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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

10・5 沖縄・名護新基地建設阻止! 対防衛省行動が闘われる 〈東京〉 (1162号6面)

 10月5日午後6時半、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」呼びかけの、対防衛省抗議行動が闘われた。この日の月例抗議行動に、100人を優に超える、闘う仲間たちが結集した。この日も集会開始前から、数人の右翼ファシストどもが防衛省前に居座り、巨大な拡声器を使ってがなりたてていた。集会場の周辺には多数の私服刑事が張りつき、露骨に弾圧の機会をうかがっていた。しかし、そんな警察権力と右翼どもの圧力なぞ問題にせず、集会が開始される。

 集会の冒頭に、参加者全体で防衛省に対するシュプレヒコールをあげる。「辺野古にも高江にも基地を作らせないぞ」「宮古・石垣・与那国への自衛隊配備を許さないぞ」「雨にも負けず、右翼にも負けず、沖縄とともに頑張るぞ」。続いて、「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」の仲間から、この間の激動の1ヵ月を総括する発言がなされる。沖縄「県」知事・翁長が「第3者委員会」からの報告を基に、9月14日に「公有水面埋立承認」の「取り消し」への手続きを進めることを表明した後、翁長は9月28日に沖縄防衛局に対する「意見聴取」を設定したが、沖縄防衛局は「意見聴取」に応じない姿勢を表明した。その後、翁長が10月7日に沖縄防衛局への「聴聞」を行なうとしている。そして10月中旬にも、翁長が「公有水面埋立承認」の「取り消し決定」を発表するという。名護新基地建設をめぐるこれらの一連の流れが簡単に紹介された後、「辺野古現地では、キャンプ・シュワブゲート前での座り込みが続いている。不当逮捕に踏み込むなどの弾圧が強まることに対し、警察への抗議行動を闘っている」「『取り消し決定』を受けて、重大な闘いが続く。辺野古での早朝行動の闘いと連帯して、沖縄の闘いを支える」と決意が表明された。

 参加者からの発言が続いた後、沖縄現地から、「ヘリ基地反対協議会」共同代表の安次富浩氏からの携帯電話越しの発言を受ける。「沖縄では、10月7日にも『県民広場』で抗議集会を予定しています」「政府は、様々なチャンネルを使って、分断工作を進めています。補助金削減を進めたりして、アメとムチで潰そうと躍起になっている」「粘り強く抵抗を闘う。現場の闘いを発展させる。米軍そのものを脅かす闘いを模索していく」「安倍政権を打倒しなければ、この国は良くならない。沖縄、反原発、安保のトライアングルで安倍を窮地に追い込もう」「この闘争の勝利に向けて前進する。共に闘おう」と、熱い檄が飛ばされた。

 この後、参加者からの発言が続いた。このうち、「ピースニュース」の仲間からは、神奈川・横須賀基地での米原子力空母・「ロナルド・レーガン」入港阻止の現地闘争の報告がなされた。米空母の母港化は、1973年の空母「ミッドウェー」以降続き、今回の「ロナルド・レーガン」が5隻目である。予定より1日早く入港したのだが「自衛隊のヘリ空母『いずも』が『ロナルド・レーガン』の前を進んで入った。日米の軍事一体化を象徴している」「『ロナルド・レーガン』の艦載機が大挙、米軍・厚木基地に入った」と、在日米軍・自衛隊の強化の実態が報告された。

 そして、午後7時すぎ、防衛省に対する「申し入れ行動」が行なわれる。申し入れに起った「うちなんちゅの怒りとともに! 三多摩市民の会」の仲間が、「抗議文」を読み上げた。

 諸団体の発言の後、今回は「沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック」より集約発言がなされる。沖縄「県」知事・翁長の「取り消し決定」と、安倍政府の今後の動向を注視しながら、沖縄現地での闘いと呼応しての、首都・東京における闘いへの結集が訴えられた。再度参加者全体での防衛省に対するシュプレヒコール、辺野古で歌われる歌・「座り込め ここへ」で、この日の取り組みは終了した。