「止めよう辺野古新基地建設実行委員会」が主催する「辺野古新基地建設断念! 戦争法案廃案! 安倍政権退陣! 工事再開を許さない県民集会」が、9月5日、あいにくの小雨模様のなかではあったが、キャンプ・シュワブゲート前で3800人の大結集で開催された。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会は、沖縄・首里日雇労働組合の仲間とともに参加した。
「現場での動員をもってして作業を再開できないようにしたい」
キャンプ・シュワブゲート前は、工事再開を阻止しようとする沖縄労働者人民の熱気につつまれた。午後2時、予定通り集会が開始される。
照屋寛徳社民党衆院議員が発言にたった。「子や孫の世代に平和な沖縄を造り、ひきつがせていかねばならない。だから、この新基地建設阻止の闘いに勝たなければならない。一刻も早く前県知事の埋め立て承認を取り消してもらいたい。安倍政権は、直ちに退陣せよ」。糸数慶子社会大衆党参院議員は、「雨にも負けず、台風にも負けず、その
気概で 頑張っていきましょう。この1ヵ月間の作業停止は戦争法案を成立させるための『パフォーマンス』ではなかったのか。ここに新基地を建設することは、新たな沖縄差別ではないのか」。
「島ぐるみ会議」事務局長・玉城義和氏が発言に起つ。「60年安保闘争時、首相であった祖父にあたる岸ができなかったことを、安倍はやろうとしている。日本の軍事国家化だ。沖縄問題は沖縄だけでは解決できない。20年かかって解決できない辺野古新基地建設問題が1ヵ月の『作業中断』で解決できるはずがない。現場での動員をもってして作業を再開できないようにしたい。心をひとつにして最後まで頑張っていこう」。
「ヘリ基地反対協」代表・安次富浩氏は、「国会前で12万人集まった集会で発言させてもらった。今の安倍政権は、『安保法制関連法』案もそうだが、辺野古の基地問題も沖縄の民意を聞かない。川内原発が再稼動されたが、民意を無視して原発や新基地を民衆に押し付ける安倍政府は、ファシスト政権です。14日以降、ボーリング調査が再開される可能性が高い。なんとしても前県知事・仲井真の埋め立て承認を取り消そう」。
「これからもこの工事中断は終わらない」
辺野古船団団長・仲宗根和成氏よりの発言が続く。「命をかけてカヌーを出して闘ってきた。戦後70年、次の世代の若者たちに平和を託していきたい。若者も立ち上がっている。われわれ30代も頑張っていこう」。
引き続き、ゲート前責任者で「平和運動センター」事務局長の大城悟氏が発言に起つ。「私たちは日米政府に屈しない、頑張っていこう。山城さんが近いうちにもどってくる。海上作業を絶対再開させてはいけない。これからが勝負である。新基地建設を止めるためみんなで頑張っていこう」という発言に万雷の拍手で会場はますます盛り上がる。
「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」代表で「平和市民連絡会」代表世話人の高里鈴代氏は、「この1ヵ月間、官房長官・菅は、『協議は進めるが、工事も進める』と言い続けている。沖縄県民を侮辱する発言だ。これからもこの工事中断は終わらない。頑張りましょう」。
最後に、稲嶺進名護市長が発言に起つ。「暑さにも負けず、安倍にも負けず、頑張っている皆さん、ご苦労さまです。政府は、この1ヵ月間の作業中断が終わったら、作業を再開すると言っている。これを許すことはできない。辺野古新基地建設を止める。高江のヘリパット建設を止める。これらのことを達成する以外に沖縄に幸福はこない。沖縄でも若い人たちが頑張ってきている。この人たちに平和な沖縄を引き継ぐためにも頑張っていこう。私も頑張ります」。
参加者3800人でゲート前を埋め尽くした沖縄労働者人民は、満場の拍手と指笛、そして「団結ガンバロー」を三唱する。天皇上陸阻止沖縄青年実行委員会と、沖縄・首里日雇労働組合の仲間も赤旗を天に突き上げた。名護新基地建設阻止をかちとる決意をうちかため、集会は終了した。
|