデモ参加者の迫力におされ、手出しすらできない。
新宿アルタ前に集まったデモ参加者たちは、午後3時に靖国通りのデモ出発地点に再結集し、新宿一周デモに打って出る。650人のデモは、新宿を行きかう多くの人々の注目を集めていった。特に、東京・山日労の旗は、多くの人々の目にとまる。新宿デモは、大ガードを通過し、大成建設の入る新宿センタービルにさしかかる。デモ参加者は、大成建設にむかって、怒りのシュプレヒコールを叩きつけていく。「大成建設は、辺野古に基地をつくるな」「辺野古の海を埋め立てるな」「沖縄の環境を守れ」「大成建設は、辺野古から手を引け」「コンクリートブロックを引き上げろ」。ビルの中から、大成建設の関係者が恐る恐るデモを注目するのが分かる。それだけ、デモの圧力が大成建設を圧倒しているということだ。
その後、新宿デモは、新宿駅南口を通過し、新宿3丁目界隈、伊勢丹前に至る。行く先々で、デモは、注目を集めた。最後に、デモは、出発地である靖国通りに戻る。こうして、新宿一周デモは貫徹された。 |