10・19 労働者・学生の大結集で、集会と天神デモをやりぬく 〈福岡〉
10・21闘争実行委員会主催の10・19福岡集会は、市内博多区の須崎公園・野外音楽堂を会場にして、労働者・学生の大結集で闘われた。
集合時刻の正午を前に、すでに多くの参加者たちが集まっている。音楽堂のステージには横断幕と旗が林立し、座席は青ヘルメットで埋まり、会場には熱気があふれ返る。
司会を務める10・21闘争実行委員会の仲間が登壇して、一帯に響くシュプレヒコールで集会が開始される。
最初に、集会に寄せられた闘う諸人士・団体からの連帯メッセージが司会により代読される。参加者は、すべてのメッセージに熱心に聞き入り、全国の様々な闘いと連帯・結合して闘う決意を強めていく。
続いて、連帯あいさつだ。
全学連は、「『安保法制関連法』の強行成立を阻止しようと、多くの人々が怒りに燃えて集会やデモに参加した。とりわけ注目すべきは、全国各地で、学生が中心となったデモが取り組まれたことだ。このような学生決起を、われわれ全学連こそが、しっかりと組織していかなければならない。このまま体制内的な運動に落とし込められてしまうのを、決して許してはならない」「全学連は、『労働者の解放、全人民解放』をかけた闘いへの決起を、学生の中に呼び起こすべく奮闘する」と発言した。
反戦青年委員会は、「強調したいのは、政府打倒・国家権力解体の闘いを本気でやりぬくには、実力・武装の闘いが必須だということ。そして、それは、歴史的に実践されてきたし、今も世界各国で、労働者・学生があらゆる機会をとらえて、権力と対峙し実力決起しているということだ。『ゲバ棒もヘルメットもいらない』ということを、新しい運動スタイルであるかのように持てはやす者がいるが、それは決戦に責任を持たない者の言だ。われわれは、支配階級の抑圧・支配に抗して闘う全世界の労働者人民との連帯を築き、日帝足下における革命的反戦闘争の爆発を、何としても実現していく」とあいさつした。
連帯あいさつの最後は、元原発労働者・原発労働裁判原告の梅田隆亮氏だ。梅田氏は、「原発は、動かすのも、廃炉にするのも、誰かが作業に携わらざるをえない。もし皆さんの中で、原発作業に行かれる方がいるとしても、その作業の恐ろしさをよく分かって、行っていただきたい。私の原発労働裁判も、来年の1月8日の裁判でいよいよ結審を迎える。安全教育がなされず、放射線被曝の危険性を知らされずに働き、亡くなった同志たちの無念を晴らすためにも、これから先の人たちのためにも、最後まで闘う」と訴えた。
3つの熱い連帯あいさつに、盛大な拍手が沸き起こる。
次は、基調報告だ。
基調報告に続いて、集会の最後は、決意表明だ。
福岡・築港日雇労働組合の仲間は、「おれたち福日労は、川内原発1、2号機の再稼働を阻止すべく、連続して現地闘争をやりぬいた。戦争法案に対しても、全国の仲間とともに国会に結集し、『強行成立阻止』『翼賛国会粉砕』を掲げ闘いぬいた。戦争と失業、そして被曝労働をおれたちに押しつけ、核武装へと突き進む安倍政府を絶対に許すことはできない。戦争も失業もない世の中を作るために、結集したすべての仲間とともに闘いぬく」と力強く決意を述べた。
集会を終えた実行委員会の青ヘル部隊は、断固たるデモに撃って出る。福岡一の繁華街・天神のど真ん中に、「中東反革命戦争粉砕」、「朝鮮反革命戦争粉砕」、「原発再稼働阻止」、「名護新基地建設阻止」、「反革命国会粉砕」、「安倍政府打倒」というシュプレヒコールが響き渡る。デモ隊列は、権力の弾圧、右翼ファシストの敵対を許さず、沿道の労働者・市民の熱い注目を浴びながら、天神中央公園までの戦闘的デモを貫徹し、闘いを終えていった。
10・21 辺野古現地デモと集会を闘いぬく 〈沖縄〉
10月21日、10・21闘争実行委員会に結集する沖縄の闘う仲間たちは、沖縄・首里日雇労働組合(沖日労)を先頭に、反帝―国際連帯全国統一行動に決起した。
