10月14日午後6時半から、沖縄「県」知事・翁長の辺野古埋め立て承認取り消しを受けての緊急行動として「埋め立て承認は取り消された! 工事は即刻中止せよ! 対首相官邸前抗議行動」が行なわれた。9月14日に、沖縄「県」知事・翁長が、「公有水面埋立承認」の「取り消し」を発表した。その後、翁長は、9月28日に、沖縄防衛局に対する「意見聴取」を設定したが、沖縄防衛局は、「意見聴取」に応じない姿勢を表明した。さらに、翁長が、10月7日に、沖縄防衛局への「聴聞」を設定したが、やはり沖縄防衛局は、応じようとしなかった。こうした手続きを経て、10月13日に、翁長が「取消」を表明した。この「取消決定」自体、現地実力闘争を闘いぬく沖縄労働者人民の闘いの結果である。この日の集会は、翁長の「取消決定」を受け、あくまで居直りをきめこむ安倍政府への怒りを叩きつけるべく、設定されたものであった。
司会あいさつの後、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の木村事務局長が、開会のあいさつを行なう。「翁長知事がついに『取り消し決定』を行なった」「国の圧力に抗する大きな闘いをつくりあげよう。新基地建設を継続しようとする沖縄防衛局の態度を糾弾しよう」「沖縄では、本日早朝、400人が結集して集会をかちとっている。11月にも埋め立て本体工事が行なわれようとしていることに対し、沖縄では数千人規模の集会を準備している」「沖縄と連帯し、闘う決意をうち固めよう」。
結集する諸団体からの決意表明の後、沖縄現地からの携帯電話越しの発言を受ける。今回発言に起ったのは、悪性リンパ腫の治療を続け、10月6日に現場への復帰を果たした「沖縄・平和運動センター」議長・山城博治氏だ。山城氏は、「『埋め立て承認取り消し決定』に沖縄が沸いた。沖縄の未来を切り拓く決意だ」「政府の攻勢が今日から始まっている。来週から埋め立てが始まろうとしている。大きな局面が来ようとしている。大きな勇気を糧にして、迫り来る政府の圧力に抗して、沖縄に広がる全基地を撤去する。運動を強めて日米政府と闘う」「政府が無理難題を押しつけてきても、沖縄の勇気と団結を固めて闘う決意です」「沖縄と全国とが手を取り合って、手を携えながら進んでいこう」「闘いはこれからです。力強い運動を作っていこう。自分も現場に起つことを決意し、あいさつに代えます」と、力のこもった檄を飛ばした。長い闘病生活を経て、闘いの現場に復帰した山城氏の発言に対して、参加者全体から大きな歓声があがった。
その後、集会に参加する団体や、沖縄出身者からの発言が続いた。沖縄出身者は、「山城さんの復帰はとてもうれしい。しかし、山城さんたちに頼るのではなく、私たち一人ひとりの働きが求められている。山城さんの強い決意に応えていきたい」「辺野古の現場では、朝6時〜8時の座り込みに力を入れている。私たちも続くことで、ヤマトに住む私たちの気概を示したい」「闘いはこれから。めげずに頑張ろう」と闘う決意を示した。
そして、参加者全体で首相官邸に向かって抗議のシュプレヒコールをあげる。「辺野古新基地建設を中止せよ」「海上保安庁の暴力を許さないぞ」「高江ヘリパッド建設をやめろ」。
結集した労働団体等からの発言の後、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」より、集会前の午後六時に行なわれた首相官邸への「申し入れ行動」の報告がなされ、対応した調査役に文書を渡したことが明らかにされた。その後、結集する市民団体からの発言が次々になされる。
司会が、今日の集会参加者を350人と報告し、集会の最後の締めくくりとして、参加者全体で再度シュプレヒコールをあげ、辺野古の現場で歌われる歌・「座り込め ここへ」を歌い、この日の対首相官邸抗議行動は終了した。
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