1月19日午後5時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。この日の取り組みは、東京に加え、大阪でも行なわれた。また、全国各地で、大成建設支社に対する抗議行動が続いている。
大成建設は、安倍政府との結びつきを強め、数々の「国策事業」に手を染めている。1月29日、「新国立競技場」の新たな建設計画で、事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、大成建設などの共同企業体(JV)と設計業務に関する契約を約24億9000万円で結んだ。今後は、設計と並行し、約1490億円と提示された総工費の交渉や「建築確認申請」などの手続きを進めるとされる。そんな大成建設が、安倍政府のバックアップの下で沖縄・名護新基地建設にのめりこもうとしている。
大成建設は、沖縄・名護新基地建設の仮設工事、「中仕切り護岸」工事、「汚濁防止膜設置」工事の3件を受注し、金額では他社を圧倒している。また着手していない本体工事にも、既に41億円が支払われている。まさに巨額の公共事業受注企業である。そして、「汚濁防止膜設置」工事のために、新たなコンクリートブロックの投下を画策している。大成建設は、2015年2月にも大型のコンクリートブロックを投下し、サンゴを破壊していることが暴露されたばかりだ。闘う沖縄労働者人民を先頭とする全労働者人民のの再三の抗議にもかかわらず、大成建設は居直りを決め込むばかりか、再びサンゴ破壊の暴挙に手を染めようとしているのだ。最大57トンのブロック108個を含め、合計236個ものブロック投下を予定している。こんな大成建設の暴挙を断じて許すことはできない。
午後5時、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の呼びかけに応え大成建設本社のある新宿センタービル前に仲間たちが結集する。仲間たちは、横断幕を広げ、抗議行動を開始する。今年4月以降、一切の申し入れに応じなくなった大成建設に対し、まず参加者全体でシュプレヒコールをあげる。「大成建設は、辺野古の工事をやめろ」「大成建設は、サンゴの海を壊すな」「大成建設は、沖縄の声を聞け」。
「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の仲間より、前回、ビル管理会社の職員に手渡された「要請書」について、結局「受け取り拒否」扱いとなったことが報告される。「辺野古実」の仲間は、沖縄防衛局による本体工事の動向、代執行に踏み込む安倍政府の数々の暴挙を暴露するとともに、辺野古現地では闘う沖縄労働者人民が、沖縄に派遣された警視庁機動隊の暴力、海上保安庁による海上行動への妨害にも抗して、粘り強く現地実力闘争を闘いぬいていることを明らかにした。
その後、大成建設抗議行動に初参加の労働組合二団体からの発言がなされる。そして、5時半となったところで、再度シュプレヒコールをあげた後、参加者全体が新宿駅西口に移動し、「大成建設は、辺野古の工事を止めろ!」等と書かれたプラカードを掲げ、道行く人々に沖縄・名護新基地建設阻止を訴えていった。最後に、参加者全体で、今後も大成建設に対する取り組みをやりぬくこと、首都・東京において、沖縄現地の激闘と連帯する取り組みに起ち上がることを確認し、この日の取り組みを終了した。
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