10・18 首都・東京で反帝−国際連帯全国統一行動の爆発かちとる 〈東京〉
連帯アピール、連帯あいさつ
10月18日、正午より宮下公園で、首都・東京における反帝―国際連帯全国統一行動が闘いぬかれた。宮下公園に結集した仲間たちは、ヘルメットとゼッケンを装着して態勢を整え、戦闘的な集会をかちとった。
「『有事法制』に反対する宮城県実行委員会」の仲間が司会にたち、集会開始を宣言する。「中東反革命戦争を粉砕するぞ」「朝鮮反革命戦争を粉砕するぞ」「原発再稼働を阻止するぞ」「沖縄・名護新基地建設を阻止するぞ」「反革命翼賛国会を粉砕するぞ」「戦争遂行の安倍極右政府を打倒するぞ」とシュプレヒコールが響き渡る。
そして、全国で闘う諸人士・団体が10・21闘争に寄せた熱烈な連帯メッセージ(別掲)を司会の仲間が代読する。日本キリスト教改革派亘理教会牧師 林茂雄氏、闘う部落民 野田和美氏、在日朝鮮人活動家、元原発労働者・原発労働裁判原告 梅田隆亮氏、沖縄反戦労働者、沖縄・首里日雇労働組合の連帯アピールが読み上げられると、集会参加者全員が拍手で応える。
次に、結集している団体からの連帯あいさつだ。
全国反戦は、「安倍政府の戦争政策に対し、革命的反戦闘争で闘おう」「米帝のような、貧困層を狙い撃ちした『志願制』=『経済的徴兵制』を導入し、戦争動員を強制しようとする攻撃を許すな」。全学連は、「安倍政府は、学生に、資本への従属、軍事貢献を担わせようとしている。学生一人ひとりの生き方が問われている」「日帝足下、学生の責務にかけ、安倍政府打倒・日帝国家権力解体へ進撃するために、学生独自の突撃力、戦闘性を発揮し、闘う時。学生を一人残らず組織し闘いぬく」。
この後、東部朝鮮史研究会からの決意表明を受ける。「今日、これから差別主義・排外主義を許さないデモに参加する」「『在特会』が在日居住地域に『日の丸』掲げて登場している。『ヘイト・スピーチ』に対する闘いをやりぬく」「朝鮮反革命戦争に突撃する安倍政府打倒を闘う」「朴槿恵政権打倒に決起する韓国労働者人民と連帯し闘う」。
全国学生社会思想研究会連合が基調を提起
全国学生社会思想研究会連合の仲間が反帝―国際連帯全国統一行動の基調を提起する。
「ベトナム反戦闘争のただなか、1966年10月21日に全国政治ストライキが爆発して以降、『国際反戦デー』として、10・21闘争が継承されてきた。この歴史的地平を拡大し、内戦勢力の総決起をもって、10・21闘争の大爆発を実現しよう」「課題の第1は、中東反革命戦争を粉砕することだ。米帝―帝国主義の真の狙いは、『イスラム国』を抑えこむこと以上に、シリア・アサド政権を打倒し、クルド労働者党(PKK)をはじめとする反体制勢力を壊滅することにある。この戦争に、何の『大義』もありはしない」「米帝―帝国主義による中東反革命戦争の拡大・激化を粉砕しよう。日帝の中東反革命支配への参画拡大を阻止しなければならない」。「課題の第2は、朝鮮反革命戦争粉砕の闘いに決起していくことだ。日・米・韓は、臨戦態勢を強化し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への戦争挑発をエスカレートさせている」「朝鮮反革命戦争との対決は、日帝足下労働者人民の無条件の責務だ。反日米帝、朴槿恵政権打倒、南北朝鮮の革命的統一をかけた韓国労働者人民の死闘決起に連帯し、革命的反戦闘争の爆発をかちとろう」「課題の第3は、名護新基地建設阻止決戦の爆発を実現することだ。現地実力闘争の爆発を軸とした実力・武装の闘いこそ、勝利のカギだ。本体工事阻止の現地決戦に決起しよう」「課題の第4は、安倍極右政府打倒・日帝国家権力解体の闘いの巨大なうねりを創出することだ。