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東北関東大震災被災労働者人民支援大運動を

 9・1 関東大震災下朝鮮人・中国人虐殺92ヵ年徹底糾弾
 日朝連帯集会をかちとる
(1158号7面)

「朝鮮半島 植民地支配の実態」を上映

 9月1日午後6時から、日朝連帯活動者会議は、「関東大震災下朝鮮人・中国人虐殺92ヵ年徹底糾弾 日朝連帯集会」を東京都人権プラザで開催した。

 会場には、この日早朝からの陸上自衛隊練馬駐屯地での自衛隊治安出動訓練粉砕闘争と、立川市で行なわれた「東京都・立川市合同総合防災訓練」粉砕闘争を闘った仲間などが結集してくる。

 午後6時、司会の同志が、「本日、陸自練馬駐屯地とJR立川駅頭で『東京都・立川市合同総合防災訓練』、『9都県市合同防災訓練』粉砕の闘いを闘った。『防災訓練』という名の下で自衛隊の治安出動訓練、米軍の参加が強行されているが、これは朝鮮反革命戦争突撃と一体のものだ。朝鮮反革命戦争突撃下、吹き荒れる排外主義攻撃と対決し、日朝連帯闘争の前進をかちとろう」と開会を宣言する。

 続いて、「安倍は、『戦後70年談話』を発表し、植民地支配と侵略に居直った。絶対に許すことはできない。われわれは、かつて日帝が何を行なったのかという歴史の現実を直視し、今どういう闘いをするのかを鮮明にしなければならない。そのために、『朝鮮半島 植民地支配の実態』というビデオを見てほしい」として、ビデオ・「朝鮮半島 植民地支配の実態」の上映に移った。30分余りのこのドキュメントビデオは、日帝による朝鮮植民地支配の過程を具体的に明らかにし、強制連行、関東大震災時の「流言・飛語」と朝鮮人虐殺などを描いた約30分のドキュメントだ。日帝が朝鮮半島の植民地化へ全体重をかけて突撃、これに抗する決死の抗日武装闘争。こうした歴史の現実が浮き彫りにされていく。

 参加者は、スクリーンに引き寄せられ、歴史の事実を直視し、朝鮮半島をめぐる植民地支配とそれに抗する朝鮮労働者人民の闘いを、あらためて実感していく。

日朝活が基調提起

 日朝活の同志が基調を提起する。

 最初に、関東大震災下の朝鮮人・中国人虐殺の歴史的政治的背景を明らかにし、「日本階級闘争の『負の歴史』を痛苦に総括し、日本階級闘争の敗北の歴史の突破をかけて闘いぬかなければならない」。南北間の緊張激化に触れ、「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と韓国の間で軍事的緊張が一気に高まり、日・米・韓による朝鮮反革命戦争遂行が一触即発の事態となっている」「日・米・韓が狙っているのは、朝鮮反革命戦争遂行による金正恩体制―北朝鮮スターリニスト国家の解体である。北朝鮮を軍事的、政治的に包囲して追い込み、挑発し、北朝鮮が反撃してくれば一気に軍事力をもって朝鮮反革命戦争へと突撃するのだ。日・米・韓の朝鮮反革命戦争突撃を粉砕せよ」 。「安倍極右政府は、『安保法制関連法』を成立させることで、朝鮮反革命戦争を遂行する『戦時国家』体制を形成しようとしている」「『戦時国家』体制形成へと突き進む安倍極右政府を打倒せよ」。『在特会』をはじめとした反共ファシストの動向を明らかにし、「ファシストを撃滅することなしには、階級闘争は一ミリも前進しないことを肝に銘じなければならない。ファシストを撃滅し、安倍極右政府を打倒せよ」。朴槿恵政権の危機と韓国労働者人民の闘いを明らかにし、「朴槿恵政権打倒、反日米帝、南北朝鮮の革命的統一に向け闘う韓国労働者人民と連帯し、日朝連動するプロレタリア革命に進撃せよ」。

 提起された基調が圧倒的拍手で確認される。

全学連と全国反戦の決意表明

 集会の最後は決意表明だ。全学連と全国反戦の同志が登壇する。

 全学連の同志は、「侵略と植民地支配の歴史を痛苦に捉えかえし、帝国主義支配の息の根を止めるまで闘う」「安倍政府は、朝鮮反革命戦争へ向けた軍備増強を進め、『九・一防災訓練』もその一環として強行されている。自衛隊海外派兵、米軍・自衛隊基地の強化、沖縄・名護新基地建設に対して実力闘争、武装闘争で闘いぬいていかなければならない」「国家権力と実力・武装で闘うことなしに、ただ大勢集まって騒ぐのでは、安倍政府の強硬な攻撃を打ち砕くことはできない」「『安保法制関連法』粉砕の決戦攻防を闘おう」「こうした闘いの中から、全学連大会の成功をかちとる」。全国反戦の同志は、「関東大震災時に、日帝は、労働者人民の闘いに恐怖して戒厳令を敷き、朝鮮人・中国人大虐殺を強行した。こうした歴史を二度と繰り返してはならない」「侵略と植民地支配に居直る『戦後70年談話』を許すことはできない。安倍政府を打倒しよう」「全国反戦は、革命的反戦闘争を爆発させ朝鮮反革命戦争粉砕、『安保法制関連法』成立阻止、沖縄・名護新基地建設阻止、改憲―核武装攻撃を粉砕する闘いに決起する。9・11三河台公園に結集し、国会へ進撃し実力闘争・武装闘争の爆発で『安保法制関連法』成立を阻止しよう」。

 2つの決意表明を全体の拍手で確認する。

 司会の同志が、「本集会の成功をうけて、日朝連帯闘争の前進をかちとろう。その中で、われわれが集中して闘わなければならないのは、『安保法制関連法』を粉砕することだ。9・11闘争に総決起しよう」と呼びかけ、集会を締めくくった。