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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

12・2在沖米海兵隊による矢臼別移転演習粉砕を闘う
〈北海道・旭川〉 (1166号25面)

反戦・全学連、旭川駅前で決起

 反戦・全学連は、12月2日、北海道・旭川市で情宣闘争を闘った。

 在沖米海兵隊の移転演習が、11月25日から、道東の矢臼別演習場で開始された。反戦・全学連は、「演習粉砕!」を掲げて反戦の闘いに起ちあがったのだ。

 午前11時、部隊は、青ヘルメットとゼッケンで身を固め、横断幕を掲げてJR旭川駅前に登場する。「米海兵隊の移転演習を許さないぞ!」「矢臼別での実弾砲撃演習を阻止するぞ!」とシュプレヒコールをあげ、ただちに駅前の買物通り公園を行き交う労働者人民に闘いへの決起を呼びかけるアジテーションを開始する。ビラと署名版を手にした同志たちは、「実弾砲撃移転演習を粉砕しよう!」「沖縄労働者人民と連帯して名護新基地建設を阻止しよう!」「『安保法制関連法』粉砕!」「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」と訴えながらビラをまき、安倍極右政府に突きつける署名を呼びかけた。9月の「安保法制関連法」強行採決に対する怒り、沖縄・名護新基地建設攻撃に対する怒りは、北海道でも充満している。また、安倍極右政府が、2016年5月に、札幌の真駒内駐屯地から南スーダンに出兵させる陸自施設部隊に「安保法制関連法」にもとづく「駆け付け警護」を新たに命令しようとしていることは知れ渡っている。北海道を労働者人民虐殺訓練の場にし、北海道から世界中の労働者人民の虐殺に出兵させようとする攻撃への怒りは高まっている。気温が0度近くに下がり、歩道は圧雪状態となっているが、買物通り公園を行き交う人々は、手袋を外して次々と「ガンバレ」「アンタ達の言う通りだ」の声と共に署名に応じていく。2時間半にわたる情宣闘争では、高校生や大学生、公務員労働者、主婦などさまざまな階層の労働者人民が署名やカンパをしていった。用意したビラと機関紙「解放」は、次々と労働者人民の手に渡された。

 この日の闘いも含め、旭川情宣行動を継続して闘いぬいている成果をテコに、北海道における革命的反戦闘争の組織化をなんとしても実現していかなければならない。

名護新基地建設阻止闘争と結合し、移転演習阻止―矢臼別演習場解体へ

 矢臼別での在沖米海兵隊による実弾砲撃移転演習は、11月25日から12月6日まで強行された。今回の移転演習は、昨年8月に続き、四年連続15回目となる。演習する米兵は、一個砲兵大隊(430人)、車両約100両、大砲12門と最大級の規模であり、在沖米海兵隊は、実弾砲撃―「本土」移転演習における白リン弾の使用を公言している。白リン弾は、火災事故を引き起こす元凶であり、演習に使用することで環境汚染が進むことも指摘されている。また、これまでの演習では、2013年6月、榴弾砲が演習場外に着弾する重大事故が起きている。そのため、北海道防衛局は、道や地元4町との会合で「事故対応策」を示したが、その内容は、「米側の運用に支障のない範囲で調整に努力する」というもので、あくまで演習優先であることを露呈した。このため、米軍、北海道防衛局への怒りを、近隣住民、労働者人民に、ますます深めさせる結果となった。今回、在沖米軍は、11月27日に近隣住民らを対象にした形ばかりの「一部公開」を行なってみせた。しかし、「悪天候」を口実に「公開中」には演習を行なわず、「一部公開」の終了後にさっさと演習を再開するというシロモノであり、いかにもアリバイ的であった。実弾砲撃移転演習は、近隣住民、労働者人民の生活を破壊し、生命を脅かすことを前提に強行されているのだ。

 「沖縄の負担軽減」を口実に実弾砲撃―「本土」移転演習が行なわれている。しかし、沖縄の現状を見ても、キャンプ・ハンセンでは実弾砲撃演習以外の演習が頻繁に行なわれ、その結果、山火事が頻発するなど沖縄労働者人民の生活が脅かされている。「負担軽減」なぞやる気もなく、演習強化―基地強化をごまかすための方便でしかないのだ。そして、沖縄では、名護新基地建設が急ピッチで進められている。「戦争のための基地は、沖縄にも、どこにもいらない」。この闘いこそが労働者人民の闘いの方針だ。矢臼別での演習の固定化と恒常化につながる在沖米海兵隊の矢臼別移転演習を阻止せよ!陸上自衛隊・矢臼別演習場を解体せよ!北海道に巣食う反革命革マルのエセ「反戦闘争」を粉砕し、革命的反戦闘争の火柱を断固として打ち立てていかねばならない。