9月19日の「安保法制関連法」成立の暴挙に対して、労働者人民の広範な怒りが爆発し、『60年安保闘争以来』と言われるほどの膨大な労働者人民・学生が国会を包囲する大規模な闘いが取り組まれた。しかしながら、その内容は、60年安保闘争を、量的にはもとより、質的にも超えるものではなかった。この状況を階級的・革命的に突破する闘いの爆発を、われわれが先頭を切って闘いぬかなければならない」「原発再稼働の攻撃も加速している。安倍政府は、九州電力・川内原発(鹿児島)を皮切りに、次々に原発再稼働に突進している。さらに大間原発(青森県)の建設や六ヶ所・再処理工場(青森県)の建設が強行されている。現地実力闘争の爆発が求められている」「今が歴史の分かれ目だ。反革命弾圧を打ち砕き、内戦勢力の総決起で、改憲と核武装、本格的戦争とファシズムに突進する安倍政府を打倒しよう」。
10・21闘争の基調が読み上げられると、仲間たちの拍手とかけ声によって闘いの基調が確認された。
各団体が決意を打ち固め、首都を席捲するデモを貫徹
最後に、実行委員会に結集する仲間からの決意表明だ。
まず、東京・山谷日雇労働組合の仲間が、「安倍政府の戦争政策を、労働者が先頭に起って止めよう」「『一億総活躍社会』なぞと言って、労働者を今以上にこき使い、使い捨てにしようとしている」「戦争に協力する労働の強制を許してはならない」「われわれは、戦争法粉砕の対国会闘争を闘い、同時に東富士現地闘争を闘いぬいてきた。本日の闘いを、戦争法粉砕と自衛隊の実戦軍化を粉砕する闘いとしてやりぬく」。
つぎに、部落解放運動を闘う仲間が、「10・31寺尾反革命差別判決四一ヵ年を糾弾する闘いとして、10・30狭山中央闘争を闘おう。差別裁判を維持する司法―国家権力を許さず、第3次再審闘争の勝利をかちとろう。東京高裁・東京高検を徹底糾弾しよう」「吹き荒れる差別主義・排外主義と対決し闘おう」。
「刑法改悪阻止関東活動者会議」は、「『安保法制関連法』成立は、時代の転換を画する一大攻撃だ。戦争のできる国づくりは『病者』『障害者』にとっても絶対に許すことのできない攻撃だ。『戦争には役に立たない』といって殺されてきた歴史を忘れてはならない」「戦時『障害者』抹殺攻撃を粉砕しよう」。
反安保労研全国センターの仲間は、「安倍政府は、戦争の費用を稼ぐための政策として『一億総活躍社会』なるものをうちだしている。戦争に協力する労働運動を作ろうとしている」「労働者の作った部品が無人攻撃機に使用されようとしている。日本の労働者が戦争に動員されようとしている。革命的労働運動の飛躍をかちとろう」。
司会の仲間が集会を締めくくり、力強いシュプレヒコールをあげて、東京集会は終了した。そして、隊列を整え、仲間たちは首都を席巻するデモへと進撃を開始する。宣伝カーを先頭に横断幕、赤旗を押したてた青ヘルメットの戦闘的なデモが渋谷駅前を席巻する。その後、神宮通公園へと歩を進めた仲間たちは、国家権力の規制もはねのけて、最後まで戦闘的なデモを貫徹した。
解散地点では全国学生社会思想研究会連合の仲間が、集約提起を行ない、この日の闘争を締めくくった。
10・20 反帝−国際連帯を掲げ、北陸・関西・中四国の内戦勢力が結集 〈大阪〉
10月20日、反帝―国際連帯全国統一行動の一環として、大阪での集会とデモが闘いとられた。国家権力・大阪府警が機動隊車両を何台も並べ、弾圧態勢をしくなか、釜ヶ崎の日雇い・野宿労働者をはじめとする闘う仲間が大阪市・靱公園に続々と結集する。
正午になり、司会の部落解放闘争を闘う仲間より開会宣言が発せられる。集会の冒頭、青ヘルメットと青ゼッケンで身をつつんだ北陸・関西・中四国の内戦勢力は、旗ザオを突き上げ、シュプレヒコールを一帯に轟かせる。「中東反革命戦争粉砕!」「朝鮮反革命戦争粉砕!」「名護新基地建設を阻止するぞ!」「原発再稼働を阻止するぞ!」「『安保法制関連法』粉砕!」「改憲―核武装阻止!」「安倍極右政府を打倒するぞ!」「反帝―国際連帯全国統一行動を闘うぞ!」。
