8月18日午後5時より、「辺野古への基地建設を許さない実行委員会(辺野古実)」に結集する有志で組織されている「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」主催による、大手ゼネコン・大成建設に対する抗議行動が闘われた。この日の取り組みは、東京本社に加え、大阪でも行なわれた。
沖縄防衛局が狙っていた「9月末のボーリング調査終了」は、闘う沖縄労働者人民の頑強な抵抗の闘いの前に遅れに遅れている。そして、沖縄防衛局の掲げていた「今夏の本体工事着工」も、頑強な沖縄労働者人民の抵抗の闘いの結果、破綻が必至となっている。そんな状況を見た安倍政府は、8月4日、8月10日から9月9日までの期間を、翁長との「集中協議」に当てる方針を示し、辺野古沖での作業を「中断」した。しかし、沖縄防衛局は、9月9日以降の工事再開を準備している。
午後5時、「ストップ! 辺野古埋め立てキャンペーン」の呼びかけに応え大成建設本社のある新宿センタービル前に結集した仲間たちは、横断幕を広げ、抗議行動を開始する。
冒頭、シュプレヒコールをあげる。「大成建設は辺野古の工事をやめろ」「大成建設は辺野古のサンゴ礁を壊すな」「大成建設は住民に説明をしろ」「辺野古の工事から手をひけ」。
そして、今年4月以降、一切の申し入れに応じなくなった大成建設に対し、マイクを向けて抗議のアピールを行なう。「辺野古実」の仲間は、「沖縄での怒りが噴出するなか、分が悪いとみた安倍政府は、『安保法制関連法』成立に集中するために、『沖縄との話し合い』のポーズをとって、沖縄からの批判をかわそうとしている」「闘う沖縄の人々は、1ヵ月間の『政治空白』にごまかされない、闘いを緩めないという姿勢を固めている」「キャンプ・シュワブゲート前では、怪しい車両が入らないかチェックしている。入りそうな時は止めて抗議をする態勢をとっている」「台風で海が荒れがちだが、海に出られる時は、辺野古沖に出て監視活動を行なっている」「辺野古には、新しい仲間が続々と結集してきている。沖縄のゆるぎない声を安倍政権は聞くべきだ」「まだ工事が始まってもいないのに、契約業者には『前払金』としてすでに41億円が支払われている」「昨年6月に大成建設に発注した今年度の仮設工事(大浦湾でのフロートやオイルフェンスの敷設、ブイの設置、コンクリートブロックやアンカーの投下、浮桟橋設置など)の費用が、当初予算よりも膨れ上がっている。当初の受注額は59億円だったが、本年6月30日の第4回変更契約では147億円にも増額されていた。そして、大成建設には『前払金』『部分払』として、すでに約81億円が支払われている。まだボーリング調査が終わっていないのに、本体工事が始まっていないのに、私たちの税金が既に大成建設に流れている。とんでもないことだ」とした。そして、「キャンプ・シュワブゲート前での闘いと結びついて、私たちも闘っていく」と、闘う決意を表明した。他の参加者も、大成建設に向かってアピールを行なう。「10トントラック300万台分もの土砂を辺野古沖に流し込もうとしている。すでに、大成建設は、巨大なブロックを投下し、サンゴ礁を破壊している。これ以上の暴挙を許してはならない」「大成建設がやろうとしていることは、軍事基地建設である。大成建設は労働者人民虐殺への加担をやめろ」などの怒りの声が次々と叩きつけられていった。
最後に、再度全体でシュプレヒコールをあげ、この日の取り組みを終了した。
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