名護新基地建設のためのボーリング調査再開―本体工事着工が迫るなか、デモで進撃すべきは、キャンプ・シュワブ以外にない。正午、仲間たちが、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ第二ゲート前に部隊登場する。青ヘルメットにゼッケンを身につけ、竹竿を持ったわが沖縄の青ヘル部隊の登場に、ゲート前の基地警備兵が大きく動揺する。沖縄「県」警・名護署の機動隊が、あわてふためいて装甲車の中から飛び出して来る。乱闘服にヘルメットと防弾チョッキを身にまとい、盾を構えながら、わが隊列を弾圧しようと、ゲートを基地警備兵とともに完全に封鎖する。
デモ出発に先立って、10・21闘争実行委員会の仲間が、部隊に断固たる呼びかけを発する。「名護新基地建設実力阻止をかけて闘おう。権力の弾圧をはね返し、キャンプ・シュワブ前の実力デモを全力でやりぬこう」。これを受けて部隊は、まずは、第二ゲート内に怒りのシュプレヒコールを叩きつける。「名護新基地建設を阻止するぞ!」、「実力闘争で阻止するぞ!」、「武装闘争で闘うぞ!」、「10・21闘争を闘うぞ」。
怒りを雨霰と叩きつけ、警備兵と機動隊を押しまくり、キャンプ・シュワブの金網沿いの国道329号をデモで進撃する。「安保粉砕」、「基地解体」、「沖縄解放」というコールを基地内に響かせながら、デモ隊は「名護新基地建設実力阻止!」を掲げた横断幕を先頭に進撃する。旗竿を構えながら意気高く進撃していく。
部隊が第一ゲート前にさしかかる。建設用大型機材や建設用資材を満載したトラックが出入りするためのこのゲートには、金属製の巨大なバリケードが築かれ、ネットで偽装されている。その前を機動隊のバスが二台横づけされ、封鎖されている。さらに、機動隊員がその前を横一線に並び、防備を固める。これに向かって竹竿の部隊が、シュプレヒコールを叩き突ける。「新基地建設を阻止するぞ」、「本体工事着工を阻止するぞ」、「キャンプ・シュワブ解体」、「権力の弾圧を突破して闘うぞ」。わが青ヘル部隊に、機動隊は、完全に圧倒されている。
続いて、隊列は、新ゲート前に進み、そこに布陣する。昨年から今年にかけて、「警特法」違反や「公防」をデッチ上げて、闘う沖縄労働者人民を何度も弾圧している場所だ。新ゲート前で抗議デモを行なっていた労働者・市民から、拍手と太鼓で出迎えられる。大きな共感が寄せられる。部隊は、そこで、再度シュプレヒコールを開始する。わが隊列のシュプレヒコールに、再び拍手と太鼓の音が鳴り響く。「がんばりましょう」という声も寄せられる。沖縄でいま求められているのが実力・武装の闘いであることを確信する。
存分にシュプレヒコールを叩きつけた隊列は、さらに進撃を続ける。その間も、フェンス沿いの歩道から、テントの中から、闘う労働者・市民の声援を受け続けた。
やがて部隊は、辺野古の集落の入口にあたる辺野古交差点を左折して、解散地点に到着する。整列した部隊は、天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会の仲間から、連帯発言を受ける。機動隊は、まだ弾圧の機会をうかがうが、その企てを完全に封殺して、発言を受けていく。「キャンプ・シュワブ前の実力デモを断固貫徹した意義を、ともに確認しよう」、「われわれ青ヘル部隊こそが、新基地建設阻止の闘いの最前線に起とう」、「実力・武装の闘いこそが勝利のカギだ。決戦をともに闘いぬこう」という力のこもった発言を、熱烈な拍手で確認していった。
デモを終了した部隊は、直ちに名護市内の名護労働福祉会館に移動する。闘争の締めくくりとして、午後二時から、10・21沖縄集会が開催される。
シュプレヒコールで集会が開始される。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会からの連帯あいさつ、連帯メッセージの代読に続いて、10・21闘争実行委員会の仲間から、集会の基調が提起される。最後は、沖日労の決意表明だ。発言を盛大な拍手で確認し、最後に全体で圧倒的なシュプレヒコールを行なって、この日の闘いを終えた。
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