続いて、全国の闘う諸人士、団体から本闘争に寄せられた連帯メッセージが司会より代読される。「よし!」「そうだ!」の声と大きな拍手が送られる。
連帯メッセージに続いて、集会に結集した全学連と反戦青年委員会からの連帯あいさつを受けていく。
全学連は、「安倍極右政府のもとで革命的学生運動解体攻撃が強まっている。国立大学での人文社会系学部廃止攻撃は、戦争に協力しない大学は必要ないということだ」「学費が高すぎるために過半数の学生が奨学金を借りている。返済不能に陥った学生を狙った経済的徴兵制ともいうべき攻撃がかけられている」「本格的戦争とファシズムの危機が煮つまるなか、学生もみずからの生き方を鋭く問われる時代が到来している」「安倍極右政府を打倒することは、日帝足下労働者人民の無条件の責務だ。全学連は、〈戦時下の新たな革命的学生運動〉を全力で闘いぬき、闘う学生を一人残らず我が隊列に組織しぬく。もって、革命的学生運動の一大奔流を作り上げる」と決意を明らかにした。
反戦青年委員会は、「われわれは、9月『安保法制関連法』案成立阻止の対国会闘争を夜を徹して最後まで全力で闘いぬいた。ほとんどの勢力が『野党ガンバレ』と議会内翼賛勢力尻押し運動に終始するなか、唯一翼賛国会粉砕を掲げ闘いぬいた」「安倍政府は、『安保法制関連法』成立後初の派兵として南スーダン『国連平和維持活動』(PKO)への『駆けつけ警護』名目の自衛隊出撃を狙っている。これを粉砕しよう」「沖縄労働者人民の名護新基地建設阻止の実力決起とガッチリと結びついて、全国で反軍反基地闘争の大爆発を切り拓こう」「原発再稼働を阻止し、日帝の核武装を粉砕しよう」と今秋の革命的反戦闘争を最先頭で闘いぬく決意を明らかにした。
全学連と反戦青年委員会の連帯あいさつに対し集会参加者から大きな拍手が送られた。
連帯あいさつに続いて、全国学生社会思想研究会連合の仲間から基調が提起される。
基調提起の後に、「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」が決意表明を行なう。
発言に起った「反戦・反失業を闘う釜ヶ崎労働者の会」の仲間は、「とにかく仕事が少ない。今年は去年よりもさらに少なくなっている。毎年、3月の寄せ場春闘で『仕事を出せ!』と要求してきた。しかし、国も大阪府・大阪市も仕事を出そうとはしない。奴らは、俺たちに、アブレ地獄と野垂れ死にを強制してきた。大阪府・大阪市は、『財政難』を理由に仕事を出してこなかった。しかし、監視カメラには何億円も使っているではないか。」「橋下・『大阪維新の会』による寄せ場・釜ヶ崎解体攻撃としての『西成特区構想』は、まだ続いている。釜ヶ崎解体攻撃・センター破壊攻撃の『西成特区構想』を粉砕しよう」「原発は核兵器を作るためのものだ。原発は俺たち労働者の犠牲なしには一秒たりとも動かない。核兵器も原発も絶対に許してはならない。伊方原発、高浜原発再稼働を阻止しよう」「『仕事よこせ』の闘いを強め、資本―行政によるアブレ地獄―野垂れ死に攻撃を粉砕し、必ずや仕事をかちとっていこう。戦争遂行の安倍政府打倒の闘いの先頭に俺たちは起つ。越年―越冬闘争に勝利する」と決意を明らかにする。
いよいよ、御堂筋を席巻する戦闘的デモに出発だ。実行委員会の横断幕を先頭にして、各団体の赤旗をはためかせ、青ヘル部隊が御堂筋に躍り出る。「安保粉砕!」「政府打倒!」のコールや笛の音を響かせ、労働者人民の注目と共感を浴びる。実行委員会に結集する内戦勢力は、終着点である元町中公園までのデモを最後まで戦闘的に闘いぬいた。
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