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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

全国寄せ場を貫き2015-2016年越年・越冬闘争を闘いぬこう (1163号7面)

 2015年年末から2016年初頭にかけて、全国寄せ場で越年・越冬闘争が闘いぬかれる。「黙って野垂れ死ぬな!」「生きてやりかえせ!」を合言葉にして闘われる越年・越冬闘争は、「なかまの命は俺たちの団結の力で守りぬく」「俺たちにアブレ―野垂れ死にを強制する奴らにやりかえす闘いと団結を作り上げる」という決意のもとに闘われる、寄せ場・日雇い労働者の闘いと団結の真髄ともいうべきものだ。

 安倍極右政府が、「安保法制関連法」=「戦争法」の制定を強行し、日本労働運動を戦争翼賛の「産業報国会」型労働運動へと総転落させる攻撃が激化している。「連合」は、「戦争法」賛成派として〝永遠の資本主義〟のために、「産業報国会」の下士官としての延命を図り、全労連は、日共の「国民連合政府」の提唱に追随し、階級的労働運動への敵意を露わにし、小ブルによる労働者人民の物理力化にひた走っている。労働者階級を資本の永遠の奴隷として固定化しようとする、このような勢力を突破することが日本労働運動の焦眉の課題となっている。日本労働運動の階級的原則を堅持し、革命的飛躍を実現するためには、アブレ―野垂れ死にの淵から資本とブルジョア社会への非妥協の怒りをもって決起する全国寄せ場労働者が闘う越年・越冬闘争は決定的に重要だ。

 この闘いを、闘う全産別労働者の結集と「正規」―「非正規」を貫く労働者の結集、支援者各層の結集のもと、圧倒的な勝利としてかちとり、2016年革命的労働運動の前進に向けた号砲としよう。

 長年、全国寄せ場を襲ってきたアブレ―野垂れ死に攻撃は、2015年、大阪市長・橋下による「西成特区構想」をもっての寄せ場・釜ヶ崎そのものの解体攻撃へとエスカレートしている。同様に、東京・山谷でも「城北労働・福祉センター」(センター)の予算が3割も削減され、センターの「利用者カード」の発行枚数がこの四年間で1383枚から361枚へと1000枚以上減らされ、「オリンピック開催を見据えた山谷の再開発」が取り沙汰されている。これらの攻撃に対して、釜ヶ崎、山谷では労働者の怒りを組織して反撃の闘いを貫徹している。一方、山谷、釜ヶ崎で暴動対策として行なわれてきた公的就労事業が行なわれていない福岡・築港や沖縄・首里では、「アベノミクス」の成果を押し出して「雇用情勢が好転している」なぞという理由をもって、「働いて生きていきたい」という日雇い・野宿労働者の公的就労事業を要求する声を無視し、敵対を繰り返している。 このような資本と行政による寄せ場解体攻撃、「仕事よこせ」の闘いへの敵対を許さず、全国寄せ場労働者は、安倍極右政府の戦時国家体制形成攻撃を粉砕する闘いの最先頭に起ってきた。東京・山谷の寄せ場・日雇い労働者の部隊は、「労働者派遣法」改悪阻止の国会前行動を「連合」、全労連のアリバイ登場や逃亡を超えて闘いぬいた。「安保法制関連法」の採決強行阻止の闘争には、全国寄せ場の寄せ場・日雇い労働者が、「反革命翼賛国会粉砕」の旗幟を鮮明にして結集し、国会前攻防を闘いぬいた。また、名護新基地建設攻撃に対決する沖縄・首里の寄せ場・日雇い労働者は、辺野古での現地攻防に連続的に決起している。原発の新(増)設・再稼働攻撃に対しては、青森県大間原発建設阻止闘争、鹿児島県川内原発再稼働阻止闘争を東京・山谷、福岡・築港の寄せ場・日雇い労働者が連続的に闘いぬいた。「安保法制関連法」制定攻撃のもとでの自衛隊の実戦軍化に向けた「国連平和維持活動」(PKO)派兵阻止闘争、「海賊対処」と称した自衛隊派兵阻止闘争、朝鮮反革命戦争突入を見据えた在沖米海兵隊の実弾砲撃―「本土」移転演習阻止闘争に、寄せ場・日雇い労働者は連続して決起した。「反戦・反失業」を基調とした全国寄せ場の闘いが、日帝の戦時国家体制形成攻撃、「産業報国会」型労働運動による日本労働運動の制圧攻撃と真正面から対決してきたのだ。

 2016年、「株高」の演出も破綻し、「アベノミクス」の化けの皮が「実質賃金の低下=個人消費の減少」として剥がれるなか、安倍極右政府に残された道は、本格的戦争への突撃と「残業代ゼロ化」「解雇自由化」「九割非正規化」をもって日本労働運動を戦争協力の労働運動へと転落させる攻撃だ。これを打ち破る拠点として全国寄せ場を打ち固めよう。全国寄せ場の越年・越冬闘争に総力で集中しよう。



▶東京・山谷

玉姫公園内
(炊き出し、衣料配布、夜間人民パトロール等)
2015年12月28日(月)~2016年1月4日(月)朝
東京・山谷日雇労働組合
TEL/FAX:03-3876-8040



▶大阪・釜ヶ崎

(夜間人民パトロール:カイロ・おにぎり・衣料など配布)
2015年12月29日(火)~2016年1月3日(日)
反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会
TEL/FAX:06-6633-0152



▶福岡・築港

須崎公園内
(炊き出し、衣料配布、医療相談等)
2015年12月31日(木)~2016年1月2日(土)
福岡・築港日雇労働組合
TEL/FAX:092-263-8632



▶沖縄・首里

(昼・与儀公園、夜・平和通りで炊き出し)
2015年12月31日(木)~2016年1月2日(土)
沖縄・首里日雇労働組合
TEL/FAX:098-884-2352